夢代理人『待って!待ってくれ!』
暗闇の中歩き去っていくセンチュリオン。それを追いかけるが全くもって追いつかない。それどころかどんどん離されていく。
代理人『お願いだ…一人にしないでくれ…』
そんな代理人の声も虚しく、センチュリオンは歩き去ってしまう。ただポツンと暗闇に一人残される。
朝、陽の光で目を覚ます。ふと、隣を確認するとそこには、無防備な寝顔を晒す、愛しい人。
代理人「悪夢なんて久しぶりに見たな…」
ただ変わらない日常の風景なのにとても愛おしい物に感じる。
(悪夢のせいかな…疲れてんのか俺)
彼女の髪をただただ愛おしく撫でる。
センチュリオン「…ん…おはよう。」
代理人「おはよう、起こしちゃったかな。」
センチュリオン「代理人…凄い苦しそうな顔をしていたぞ、大丈夫か?」
彼女の存在をしっかりと身体に確かめさせるように抱き寄せる。身体に伝わる温かい感触が今現実である事を確認させる。
代理人「…ちょっと…ね悪夢見ちゃって。」
センチュリオン「良かったら話してくれるか?…アナタの苦しみを知って置きたい。」
夢の内容を覚えているだけ、詳しくゆっくりと話していった。
センチュリオン「辛かったな…だが私はアナタの元を離れる事は無い、安心してくれ。」
代理人「俺も…君の元から離れないよ…」