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    ケイト王様説とか、前寮長説とか、シンデレラ説とかいろいろ聞いて、
    寮長なりそこね説を推したいと思って妄想してみた。
    前寮長、副寮長捏造。

    ここからトレケイしたい所存。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    ずっと憧れだった先輩。

    凛とした背中。
    はためくマント。
    いつも笑顔で、俺たちを纏めてくれた。

    俺たちの寮長。

    だから、彼が俺を見てこういった時に、
    何を言っているのか、意味を理解することがなかなかできなかった。


    「お前、次期寮長にすることにしたから。今日から寮長の仕事よく見て覚えろよ?」

    新入生たちの列が鏡へと吸い込まれてゆく。
    その様をぼんやり眺めていた俺の肩をポンと叩いて、寮長は笑った。
    ついぽかんと、彼を見上げてしまう。

    「お、俺?」
    「そ。そんで、トレイに来年副寮長をやらせるから。二人になら安心して任せられる」

    寮長の向こうがわからひょこりと顔を出したのは、同じ部屋のトレイくん。更に向こうには副寮長が微笑んでいた。
    パーティのケーキ係として副寮長補佐みたいな立ち位置だった彼が副寮長になるのは納得だけど…どうして俺が、そんな大役を…!?

    顔に出ていたのか、寮長がしたり顔で腕を組む。

    「トレイでもいいかなって思ったりしたけど…こいつ寮長ってキャラじゃないからな〜。そこいくとケイトは周りをよく見てるし、トレイとも相性いいし」
    「ユニークスキルも悪くないし、成績も授業態度も大丈夫。他の2年とも、他寮のやつとも関係は良好だしね」

    どうかな、と顔を覗き込まれる。
    正直、自分なんかが寮長なんて、考えたこともなかった。
    務まるかと問われれば無理だと即答する案件だ。

    でも。

    「ケイト、一緒に頑張らないか?」

    トレイくんがそう言って、手を差し出してくれるから。

    「…が、がんばりまひゅ」
    「ぶっ。そこで噛むなよ」
    「慌てなくても、俺たちが4年になるまでまだ1年あるから」
    「そうそう。うちの学校イベント事多いだろ?ぎりぎりだと教えるのも大変だからさ。覚えていってくれるとあとが楽だし」
    「それが本音ですか先輩」
    「トレイもしっかり覚えてくれよ?」
    「ははは、わかりました」


    このとき新入生の中にいた「彼」が、
    春にあんな事件を起こすなど、
    このときの俺たちは思ってもいなかった。
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    MEMOケイト王様説とか、前寮長説とか、シンデレラ説とかいろいろ聞いて、
    寮長なりそこね説を推したいと思って妄想してみた。
    前寮長、副寮長捏造。

    ここからトレケイしたい所存。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    ずっと憧れだった先輩。

    凛とした背中。
    はためくマント。
    いつも笑顔で、俺たちを纏めてくれた。

    俺たちの寮長。

    だから、彼が俺を見てこういった時に、
    何を言っているのか、意味を理解することがなかなかできなかった。


    「お前、次期寮長にすることにしたから。今日から寮長の仕事よく見て覚えろよ?」

    新入生たちの列が鏡へと吸い込まれてゆく。
    その様をぼんやり眺めていた俺の肩をポンと叩いて、寮長は笑った。
    ついぽかんと、彼を見上げてしまう。

    「お、俺?」
    「そ。そんで、トレイに来年副寮長をやらせるから。二人になら安心して任せられる」

    寮長の向こうがわからひょこりと顔を出したのは、同じ部屋のトレイくん。更に向こうには副寮長が微笑んでいた。
    パーティのケーキ係として副寮長補佐みたいな立ち位置だった彼が副寮長になるのは納得だけど…どうして俺が、そんな大役を…!?

    顔に出ていたのか、寮長がしたり顔で腕を組む。

    「トレイでもいいかなって思ったりしたけど…こいつ寮長ってキャラじゃないからな〜。そこいくとケイトは周りをよく見てるし、トレイとも相性いいし」
    「ユニークスキルも悪くないし、成績も 861

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    case669

    DOODLEワンドロの約束のお題で書いたけど牙のお題で書いた物の続き?になってしまったのでタグ無しで
    設定捏ねながら書いてるからよくわからないと思うごめんなさい
    特殊な組織に所属する未来のレオジャミ
    少々余計な掃除もしてしまったがこれにて無事に任務完了。保護した女性は支局に預けて晴れて次の任務まで自由の身。これが熱砂の国で無ければのんびり観光でも、と思うところだがまだカリムと直接会う勇気がジャミルにはない。余計な事をしてうっかり見つかる前にさっさと退散するに限る。
    「このまま本部に帰還で良いですか?」
    「ああ」
    支局のポータルを借りれば遠く離れた本部まで一瞬で辿り着く。まずは砂埃にまみれた生活からようやく解放された事を噛み締める為にもシャワーでも浴びてさっぱりしたいし、その後は任務成功の祝杯でも上げたい。なんせ今日はレオナがようやく見習いを卒業し、めでたくジャミルの同僚となって初めての任務成功だ。
    やっと、同じ場所に立てた。やっと、同じ未来へ向かうスタートラインに並ぶことが出来た。レオナにとっては見習いとして放り込まれた今までの任務に比べて随分と簡単な任務で祝杯も何も無いかもしれないが、ジャミルにとっては待ちに待った日なのだから今日はぱーっと飲み明かしたい。



    狭いバスルームであちこちぶつけながら二人で身を清め、バスタブに張った湯にぎゅうぎゅう詰めになって沈み一息着く。レオナが 1736