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    りかこ

    @49raspberry

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    りかこ

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    これぞ駄文。訓練兵入団直後くらいのエレンとジャン。付き合ってません。このネタ大好きなんですよ…”陥没乳首”。中途半端に終わります。余力があれば続けたいです。21/4/20

    side:E
    その日はとても暑くて午前の訓練のあと、誰かが川に飛び込んだことを皮切りに他のメンバーも一斉に水浴びしはじめた。
    下着一枚になるヤツもいればすぐに乾くからと服を着たまま飛び込むヤツもいた。
    女子が遠巻きにこれだから男子は…とガキ扱いの視線を送っていたのでさすがに全裸になるツワモノはいなかったが。
    十数年しか生きていないのだ、無力な俺らは青臭いクソガキで間違いなかった。

    俺もブーツとジャケットを脱ぐと皆に続いて火照った体の熱を逃がした。
    川の流れはとても穏やかだが岩が川底でごろごろしており深さは様々だった。
    足首まで浸かったと思ったら一歩踏み出せば一気に腰まで浸かってしまう。
    それに水中にはぬめっている岩が多く足だけ浸かるつもりが滑って全身ずぶ濡れになる者もいた。

    「ジャンお前乳首ビンビンに立たせるなよ!女子かよっ」
    「うるっせぇっ!気色悪いこと言うなっ!」
    「冷えたのかもね、鳥肌も凄いし一度あがった方がいい」

    コニーとジャンとマルコのやりとりを何気なく視界に入れて俺は驚愕した。
    他人の乳首なんて…いや、そもそも胸元なんて意図的にマジマジと見たことなんてなかった。
    ジャンの小さな乳首は確かにツンと丸みを帯びて突起部分が控えめに主張している。
    人間の乳首が隆起しているのは母親が赤子に母乳を与えるためで、女の胸にしかその特徴がないのだと思っていた。
    俺はさりげなく上半身を露出している他のメンバーの胸元を盗み見た。
    広い胸板や厚い胸板、個々によって特徴は様々だがみんな控えめに乳首にふくらみがある。
    ジャンだけじゃないぞ、みんな女みたいに乳首が膨らんでる。
    すぐ隣にいるアルミンにそう言おうとして俺はやめた。
    水を吸い込んだシャツがアルミンの胸元に張り付いており乳首が透けていた。
    その乳首はやはり他のメンバー同様に控えめに膨らんでいた。

    「エレン寒いの?」

    気遣うアルミンの視線は自分の胸元に向いている。
    無意識のうちに胸元に手を寄せていた。
    体が冷えてしまったゆえに身を寄せている行動だと思われたのだろう。

    「午後の訓練もあるしそろそろあがるか」

    俺はアルミンへの返事を曖昧にしたまま川岸へと向かった。
    寒くはない。だが、その代わりとなる返事が思いつかなかったのだ。
    この日、俺は初めて自分の乳首がおかしいのではないかという疑問を抱いた。
    ただ単におかしいだけならいいが、もしなにか先天性の病気なら。
    それが将来的に兵団に所属する条件の足枷になってしまったら…。
    いや、憶測で悪い方向ばかりへ思考を広げるのはよそう。
    今までだって生活に支障があったわけではないじゃないか。

    脱衣が面倒だっただけという理由ではあるが、結果的に着衣のまま入水して本当によかった。
    シャツに関しては生地がしっかりしており水を吸っても胸元が透けるといった変化はない。
    もっとも、本来隆起するはずの突起部分が存在しない己の”異形の乳首”では胸元の変化など杞憂に他ならないのだが。




    side:J
    エレン・イェーガー
    同じ年頃の男子にしては性欲にたいしてストイックだと思っていた。
    オカズとなるズリネタの談笑にも一切混じってこなかったし。
    日頃から巨人が~駆逐が~と喚いてるだけあってその他については淡白らしい。
    しかし、どうやらそれらは過大評価だったようだ。

    深夜の同室のメンバーが寝静まった頃、エレンはむくりと上半身のみ起こしてもぞもぞと動く。
    シャツを取っ払ったので暑いから脱いだのかと思っていたが。
    それでもずっとなにやらごそごそするものだからこっちも気になってしまって。
    夜目に慣れるほど凝視しているとごそごその謎が解けた。
    ヤツは一心不乱に自分の乳首を捏ねくりまわしていた。
    性欲にストイックどころかとんでもない性癖の持ち主じゃねーか。
    そりゃあ同年代の男子の猥談なんて幼稚で食指は動かんだろうよ。
    エレンは左手の親指と人差し指で左乳首をつまむが女のように脂肪がないので皮膚が引っ張られているだけで、見ているだけで自分の乳首が痛くなる。
    そしてつまんだ乳首の先端に右手の人差し指をぐりぐりと…理解しがたいが、抉っている?という表現がいちばんしっくりくる挙動だ。
    しばらくしてエレンが「痛い」と呟いたのでそりゃあ痛いだろうよと内心つっこんでおいた。
    そして続けざまに「取れてないよな?」とか言うものだから笑いを耐えるのに必死だった。
    左乳首が終わると次は右乳首にも同じことをはじめた。
    いちを自慰だと認識して様子を伺っていたのだが、喘ぎ声のひとつもあげないものだから俺はつまらなくなってその内寝てしまった。

    翌朝、賑やかな食堂の一角にエレンとアルミンとミカサが座っておりミカサがエレンになにかを渡していた。

    「軟膏なんてどうするの?どこかケガでもしてるの?」
    「大したことじゃないから気にするな」
    「私が塗ってあげる。どこをケガしたの?言って」
    「自分で塗れるから構うなって」

    いつもなら献身的なミカサに対してそっけないエレンの態度に腹が立つのだが今日は違った。
    なぜなら俺はあの軟膏がどこに塗られるのかすぐにピンと来たからだ。
    ただでさえ皮膚が薄い部分をあれだけ念入りに捏ねくりまわしてりゃそりゃあ真っ赤に腫れ上がってるだろうよ。
    心なしか衣類が擦れないように姿勢に気をつけているようにも見える。
    ヤツとは何かとウマが合わず入団当初から衝突することが多い。
    溜まる一方のエレンへの鬱憤を晴らす好機だと思い、食堂を去る際にわざとエレンの背後に迫った。

    「よお、エレン、取れてなくて良かったな」

    追い越し際に俺が記憶する中でいちばん嫌味ったらしい面を引っさげて言ってやった。
    アルミンとミカサは事情が掴めず不思議そうにこちらの様子を伺っている。
    エレンも同じように呆けていたが、心当たりが合致したのか愉快なほど顔色を豹変させる。
    反論したいようだが何を言っても部が悪いと判断したエレンは鋭い八重歯を剥き出しに威嚇するだけにとどまった。
    そのうろたえように俺は間違いないと確信した。
    俺はヤツの弱みを握ったのだと。
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