ソウカノ短編「夏羽、いつかたくさんお前が笑えるよう俺が約束するよ。
……お前を健康に、そして人生に満足させてやる」
不器用な言葉で俺に告白してきた空希は、数秒後に顔を真っ赤にさせた。恥ずかしがる空希を見て、どう彼の返事に答えようかと考えていたら勝手に手が動いた。
そして空希の手の上に乗せていた。
……頭では考えていたのに心は正直だ。
仕方ない、
「空希、俺も好きだ。待ってるぞ」
そう答えると、空希は柘榴のような真っ赤な顔を余計に熟させ俺に抱きついた。
顔を見られたくないのと、返事が出来ないから態度で示そうと思っての彼なりの意思表示なのだろう。
俺は背中に手をやり、しばらく二人で暖めあった。