今日の錬金術の錬成は1、2年合同と言うことだった。
誰と組もうかと広い教室をあるき回っていたのだが、目を凝らすと次々と相手が決まっていき、セベクは少し焦っていた。
ふと、正面を見るとスカラビアの寮長がこちらに手招きしていた。
「おーい、セベク、こっちに来いよ」
「スカラビアの‥、まだ相手は決まっていないのか?」
「いや、俺じゃなくてこいつがまだなんだ。よろしくな。」
と、隣に目をやると、いかにも今まさかに倒れそうにふらふらしている銀髪だった。
「シルバーまた寝ているのか」
「あぁ、セベク‥、なんでお前がいるんだ?」
「本日は1、2年合同授業だと先生が言っておられたではないか貴様‥話も聞かずに寝ているとはいい加減に‥」
1978