戦乙女を護衛する狼の話(弊本丸特殊設定準拠)・鍛刀キャンペーンで天井が出来、ポイントが溜まると顕現できる→つまりポイントが溜まった時点で確定顕現出来る札的なのがこんのすけから配布されて鍛刀すると出来ると仮定しての設定。顕現札には既にその刀の分霊が封じ込められているとする。
・孫六兼元に関して思い入れがある、鈴花嬢の伯父(軍部司令部長官・つまり一番偉い人)は顕現札をあるルートで手に入れ、事前に封じられている分霊と対話しある命を任す事にした。まずこの分霊と対話ということ自体、伯父もまた一宮家という名門術師の出自で尚且つ実力主義の軍部、それもあの特務科を長官直属部隊としている程なので、力があるからこそ出来る業である(つまり顕現札に何かするということは、かなりの実力がないと難しい。それほどロックが頑丈)
・姪は戦乙女(ヴァルキュリア)の名をいただいている。戦乙女が仕えるは大神オーディン。鈴花嬢にとって厚い信頼を寄せる叔父は軍部での状況上仕えるべき大神でもあった。それになぞらえ、伯父は孫六をオーディンに仕える狼とし、戦乙女の守護を命じることにした。新選組、壬生狼と呼ばれていた集団で最強の剣と呼ばれた男の刀であったことが逸話の一つ故に、彼を狼とするのは適任だと考えた。
・私情を挟むは承知の上だが、大侵寇を超えて以降敵の動きが読めない今、戦乙女の本丸はその積み重ねた功績上失ってはならないところまで来ていた。政府と軍部の合同テストケース本丸ではあったが、もうほぼ軍部側が掌握していると言っても過言ではなかったが、そんな中大侵寇後の政府の動き等を警戒し、伯父自身が頻繁に本丸に視察に来ることは政府に良くない印象を抱かせるので、全幅の信頼が置ける駒が一つ欲しかったという内実がある。
・神話になぞらえるというなら、ワーグナーの『ニーベルンゲンの指輪』でのオーディンとブリュンヒルデの関係もあるが、そこは則宗と長義に後日ツッコまれるも、そこは違うと否定している。
・伯父には一人長男がいたが特務科の大規模作戦で戦死。一宮家本家の跡継ぎが姪の鈴花だけであること、この戦は絶対に負けられぬこと、孫六が自身が新選組で一番好きな斎藤一の刀であること(もちろん彼の成り立ちを知っている)を語り、またどうしてこんな鍛刀前にこのような形で話すことになった理由を話した上で、義理と人情と面倒事に弱い刀のこの分霊、うんうん悩みながらこれを承諾してしまったのである。
・余談だが、一応戦乙女がどんなやつだというのを聞かれ、才色兼備の自慢の姪御だと端末の画像をドヤ顔で長官が見せた所、孫六が惚れたとかなんとか言うのは置いておく。
・そして、孫六兼元の鍛刀が期間限定で始まったその日、近侍を南海太郎朝尊、張り切る霧乃となるべく消費資材少なめでお迎えしたいと思う鈴花嬢がいざ鍛刀を始めようとしたその時、こんのすけが待ったをかけた。
・そこで伯父からのオンライン通話になり、こんのすけの顕現札で鍛刀するように命じる。鈴花嬢が理由を尋ねると、伯父こと司令長官直々に札の分霊へとある命を任じた。鍛刀すれば正真正銘鈴花嬢の刀であるが、その命は生きたままであるということ。内容は『戦乙女の守護』。
・最近敵も政府も胡散臭い。自分が直に動ければ良いが、勘付かれると厄介だ。そこで彼が本丸に正式に顕現されることを知って、成り立ちなどを知った上で頼むことにした。司令長官として、大事な姪御を想う叔父として、彼を手向けると思ってほしいと話す。
・「大神から最愛の戦乙女への手向け…なんて言ったら不穏だが、大事なことに変わらん。顕現後は鈴花ちゃんの想うように使いなさい」と長官は話すが、ここで鈴花と幼馴染で伯父ともよく会っていた霧乃が「で、今までそんなチャンスいくらでもあったのに、今更この機会になった理由は?」と尋ねると、
「……俺、斎藤一が一番好きなんだ。親父(鈴花嬢の祖父)は沖田総司好きで、やれ無敵の剣と最強の剣どっちが強いんだと毎日派手に言い争ってたが、実際斎藤一かっこいいだろ!!」
と強火な斎藤一トークされることになる。尚、祖父の沖田総司好きに関して、則さにルート(戦乙女と御前)ががっつり絡んでくる予定(早く書きたい)
・「そういうわけで俺が全幅の信頼を置ける刀を用意したと思ってくれ。だが、鍛刀すればちゃんと君の刀だ。命に忠実な狼であることは証明する。彼は義理と人情を裏切らん刀だからな。そしてここからは長官命令だ、この孫六兼元の件に関しては決して本丸内の誰にも、そして特務科第一中隊にも話してはならない。あくまで普通の鍛刀で顕現したことにしてくれ。例外は今この場にいる近侍と戦術補佐、そして中隊では中隊統括の中佐と大尉、科学技術班長、医療班長のみとする。以上だ」
と話したところで通話は終わり、鈴花嬢は言われた通り鍛刀する。そうして顕現した孫六兼元は大神から戦乙女の護衛を請け負った狼として、この極秘任務に邁進するという話。