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    pagupagu14

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    pagupagu14

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    #キスディノ版ワンドロライ報告会
    @KD_1drwr
    お花見(桜)/誕生日 で書きました!
    ※ブラオスのブラッドとキースが会話するシーンがあります
    Will you marry me ? キスディノ


    誕生日に結婚うんぬんかんぬんの話書いてしまうのが私の性癖というか好きなシチュエーションだよなって書きながら気づきを得ました。

    #キスディノ
    kissdino

    Will you marry me  キスディノ

     (楽しそうだなぁ…)
    安っぽい缶ビールを飲みながらキースの口元は弧を描いていた。
    今日はディノの誕生日、最初はジュニアの提案でサプライズで祝おうかなんて案も出ていたのだがそれを下げさせたのはキースだった。ディノはサプライズをするのは好きだがされるのは苦手とする人間だった。それこそ上手に隠し通せたのなら問題はないのだがジュニアやキースと言ったメンツがいるなら上手く隠すことは不可能で、それで変に避けられてディノが傷つくことが目に見えていた。だからこそサプライズをやめ、ディノにどんな誕生日パーティがいいのか聞くことにしたのだった。するとディノは「お花見パーティーがしたい!」なんて言うものだから今日がディノの髪と同じような薄ピンク色をした花びらを散らせる木の下、集めるものだけ集まってパーティーを行なっている。ディノが好きなピザと少しのサイドメニューと共に。視線の先にいるディノは多くの仲間たちに囲まれて楽しそうに見えた。
    「そばに行かなくていいのか」
    「…ブラッド」
    キースの横に座り同じようにビールを飲む姿を似合わない、と思いつつキースは少し笑う。
    「お前、よく来られたなお忙しいメンターリーダーなのによ」
    冗談ぽく言えばふっとブラッドは笑う。
    「親友の誕生日に来ないわけがないだろう。仕事を片付けてきたさ」
    「さすがだな」
    「それで?話を戻すがお前はあの中心にいかないのか」
    「…見てるだけでいいさ。それにオレはどうせ帰るとこは同じだしな」
    「なるほど」
    そう言いつつブラッドはディノの横でアッシュを注意をしているオスカーに甘い視線を投げかけていた。
    (オレも、もしかしたらディノに対してこんな目をしてんのかねぇ…)
    そう思うと恥ずかしい気がしたがきっとディノは笑って嬉しい、なんて言ってくれるのが簡単に想像できてしまった。
    「ま、頑張るといい」
    「な、なんだよ…お前、エスパーかよ…?」
    「お前の考えてることなら分かる。お前は、いや…ディノとキースは考えていることは分かりやすいからな」
    ポッケの中に朝から眠ったままの正方形の箱の中身を当てられたようでキースは酷く驚いてしまう。
    「…ディノはお前の考えてることはわかりやすいって言うけど、オレはよくわかんねえわ」
    「それは、お前がディノばかり見ているからだろう」
    「は、はぁっ!?」
    「無自覚だったか。これは失礼」
    「お前なっ!」
    ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てるキースとブラッドの元にディノがやって来るまであと少し、アカデミーの時に戻ったような二人の姿は距離など感じさせないものだっただろう。
    ***
    その日の夜、キースは浮き足立ったようにそわそわと落ち着かない様子だった。ディノの今日は楽しかったと言う話を聞いているだけでも生返事でディノが首を傾げてしまうほどだった。
    「なあ、キース。そっち行っていいか?」
    「へぁ?!あ、ああ…いいけど、よ」
    「やった!」
    子供のような笑みを浮かべてキースの部屋へと足を踏み入れるディノ。キースの腰掛けるベッドの隣に座ると視線が交わった。
    「キースからは何もないのか?」
    「何もって…」
    「ほら、あるだろ?」
    「あー……ディノ、手、出してくれるか?」
    「手?」
    「ああ…いや右じゃなくて、左……」
    かぁ、と顔を赤くさせながらディノの左手を手に取るとキースはディノに目を閉じるように促す。あるものをディノの指に嵌めた。
    「開けていいぞ」
    「…なんなんだ?」
    「手、見てみろよ」
    視線を手に向けるとそこには、左の薬指には先程までなかった指輪がキラリと光っていた。
    「キース!これ…!」
    「…サイズ、合ってるみたいで良かったな。はは、ちょっと不安だったんだよ」
    ふにゃ、と笑うキースはディノの指に光る指輪に愛おしそうに触れる。
    「ディノ、誕生日おめでとう。あの日、オレを見つけてくれて…出会ってくれてありがとうな。お前とまた再会できて、一緒にヒーローやれて、そばにいられてすっげぇ、幸せなのにオレはまた一歩望んじまう…欲深いんだろうな、オレ…きっとお前のことだけだ」
    「う、うぅ…」
    「泣くなよ…」
    ビー玉のようなキラキラとした綺麗な涙が瞳から溢れるのを愛おしげにキースは眺めた。涙を拭い、そして笑う。
    「好きだ、ディノ。世界の誰よりもお前のことを愛している自信があるし、オレはお前以外何もいらない…お前のためなら世界中を敵に回したって構わないんだ…」
    「熱烈、だな」
    「ああ、そうだろ?だからディノ…オレを選んで…オレと生涯を誓ってくれ。オレと、結婚…しよう」
    一世一代のプロポーズだった。
    誰にも言えない、ディノのためだけに紡がれた言葉だった。
    「嫌だなんて、言うわけがないだろ……」
    ボロボロと涙をこぼしながらディノはキースにしがみつくように抱きついた。
    「好きだ、俺もキースのことが大好きだ…俺も、キースと結婚したい…キースとずっと生きていきたいよ…」
    「ああ…」
    嬉しさで言葉が出ないと言うのはこう言うことなのだろう、と感じながら衝動が示すままキースとディノは唇を重ねた。涙のせいかしょっぱく感じたキスだったがそれでも幸せの絶頂には変わりなかった。
    こうして、二人は生きていく。
    変わらず、ありのままの自分を愛し求めてくれる人と共にーー。
    -Fin-
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    pagupagu14

    DONE四年分のラブレター/キスディノ(🍺🍕】
    https://twitter.com/pagupagu14/status/1373273751844843522?s=21の続きです。
    #ディノ・アルバーニ生誕祭2021
    #ディノ・アルバーニ誕生祭2021
    四年分のラブレター キスディノ
     「『桜の木の下には死体が眠っている』」
    「は?なんだそりゃ」
    「ジャパンで言われている言葉だ。だから桜は見事に咲くらしい」
    「へぇ…おかしなこと考える人間もいるもんだな」
    「でも、なんか怖くないか?それって」
    「怖いとか言う柄かよ、お前が」
    「キースひどい!」
    「ふっ…まあ、そうだな。ゾンビが出てきたりでもしたらたまったものではないからな」
    「ブラッドまで…」
    「まあ、そうなった時は守ってやるから安心しろ。ディノ」
    「ブラッド、てめぇ…」
    「なんだキース、言いたいことがあるなら言えばいい」
    「なんでもねぇよ〜」
    ***
    なんて、話をしたのはいつのことだっただろうか。桜が咲きだすといつもディノは花見をしに行こうと言ってじゃあ時期も近いのだからといつもディノの誕生日は花見を行くことが俺たちの間で恒例となっていた。
    それから、ディノが死んだと知らされ桜を見るたびブラッドのあの言葉が思い返されてならなかった。
    桜の木の下に死体が眠っているというのなら、こんなに同じような色の花を咲かせるのだからディノが下に埋まってやしないかと良いに任せて掘り起こそうとしてブ 1628

    pagupagu14

    DONEHERO/キスディノ(🍺🍕)
    あんまキスディノ要素ないけどキスディノオタクが書いてるのでキスディノです。ワンピースの映画ストロングワールドの地味なパロ。ディノを助けに行くキースの話です。
    キスディノにおいてルフィはキースでナミはディノやと思ってる節ある。結構関係性は反対するけどね
    書きたい所を書きたかったシリーズなので突然始まって突然終わる。
    HERO キスディノ
     ガッ、ゴスッと蹴る音と共に桜色の髪が揺れ床に転がされた。けれど空色の瞳は諦めなど微塵も感じさせない色をさせ敵を睨みつけていた。
    「…あの子達を解放しろ」
    「ま〜だそんなこと言ってんのか?自分と似たような能力を植え付けられたからって親近感でも湧いてんのかぁ?それで巻き込まれてこんな目に遭ってるなんて世話ねぇよなぁ」
    下品に笑う男たち。ディノは歯軋りをするしかなかった。自分と同じような動物化のイクリプスを幼いながらに植え付けられた子供たち。自分の環境がいかに運が良かったかを知り、人身売買されそうになっている子供たちを放ってなどおけなかった。ヒーローとしても、ディノ・アルバーニ個人としても。しかし色々と誤算が重なり、サブスタンス能力を使えないようにする枷を嵌められ今はいたぶられることしかできなかった。
    頭の片隅で考えるのは子供達のことと、自分の隠した言葉を親友は、相棒は聞いてくれただろうかという不安ばかりだった。
    (いいや、信じよう。だって、あいつは…キースはーー)
    と、突然建物の入り口…扉が前兆などなくへこみ出す。
    ベコ、ベコ、ベコベコッ!
    そんな不吉な音を立て次に 1781

    pagupagu14

    FUJOSHI SAW #キスディノ版ワンドロライ報告会
    @KD_1drwr
    【煙草】で書かせていただきました!
    ディノの喫煙者描写注意です!
    煙草 キスディノ
     「おわ、驚いた…」
    「あ、キース。お疲れ様!」
    「お、おお…おつかれ…」
    喫煙所に入ったキースはいると思っていなかった人物、ディノがいたことに驚き目をぱちくりとさせた。ディノはスマホを弄りつつ煙草を吸う手を止めずにいてそれがまたキースを驚かせた。
    「お前が煙草吸うなんて知らなかったな」
    「はは、本当はキースにだけは知られたくなかったんだけどな」
    「…どういうことだ?」
    「ええっと、白状するとさ。俺って四年のブランクがあるだろ?記憶も、他にもさ…ブラッドもそうだけど特にキースは俺の知らないところがたくさん出来てて煙草もそうだし、お酒だって、他にも…だから近づきたいと思って始めたーー呆れるか?」
    照れたように笑うディノにキースは何も言えなくなってしまう。そういえばディノの吸ってる銘柄は自分のと同じような気がするし、それが自分のため…いや、せいだというのは酷く落ち着かなく嬉しくなってしまうのだった。
    「…呆れねえし、嫌でもねぇ……むしろ」
    嬉しいという言葉は言わずともわかっているようでニコニコとディノは笑った。
    「むしろ、なんだ?」
    「分かってんだろ…」
    「でもキースの 1204

    pagupagu14

    DONE居ていいと、言ってくれる人。 キスディノ(🍺🍕)
    ワンピのアーロン戦の地味なパロ。キースvsシリウスです。前後は特に考えてません
    居ていいと、言ってくれる人。 キスディノ

     「ここは…」
    辛うじての生活用品はあるが質素すぎる人が暮らしていたことなど思わせない部屋にキースが声を漏らすと目の前のこの世のものとは思えないほど儚げで人間離れした男は口元に弧を描いた。
    「ああ、ここはディノの部屋だよ。かつて、彼が起きて寝るを繰り返していた部屋」
    「な!」
    淡々と言われた事実にキースは呆然としてしまう。だって、キースの思い描くディノと結びつかないほど何もないのだ。ベッドと冷蔵庫とランプ、着替えが入っているのだろうクローゼット、そのような生活必需品以外何もない。信じられない、と言うように口を開けたままのキースにシリウスは笑みを返した。
    「本当に残念でならないな。ディノは良い働きをしてくれたーー良い、【道具】だったのに」
    「……ーーは?」
    ドスの効いた声がキースの口から漏れ出た。それと同時にミシミシと家具が、壁が床が音を立て壊れていく。
    「…驚いたな、君にそんな力があったなんて」
    「…何て言った?」
    「うん?」
    「【道具】、だと…?」
    洗脳されていたとは言えディノが仲間がそんな風に思われるのはキースには耐えられなかった。ま 1498

    pagupagu14

    DONE #キスディノ版ワンドロライ報告会
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     (楽しそうだなぁ…)
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    「…ブラッド」
    キースの横に座り同じようにビールを飲む姿を似合わない、と思いつつキースは少 2200

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