秋の終わりは寒いから(レイマリ)「痛ぁっ」
神社の縁側でウトウトしていた私は大きな落下音と共に地面に叩き落とされた。
「え、ちょっとどうしたの」
部屋の中で机に肘をついていた霊夢は私の声に驚いて私が落ちた辺りを身を乗り出して見ていた。
そもそも私が落ちたのは、日が傾き、縁側に当たっていた日が端っこの方に行ってしまったのでそれを追いかけるように端っこに転がってウトウトしてたからなのだが。
そのことを服についた砂を払いながら霊夢に伝えると、馬鹿なんじゃないのと笑われてしまった。
しょうがないじゃないか。日が当たってないと寒いんだから。
「そんなに寒いなら部屋の中に入ればいいのに」
「部屋の中も寒いじゃん」
起き上がりながらそう返す。
私は今縁側より低い位置にいるので縁側に立ってる霊夢に見下されてるような形でいい気はしないのでさっさと縁側によじのぼることにした。
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