大粒の甘い葡萄「先生、食べれるか??」
ベッドに寝転ぶ村雨の元へ、葡萄の乗った皿を持ってくる獅子神、下着だけを身に付けたその身体には、村雨から付けられた赤い痕が目立っている。
先程まで、村雨の手で乱されぐずぐずに溶かされていた面影は、薄らと赤く染まる目元や少しかすれた声に微かに残っているのみだった
「あなたは回復が早すぎる」口元に差し出された葡萄を食べながら、村雨はベッドに乗りあがった獅子神の腹筋の筋を指先で撫でる、さっきまで私がここに居たと思い出させる様に
「若いもんで、」
腹を撫でる村雨の指に熱い吐息を零す獅子神は、その指をそのままに、また一粒葡萄を村雨の口に入れた
「美味いだろ?」
「ああ」
村雨の指が、獅子神の腹から離れて葡萄を一粒つまんで、口に入れる
「あなたも」
目元を染める、獅子神の喉仏を指先で撫でて、誘う
「っ、普通に食べさせろよ…」
そう言いながらも、薄らと笑う村雨に口付けて葡萄を貰う、村雨が噛んだことで葡萄から溢れた果汁を獅子神は夢中になって飲み込んだ
「むらさめ……」
「ふふ、ほんとに愛らしいな、あなたは」
「なあ、回復したんなら、もう一回…」
キスを交わしながら、そうねだる獅子神に、村雨は腰を撫でることで同意を返した
二人の夜はまだ、長い