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    ゆめの

    @x_yumeno_x

    浮唯中心で唯受を書いています。

    カップリングごとにタグを分けていますので、参考にしてください。

    少しでも楽しんでいただければ幸いです。
    よろしくお願いします🙇‍♀️⤵️

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    ゆめの

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    しゅごなつ合わせのジュリリモです。

    「夏を満喫したい」。そんなアンジェリークの提案により、聖地には真夏の日差しが降り注ぐことに。
    すると、暑さに耐えながら執務に励むジュリアスのもとにアンジェリークがやってくるのだが……


    ※その後のふたりがどうしたかは想像におまかせします(笑)

    ##しゅごなつ
    ##ジュリリモ

    天使がくれた休日「暑いな……」

    光の守護聖ジュリアスはそう言いながら額に浮かんだ汗を拭った。
    女王の力により常春の聖地であるが、今日はアンジェリークの「夏を満喫したい」、そんな理由により今日は真夏の日差しが燦々と降り注いでいる。

    心頭滅却すれば火もまた涼しという言葉もあるが、さすがにこの暑さの中、執務服を着ていると守護聖といえども熱中症になりかねない。
    そのため、ジュリアスは今日限定で執務服以外の着用も認めた。
    そして、それを率先するべく、自分もTシャツを着ることにした。
    選んだのはかつて下界に視察に行ったときに買ったもの。
    ただ、そのときもオスカーはうまく着こなしていたが、自分はイマイチ浮いていたのを思い出す。
    おそらく今日も服装と自分の醸し出すオーラがちぐはぐなことになっているだろう。そう思うと苦笑せざるを得ない。
    ……だけど、これも陛下の望むこと。だとすれば従うしかない。
    そう思って窓から外を眺める。
    ランディとゼフェルは暑さにめげずボールを蹴飛ばしながら遊んでいる。
    今日の服装は自由。自分がそう話したときに、ふたりとも「やったー」というリアクションだったことを思い出す。

    一方クラヴィスは空調が効いていれば服装などにこだわらないのだろう。
    いつもの悪く言えば重苦しい執務服を身に纏って執務室へ向かっていくのを見かけた。

    部屋は空調が効いているはずだが、額に汗が浮かぶのは外気温の影響だろうか。
    やはり汗が額に浮かび、考え事もまとまらない。
    これでは仕事にならぬな。
    そう思ったとき、バタン!という音を立て、ドアが勢いよく開かれた。
    自分の部屋にノックもせず入り込んでいるのはただひとり。

    「ジュリアス~~!!」

    元気と若さ溢れる声でそう呼び掛けてくるのは女王―アンジェリーク。
    ジュリアスがこの世で一番守りたい、そう思わせる女性。

    「あ、ジュリアスもやっぱりTシャツ姿になってくれたのね」

    いつも幸せそうに微笑む彼女であるが、今日は一段と嬉しそうなのは気のせいだろうか。
    うふふという擬音語が目に浮かぶようである。

    そして、アンジェリークが身に纏っているのも、やはりTシャツ。それも白の無地。
    その下にはビキニを着ているのだろうか。それっぽい形のものがTシャツにくっきりと浮かんでいる。
    他の守護聖にこの姿を見せてはならない……!!
    内心そう焦るジュリアスであるが、アンジェリークは気にする様子を微塵も見せない。
    すると、今度はかしこまった感じのノックが部屋に響き渡る。
    ここにアンジェリーク―女王陛下がいて、このノックの音となれば思い当たる人物はひとりしかいない。
    「入れ」
    そう淡々と告げると、ドアは丁寧に開かれる。
    そして、紫色に近い青色のTシャツを着た女性がおもむろに入ってくる。

    「陛下、やはりここにいたのですね」

    そういいながらアンジェリークに渡したのはビニールでできたボール。
    自分にはあまり馴染みのないものであるが、ビーチボールといい、海水浴などに行ったときに砂浜の上で遊ぶのだと聞いたことがある。

    「ロザリア、ありがとう。私、ビーチボール膨らませるの苦手だから」

    そう言って胸に大切そうにボールを抱える。
    これで、Tシャツにビキニが透けて見えるというジュリアスの懸念は解決しそうである。

    「この暑さですから、オスカーが手配したプライベートビーチに行こうと思っていますの」

    ロザリアがそう言い残し、仲良く女性ふたりは執務室を去ろうとする。
    しかし、アンジェリークが何か言いたげな表情をしながら戻ってくる。
    そして、そっと顔を近づけ耳元で囁く。

    「ジュリアスもお仕事忙しいと思うけど…… でも、せっかくだから来てくれると嬉しいな」

    いつもの天真爛漫さはなく、最後は語尾が小さくなっていく。
    そして、手に握らされたものが思いの外堅く、そして重量を持っていることに気がつく。
    見ると、そこにあるのはホテルのキーと思われしきもの。
    番号は816と刻まれている。

    その番号に心当たりがあるジュリアスはあらためてカレンダーを見つめる。すると、本日が8月16日であることに今さらながら気がつく。

    思えば今日という日を真夏の熱気にしたことも、そして、彼女がビキニを透けるようにしてTシャツを着ていたことも、もしかすると彼女のひとつの意思によるものから来ているのかもしれない。自分が気づかなかっただけで。

    「たまの息抜きも悪くはないかもしれないな」

    ……そして、陛下の、いや、アンジェリークのせっかくの期待に沿わねばならないな。
    そう思いながらジュリアスは机の上に羽ペンを置いた。
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    ゆめの

    PROGRESSフェリクスオンリー合わせのフェリアン小説です。

    テーマは「アンジュに告白して振られたフェリクスと振ってしまったアンジュのその後」です。
    フェリクスの、そしてふたりの行方をお楽しみ(?)ください。

    ネタは主催のまるのさまに提供していただきました。お忙しい中、ありがとうございます😌
    ※ゲーム内よりもフェリクス様が女々しいので、ご注意ください
    ※後日微修正する可能性があります
    天使が振り向いたその日「フェリクス、私たちはこれ以上仲を深めてはいけないと思うの。ごめんなさい」

    女王試験が始まり50日目。
    自分たちの仲はすっかり深まり、そしてそれはこれからも変わらない。
    そう信じて想いを告げた矢先にアンジュから向けられた言葉。それをフェリクスは信じられない想いで聴いていた。

    「なぜ……」

    なんとか声を振り絞りそれだけを聞くが、目の前のアンジュは悲しそうな顔をする。

    「言えない。でも、私たちは結ばれてはいけないと思うの」
    「そう、わかったよ。君の気持ちは」

    何とかそれだけを伝えてフェリクスは森の湖から離れることにする。
    なんとか歩を進めるものの、本当は今すぐにでもうずくまりたい。だけど、それは美しくない。そう思い、自分を奮い立たせて館へと向かう。
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