或る、満月の日「俺たち、なんでここにいるんだっけ…?」
「…さあなぁ」
俺たちリビングでホットウイスキーを飲んでいたはず。
でもここは小高い丘の上。
芝生の上に何故か、ソファごと座っている。
「うきき、目が覚めたか?」
「うん、ごめん。やらかしたかもしれない」
少し寒くなってきたからってソファの上で一枚のブランケットにくるまって
ホットウイスキーを飲みながら
ハイカカオのチョコレートと映画を2人で
たのしんでいて。
あー幸せだなあ。あったかいな。
ずっとこの時間が続けばいいのに
なんて思ってたはずだったんだけど。
どうやら眠くなってきた俺は無意識で
超能力を発動させてしまったらしい。
ふーちゃんが俺を抱き寄せてよしよしする。
俺も身体ごとふーちゃんに委ね、
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