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    hacca_min_t

    成人済腐、絵と字、ゲーム中心にジャンル雑多

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    hacca_min_t

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    キスディノで告白話
    2021/12/18-19今宵のキスはディナーの後に展示作

    #キスディノ
    kissdino

    お前が好きだと言えた時 彼が帰ってくれば全てが元通りになる。
     そう確信していた――時もあった。

    「キース?」
     不意に己の名を呼ばれ、物思いに耽っていたキースは現実に引き戻される。バーカウンター越しにこちらを覗き込んでいたのはディノだ。眉尻の下がった、気遣わしげな顔。
    「どうした?」
    「どうした、はこっちの台詞だよ。全然戻ってこないからさ」
     そう語るディノが視線を向けた先にはジェイやブラッド、リリーたちが居る。今日は久しぶりに全員揃っての飲みの席だった。先ほどまでキースはBarエリオスとして皆のカクテルを作っていたが、ひと段落した後もバーカウンターから彼らの様子を眺めていたのだ。
     今にもささくれ立ちそうな気持ちを、鎮めるために。
    「別に。こっちの方がすぐ酒飲めるしなぁ」
     体よくそう返して、グラスの中でゆらめく蜂蜜色の液体を煽った。しかしディノの不満げな表情は崩れない。
    「それじゃあ一人飲みと変わらないだろ。せっかくみんな居るんだから」
    「へいへい。すぐ行くよ」
     シッシと手で追い払えば、ディノは渋々と言った様子で皆の輪の中に戻っていった。彼に何事か話しかけられたブラッドの目が、ちらりとこちらに向けられる。咎めるような視線から逃げるように、キースは煙草に火をつけた。

     最初はただ、ディノが帰ってきたことが嬉しくて。
     合宿を経てヒーローとして正式に復帰した時は心の底から安堵して。
     エリオスの仲間たちに囲まれて笑顔を浮かべる姿が微笑ましくて。
     こんな日々がもう二度と喪われることなく続けばいいと、ただそう願うだけでよかった。
     それなのに。
    「怖い顔」
     振り向けばフェイスが意地の悪そうな笑みを浮かべて立っていた。
    「何だよ。俺はいつでもこんな顔だっつーの」
    「冗談。眉間の皺、治らなくなっちゃうよ?」
    「知ったことか」
     何か飲みたいのかと空のグラスを持ち上げて見せるが、予想通りフェイスは軽く首を横に振った。確かに今の面子では彼も混ざりたがらないだろう。
     さりとて、すぐに去ることもなかった。フェイスはバーカウンターにもたれかかると、楽しげな雑談が聞こえる方へ視線をやる。
    「ディノに言わないの?」
     皆まで言われずともその意味するところが分かってしまう。まったく末恐ろしいルーキーだ。キースは嘆息混じりに呟く。
    「別にアイツの行動を制限したいわけじゃねえよ」
     イクリプスによって奪われた時間の分、ディノは仲間たちとより密に交流すべきだとキースは思っていた。初めて会うルーキーたちはもとより。かつて同じ時間を歩んでいた同僚たちとの間に開いてしまった溝は、一刻も早く会話という土で埋め立て浅くするべきだ。その気持ちに嘘偽りはない。
     にもかかわらず、この暗い感情は何なのだろう。
     遠くから響く楽しげな笑い声、弾む声色。それらを見聞きする度に。さらに酷いことには、自分の居ないところで彼が笑顔を振りまく姿を想像するだけで。
     小さな穴から黒い靄が噴き出して、あっという間に心を覆う。
     あまりの女々しさに、我が事ながら涙が出てしまいそうだった。この歳で、仲間相手に、嫉妬などと。
     ディノが隣に戻ってきただけで十分だと、それだけで幸せなのだと。これからはどうか自由に生きてほしいと、心からそう、思っていたはずなのに。
     ――変わらないものなどないのだと、気づきたくはなかった。
    「我儘になったもんだな、オレも」
     深く吸い込んだ紫煙を、細く長く吐き出す。フェイスはしばらくその様子を眺めていたが、おもむろに口を開いた。
    「俺にはそういうの、分かんないけど」
     カウンターにもたれていた上体を起こし、フェイスはゆるりと口角を上げた。
    「楽しそうだね?」
    「んなわけあるか」
     拳骨を作って振りかざすと、フェイスはひらりと躱して今度こそ自室に戻っていった。

     己がどうすべきかキースは考えあぐねていた。だから決断できるまでは、ディノを困らせまいと距離を取るべきだと考えていた。このまま近くに居続けては、いつかディノの振る舞いに口を出してしまいかねない、と。
     ……自分のことしか見えていなかったその時のキースには、それが浅はかな考えだと気づかなかった。聡い彼を欺き続けることなど、到底無理なことだったというのに。
    「キース最近、俺のこと避けてるよな」
     飲み会の撤収も終えた消灯間際、夜のしじまの只中で。断定に近い口調でそう問われ、キースは言葉を詰まらせた。
    「俺、何かした?」
     明らかに意気消沈した様子のディノに、さしものキースも狼狽する。まさか指摘されるとは思いもよらず、そう問われた時の準備など何もしていなかった。
    「あー……いや、そのだな……」
     適当な理由をでっちあげることは容易いだろう。さりとて半端な嘘であれば彼は見抜く。何より今この場の空気が、キースに誤魔化しを許さなかった。
    「…………」
     俯き加減のディノは、それでも澄んだ瞳でキースを見つめていた。祈るように。あるいは追い詰めるように。注がれる視線は決してキースから逸らされることはなく。
     断崖絶壁まで追いやられたキースに、取ることのできる手段はひとつしかなかった。
    「お前のせいじゃ、なくて……だから……」
     らしくなく震える拳を、ポケットに突っ込んで隠しながら。

    「……好き、なんだよ」
    「好き?」

     決死の告白は即座におうむ返しで聞き返された。
     心がぽきりと折れる音を聞きながらキースは「お前のことがだよ」と掠れた声で付け足す。
     すると。思っていた通りの反応が返ってきた。
    「俺もキースのこと、好きだよ?」
     堪えきれず、ため息が口をついて出た。
     ディノの「好き」が、キースの「好き」と異なることは明白だった。両思いチョコレートを食べなくても彼は息をするように「好き」を振りまく。誰にも平等に与えられる、清らかな親愛の証。
     自分もそうであれば、どれほどよかったか。
     けれど目の前の鮮やかな空色の瞳は真剣そのもので、言葉で説得しようとすれば骨が折れることは火を見るよりも明らかだった。元より懇切丁寧な話し合いなど性分ではない。
     だから。
    「そうじゃねぇ」
     キースはディノの頭に手を添え、ぐいと引き寄せる。

     勢いのまま――唇を奪った。

     一瞬触れて、抵抗されない内にとすぐに距離を取る。
     目の前で大きな瞳が更に大きく見開かれた。見ていられず、顔を背ける。
    「こういうことされたくなかったら、しばらく近づかないでくれ」
     それだけ告げて、さっさと踵を返し自分の部屋に戻る。追ってくる足音は聞こえなかった。
     安堵を覚えながらもどこか寂しさを感じていることに気づいて、キースはどうしようもなく、腹が立った。

       *   *   *

    「おいクソメンター」
    「なんだよ」
    「ディノと喧嘩でもしたのかよ」
    「…………」
     聞こえなかったふりをして、キースは街の喧騒に耳を傾ける。ウエストセクターは今日もそれなりに平和だった。サブスタンスをほどほどに発見しつつも、イクリプスに遭遇することはほとんどない。
     今日のパトロールはキース・ジュニア組とディノ・フェイス組に分かれておこなっていた。メンターとメンティーを分けたと言えば聞こえはいい。しかしその実はごくプライベートな感情によるものだ。
     非道極まりない無視という仕打ちに、しかし慣れっこの教え子は攻撃の手を緩めない。
    「ディノのこと、嫌いにでもなったのかよ」
    「んなわけねーだろ」
     即座に否定する。するとジュニアは大きく頷いた。
    「そりゃそうだよな」
    「なんだそりゃ」
     揶揄っているのかと胡乱げな視線を向けるが、ジュニアの顔は真剣だった。
    「好きなら避けることないだろ」
     するりと飛び出した「好き」というワードに内心動揺する。それでもキースは努めてポーカーフェイスを貫いた。
    「そういうわけにはいかねーんだよ」
     ディノの望まない関係になることは本望ではなかった。己が他人の感情に鈍感であるとは思っていない。彼がキースを友人としてしか見ていないことは明白だった。だったらそのままで、いい。
     けれどそんな考えとは裏腹に、暗い欲望が心の奥底で渦を巻いているのも事実だ。ディノを自分のものにしたい。他の誰にも渡したくない。そんな子供じみた独占欲が。
     こんな身勝手な欲望を抱えたままではいつかきっと、ディノを傷つける。本人も思い知っただろう、無理矢理唇を奪ったあの夜に。
    「少年にはまだ分かんないかもしれないけどな」
     こんな自分がジュニアのことを子供扱いすることなど、愚かとしか言いようがないこともまた理解していた。汚い大人だから、決して口にはしてやらないが。
    「ふぁーっく! なんだよ、子供扱いしやがって! せっかく心配してやってんのに」
    「へーへー。ありがとな」
     ひらひらと手を振る。この話はもう終わりだというポーズだった。ジュニアは納得していないといった顔をしながら鼻を鳴らして。
    「……でもさ」
     しかしふと思い出したように、言葉を付け加えた。
    「多分、いいことあるぜ」
    「は?」
    「地団太を踏んで喜べよ」
    「なんだそりゃ」
     意図するところが分からず、キースは首を傾げる。対するジュニアはただ笑うだけだった。意地悪そうに。

     その日はすぐにやってきた。
    「キース、話があるんだけど」
     いつかと同じ夜の部屋。改まった様子のディノに、キースの背筋も自然と伸びる。
     明るい色の瞳は忙しなく宙を彷徨っている。何の話か、大体見当はついていた。最近のキースの態度について。改めて問われたならば、もう一度説明してやるつもりだった。
     しかし。
    「あのさ、俺。キースのこと……」
     紡がれた言葉は予想していた切り出し方ではなかった。一体何をいうつもりなのか、キースは静かに身構える。
     ディノにしては珍しく、そこでしばらく言い淀んだ。
     しかしすぐに、薄く唇が開かれる。細い声で紡がれたのは。
    「……好きだよ」
     思わず、脱力した。
     それは今まで、幾度となく聞いてきた言葉と全く同じで。
    「分かってるよ」
     でも、そうじゃないのだと。あの日行動で示したつもりだったのに、お前はまだ理解してくれていないのか。苛立ちに任せて口を開こうとした刹那。

    「分かってない!」

     ディノが突然声を荒げた。喉まで出かかっていた言葉が吹き飛び、キースは目を丸くして目の前の男を見つめる。
    「分かってないよ、全然」
     ディノの骨張った手が伸ばされる。しなやかな指がキースの手首を捉えた。そのままそっと、引き寄せられる。
     手のひらが、ディノの胸元に触れる。
    「馬っ鹿お前、何やって」
    「静かに」
     存外真剣な声で嗜められて思わず口をつぐんだ。
     薄いシャツの下で確かに息づく体温を感じる。呼吸に合わせて動く皮膚。その下の、心臓の音まで。
    「聞こえる?」
     ドクドクと脈打つ鼓動は――速かった。
     常より駆け足であることは明らかだった。それだけではない。体温も高く、手首に触れる彼の手は早くもしっとりと汗ばみ始めている。
     そして、何より。
    「好きなんだよ、キース」
     暗闇の中でも、キースにははっきりと見えた。ディノの顔が赤く染まっていることに。
    「まだ、信じてくれない?」
     探るようなディノの視線が向けられる。薄い色の瞳は夜の暗がりの中で不安定に揺れていた。それはおそらく、自分も同じで。
    「いや、その……予想してなかったっつーか」
     落ち着かず、顔を背ける。それでも手はいまだにディノの胸元に添えられたままだった。
    「はは、そうだよね」
    「そんな素振りなかっただろ。大体、一体いつから」
     学生時代はもとより。ヒーローになってからも、部署が分かれてからも、数年の断絶を経て再会した後でさえも。ディノが自分にそんな感情を向けているなど、感じたことは一度もなかった。
     だから思わずそう問えば、ディノの口の端が僅かに持ち上がる。
    「隠し事は、得意だったから」
    「――――…………」
     言葉を、失った。ディノの胸に添えていた手が、するりと落ちる。
     そうだ。ディノのことならなんでも分かると思い込んでいたが。
     確かに彼には、前科があるのだ。
    「ここに戻ってこれて、もう隠さなくてよくなった。洗脳も完全に解けたと思う。でも、俺はたくさん迷惑をかけた。取り返しがつかないくらい。特に、キースには……」
     ディノが訥々と呟く様子は普段の快活な姿とはまったく違った。もうやめろ、そんな顔をするなと叫びたい。
     けれどディノが何かを伝えたがっていることは嫌でも伝わってきて、キースは口を強く結ぶ。
    「だからこれ以上、俺の勝手な気持ちのせいで、振り回したくないと思ってたんだ」
    「…………」
    「キースが俺のことを好きだって言ってくれた時だって。もしまた迷惑かけるようなことがあったらと思うと不安で」
    「ないだろ、そんなこと」
     自分に課した戒めはあっさり破られ、そんな否定の言葉がキースの口をつく。するとディノが、うれしそうに――ようやく嬉しそうに、笑った。
    「うん、フェイスとジュニアにも言われた」
    「あいつらに?」
     さっと脳裏に記憶がよぎる。ジュニアのどこか含みを持った笑顔。まさかメンティーたちが一枚噛んでいたとは知らなかった。彼らが何らかの形でディノの背中を押したのだとしたら。
     ――地団太を踏んで喜べよ。
     本当にそう、ならざるを得ないかもしれない。
     目の前で、空色の瞳が潤んでいた。
    「俺も、キースのこと。好きでいて、いいんだよな」
    「……当たり前だろ」
     一度下ろした手を、腕を、今度こそディノの身体に回した。そのままきつく、抱き締める。おずおずと背中に触れる温もりがあった。
    「好きだ、ディノ」
    「俺も」
     そのまま自然と、触れるだけのキスを交わす。唇が離れても、今度は距離を取ることはしなかった。
     至近距離で見つめ合うとディノが照れたように破顔した。我知らず口元が緩む。目を閉じて再び顔を寄せれば、彼もまた応えてくれた。
     腕の中の体温を感じながら、何度も、何度も。それはまるで、遠回りしていた時間を埋めるかのように。
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    pagupagu14

    DONE居ていいと、言ってくれる人。 キスディノ(🍺🍕)
    ワンピのアーロン戦の地味なパロ。キースvsシリウスです。前後は特に考えてません
    居ていいと、言ってくれる人。 キスディノ

     「ここは…」
    辛うじての生活用品はあるが質素すぎる人が暮らしていたことなど思わせない部屋にキースが声を漏らすと目の前のこの世のものとは思えないほど儚げで人間離れした男は口元に弧を描いた。
    「ああ、ここはディノの部屋だよ。かつて、彼が起きて寝るを繰り返していた部屋」
    「な!」
    淡々と言われた事実にキースは呆然としてしまう。だって、キースの思い描くディノと結びつかないほど何もないのだ。ベッドと冷蔵庫とランプ、着替えが入っているのだろうクローゼット、そのような生活必需品以外何もない。信じられない、と言うように口を開けたままのキースにシリウスは笑みを返した。
    「本当に残念でならないな。ディノは良い働きをしてくれたーー良い、【道具】だったのに」
    「……ーーは?」
    ドスの効いた声がキースの口から漏れ出た。それと同時にミシミシと家具が、壁が床が音を立て壊れていく。
    「…驚いたな、君にそんな力があったなんて」
    「…何て言った?」
    「うん?」
    「【道具】、だと…?」
    洗脳されていたとは言えディノが仲間がそんな風に思われるのはキースには耐えられなかった。ま 1498

    pagupagu14

    DONE #キスディノ版ワンドロライ報告会
    @KD_1drwr
    お花見(桜)/誕生日 で書きました!
    ※ブラオスのブラッドとキースが会話するシーンがあります
    Will you marry me ? キスディノ


    誕生日に結婚うんぬんかんぬんの話書いてしまうのが私の性癖というか好きなシチュエーションだよなって書きながら気づきを得ました。
    Will you marry me  キスディノ

     (楽しそうだなぁ…)
    安っぽい缶ビールを飲みながらキースの口元は弧を描いていた。
    今日はディノの誕生日、最初はジュニアの提案でサプライズで祝おうかなんて案も出ていたのだがそれを下げさせたのはキースだった。ディノはサプライズをするのは好きだがされるのは苦手とする人間だった。それこそ上手に隠し通せたのなら問題はないのだがジュニアやキースと言ったメンツがいるなら上手く隠すことは不可能で、それで変に避けられてディノが傷つくことが目に見えていた。だからこそサプライズをやめ、ディノにどんな誕生日パーティがいいのか聞くことにしたのだった。するとディノは「お花見パーティーがしたい!」なんて言うものだから今日がディノの髪と同じような薄ピンク色をした花びらを散らせる木の下、集めるものだけ集まってパーティーを行なっている。ディノが好きなピザと少しのサイドメニューと共に。視線の先にいるディノは多くの仲間たちに囲まれて楽しそうに見えた。
    「そばに行かなくていいのか」
    「…ブラッド」
    キースの横に座り同じようにビールを飲む姿を似合わない、と思いつつキースは少 2200

    pagupagu14

    FUJOSHI SAW #キスディノ版ワンドロライ報告会
    @KD_1drwr
    【煙草】で書かせていただきました!
    ディノの喫煙者描写注意です!
    煙草 キスディノ
     「おわ、驚いた…」
    「あ、キース。お疲れ様!」
    「お、おお…おつかれ…」
    喫煙所に入ったキースはいると思っていなかった人物、ディノがいたことに驚き目をぱちくりとさせた。ディノはスマホを弄りつつ煙草を吸う手を止めずにいてそれがまたキースを驚かせた。
    「お前が煙草吸うなんて知らなかったな」
    「はは、本当はキースにだけは知られたくなかったんだけどな」
    「…どういうことだ?」
    「ええっと、白状するとさ。俺って四年のブランクがあるだろ?記憶も、他にもさ…ブラッドもそうだけど特にキースは俺の知らないところがたくさん出来てて煙草もそうだし、お酒だって、他にも…だから近づきたいと思って始めたーー呆れるか?」
    照れたように笑うディノにキースは何も言えなくなってしまう。そういえばディノの吸ってる銘柄は自分のと同じような気がするし、それが自分のため…いや、せいだというのは酷く落ち着かなく嬉しくなってしまうのだった。
    「…呆れねえし、嫌でもねぇ……むしろ」
    嬉しいという言葉は言わずともわかっているようでニコニコとディノは笑った。
    「むしろ、なんだ?」
    「分かってんだろ…」
    「でもキースの 1204

    pagupagu14

    DONEHERO/キスディノ(🍺🍕)
    あんまキスディノ要素ないけどキスディノオタクが書いてるのでキスディノです。ワンピースの映画ストロングワールドの地味なパロ。ディノを助けに行くキースの話です。
    キスディノにおいてルフィはキースでナミはディノやと思ってる節ある。結構関係性は反対するけどね
    書きたい所を書きたかったシリーズなので突然始まって突然終わる。
    HERO キスディノ
     ガッ、ゴスッと蹴る音と共に桜色の髪が揺れ床に転がされた。けれど空色の瞳は諦めなど微塵も感じさせない色をさせ敵を睨みつけていた。
    「…あの子達を解放しろ」
    「ま〜だそんなこと言ってんのか?自分と似たような能力を植え付けられたからって親近感でも湧いてんのかぁ?それで巻き込まれてこんな目に遭ってるなんて世話ねぇよなぁ」
    下品に笑う男たち。ディノは歯軋りをするしかなかった。自分と同じような動物化のイクリプスを幼いながらに植え付けられた子供たち。自分の環境がいかに運が良かったかを知り、人身売買されそうになっている子供たちを放ってなどおけなかった。ヒーローとしても、ディノ・アルバーニ個人としても。しかし色々と誤算が重なり、サブスタンス能力を使えないようにする枷を嵌められ今はいたぶられることしかできなかった。
    頭の片隅で考えるのは子供達のことと、自分の隠した言葉を親友は、相棒は聞いてくれただろうかという不安ばかりだった。
    (いいや、信じよう。だって、あいつは…キースはーー)
    と、突然建物の入り口…扉が前兆などなくへこみ出す。
    ベコ、ベコ、ベコベコッ!
    そんな不吉な音を立て次に 1781

    pagupagu14

    DONE四年分のラブレター/キスディノ(🍺🍕】
    https://twitter.com/pagupagu14/status/1373273751844843522?s=21の続きです。
    #ディノ・アルバーニ生誕祭2021
    #ディノ・アルバーニ誕生祭2021
    四年分のラブレター キスディノ
     「『桜の木の下には死体が眠っている』」
    「は?なんだそりゃ」
    「ジャパンで言われている言葉だ。だから桜は見事に咲くらしい」
    「へぇ…おかしなこと考える人間もいるもんだな」
    「でも、なんか怖くないか?それって」
    「怖いとか言う柄かよ、お前が」
    「キースひどい!」
    「ふっ…まあ、そうだな。ゾンビが出てきたりでもしたらたまったものではないからな」
    「ブラッドまで…」
    「まあ、そうなった時は守ってやるから安心しろ。ディノ」
    「ブラッド、てめぇ…」
    「なんだキース、言いたいことがあるなら言えばいい」
    「なんでもねぇよ〜」
    ***
    なんて、話をしたのはいつのことだっただろうか。桜が咲きだすといつもディノは花見をしに行こうと言ってじゃあ時期も近いのだからといつもディノの誕生日は花見を行くことが俺たちの間で恒例となっていた。
    それから、ディノが死んだと知らされ桜を見るたびブラッドのあの言葉が思い返されてならなかった。
    桜の木の下に死体が眠っているというのなら、こんなに同じような色の花を咲かせるのだからディノが下に埋まってやしないかと良いに任せて掘り起こそうとしてブ 1628

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