駅前のカフェで。「もし私が...お見合い決まったら、どうする?」
「え....」
リーの反応は予想通りだった。目を見開いては徐々に瞳から光が薄れていく。唐突に話し出したのもあるが、これは"もしも"の話だ。ボンボは続ける。
「あのね...。お母さんからずっとかけられてた話で、まだOKはしてないんだけど。『もういい歳なんだから』って、勝手に。まあ最終的に決めるのは私だから、まだどうとも言えない。急にこんな話ごめんね」
リーは首を左右に振り、意外な答えが返って来た。
「...正直、俺自身はやっぱり嫌だよ。それで決まろうが決まらないだろうが、いつかボン姉が惹かれるような男が現れたらって思うと...。
でも、それはボン姉の人生だから。ボン姉が幸せになれると思う人を選んだ方が良いと思う。好きな人の幸せって自分も幸せになれるでしょ?それでボン姉のサポートが出来るならそれだけで充分だよ」
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