そんな喧嘩はパピーも食わない。2日の落ちてきた中華街は徐々に雰囲気を変え、昼の活気とは別の姿となる。
鮮やかな色のライトの光が当たり、それは妖しくも魅力的な様子を醸し出していた。
そこかしこでファイトをする姿も多く目にする。
流石というべきか、ここがメトロシティの中華街であることがはっきりとわかるようだ。
そんな喧騒のなか、一人の男が姿を現すだけで、その空気をビッと引き締める。
そう、ジェイミーだ。
昼のわだかまりを心に抱えながらも、「俺は俺のやるべきことを」と街のパトロールで通りを歩いていた。
「あ、ジェイミー!こんばんは」「ようジェイミー、今日の調子はどう?」「この前はありがとうよ!、お礼に一杯やっていかないかい?」
流石は街のトラブルバスター、いたるところから声がかかる。
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