ゆりお☆quiet followPAST「かわいそうな傷オエ」をテーマにしたR18Gアンソロジー『かわいそうな きず』に寄稿させていただきました。 ##まほやく Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow ゆりおPAST「かわいそうな傷オエ」をテーマにしたR18Gアンソロジー『かわいそうな きず』に寄稿させていただきました。 7336 ゆりおDOODLE同人誌「百年の恋も」にパスワードが載っています。 1108 ゆりおDONE同人誌「帰年」掲載。テキサスとラップランド テキサスは現状に満足している。 簡易ベッドの上でテキサスは目を覚ました。 枕元を弄る。そこに何もないことで、ようやくここが龍門で、そこで運送業を営むペンギン急便の拠点の一つであることを思い出した。 バーとしても営業するここのバックヤードに各々ベッドやらソファやらを詰め込んで自由気ままに過ごしている。もっとも今夜にでも爆破され、明日には消し炭になっているかもしれないが。トランスポーターとは——少なとも、ペンギン急便とはそういうものだ。 ベッドの上で足を崩して座り込み、テキサスはぼうっと窓の外を眺めた。今日もいい天気だ。テキサスは無意識に唇に触れた。口寂しさを覚える。同時に、腹が鳴った。 制服の上着だけを羽織って部屋を出る。 4039 ゆりおDONE6月発行の同人誌に収録予定です。イェラグの男たち/アークナイツ「クーリエ」 呼び止められることはそう珍しいことではなかった。ロドスに在艦している時間は短いが、それを有効に使い、他のオペレーターとは友好な関係を築いている。頼まれごとも多いが、それは彼が優秀なトランスポーターの証だった。 「ケルシーさん」 ただ今回は、相手が予想外であった。クーリエは彼女の名前を呼んだ。ロドスで知らない者はいない、上層部管理者の一員だ。派遣社員であり、配達員として外回りの多いクーリエには、会話をする機会は少ない。しかし、彼女が一切笑顔を見せないことくらいは知っている。こうやって面と向き合うと、少し緊張する。主であるエンシオディス――シルバーアッシュと同じ、人の上に立つ者特有の威圧感があった。 2248 ゆりおDONE勝手に一億円のマンションを買ってくる一彩の話。なこさん誕生日おめでと〜(遅)ひいあい/あんスタ 藍良の叫び声は、アパートの部屋によく響いた。 「えっヒロくん、一億のマンション買っちゃったのォ!?」 張り詰めたように壁が震え、ビィン……と余韻を残す。ボイストレーニングの効果は充分に出ている——でも、今はそんなことはどうでもいい。 目の前の一彩は、不思議そうにこちらを見ていた。悔しいが、最近CMで同年代の女の子に王子様などと言われて持て囃されているらしい。王子様だって? 見る目がなさすぎる。まあ確かに、顔立ちは凛としてとても綺麗だけど——いや、そんなことはどうでもいい。 「な、ななな、なななな……」 藍良は壊れた玩具のように繰り返し—— 「なんでェ?」 最終的に、目をパチパチと瞬きさせながら首を傾げた。 2358 ゆりおDONEマリア(ブレミシャイン)とムリナール叔父さんが2人で暮らしていた頃の話です。ニアール家/アークナイツ 最後の使用人に暇を出して数ヶ月が経った。 勤めに出ているムリナールは、昼や夜の食事は外で済ますことが多い。マリアも外に働きに出るようになってから同様だ。 ただし、朝食だけは二人とも家で取る。 手先の器用な姪は料理に抵抗がないようだった。よって、食事の準備は彼女の担当となった。 基本的に、パンとスープとシンプルなものだ。ムリナールは自他に厳しいが、他人を用意したものにけちをつける性格ではない。もっとも、マリアの料理は上等で、少なくとも味については文句のつけようがなかった。ムリナールは、食後の紅茶を飲みながら新聞に目を通す。昔なら行儀が悪いと父に叱られたものだが、もう体面を気にする相手もいない。 議員の汚職の記事を読み終え、経済面を眺める。どうもこういったものはあまり頭に入ってこない。 4307 recommended works ko_o6DOODLEココイヌらくがきまとめまとめてたりまとめてなかったり・洗剤臭🈁はその日した家族との謎の会話から描いたやつです🙌・まとめの時に直そうと思ってたとこ直せてなくて悲しい!!!!20210713 34 ギギ@coinupippiMOURNINGこれでラスト。書き始めから最後の章までで随分時間が空いてしまい文章のテンション違い過ぎる。確かにそこには愛がある。6俺とココが…というか俺が一方的にブチ切れて別れ話が無くなってからまた俺とココはとりあえず現状維持という事で落ち着いてまた日常に戻っていた。 あの後衝動的にキレてしまったのが恥ずかしくなってしまった俺に元ヤン怖ぇわって揶揄われた。 ココなんて元ヤンの反社の癖に。 って冗談はさておいて、思い返すと恥ずかしいなと思うのは本当だけどココに気持ちをぶつけられたのは良かったのかなと思う。 ココに俺の思っている事が伝わったのも、それでココが俺との関係を諦め無いと考え直してくれたのも嬉しかった。 具体的にどうするかなんていう答えはまだ出せないで居るけど、お互いにもしもの時が来てしまったらその時は足掻いて抗ってみようと思う。 7312 ゆりおDONEワンライ。お題「イタズラ」ココイヌ/東リ 化粧くさくて息が詰まる部屋には、女がひしめき合っている。薄暗い空気に混ぜるように。ソファにもたれた九井は紫煙を吐いた。 「もうこんなのやだよぉ」 中心で、女がしくしくと泣いている。濃い化粧と露出の高い服のせいで大人びて見えるが、顔を何度も擦るから、徐々に幼い素顔が露わになっていた。 周りを取り巻く女たちの表情はさまざまだ。同情を見せるもの、無関心を貫くもの、自分より不幸な者を見ているときの笑みを見せるもの。 女は大きく鼻を啜った。袖口から、幾筋もの傷跡がついた手首が見える。 「痛いし、臭いし、きもちわるい。もうやめたいのぉ」 「まあ、そう言うなって」 九井は手近にあった灰皿に煙草を押し付けた。立ち上がり、女の肩に手を置く。宥めるように剥き出しのそれをてのひらでまさぐりながら、猫撫で声で告げる。 2239 のなかDONE幹部軸に至る16歳のココイヌと柴柚葉のお話。家族の死に加担してしまったら、少女はどうなるのか。ココイヌはどう関わるのか。時間軸的には前のお話「ブラック・フォーマル」の直後になります。「バッドガールズ・ゴー・エブリウェア」Good Girls Go to Heaven (Bad Girls Go Everywhere)バッドガールズ・ゴー・エブリウェア 柴柚葉は、母に絵本を読んでもらった思い出を、今でも大切にしていた。 子どものときの柚葉は、毎日放課後になると、まっすぐに母の病院に向かい、母と一緒に過ごしていた。母がいる場所が柚葉の帰りたいところだった。だから柚葉は夜、母の病室から出て家に戻らなければならないときが嫌いだった。母もそれを分かっていたようだった。 小学校の学年が上がり、柚葉が漢字を沢山読めるようになっても、母は柚葉に「絵本を読んであげようか」と言ってくれた。そういうとき、母はベットで上半身を起こし、自分の膝に柚葉を招いて小さな背中を抱きしめるようにしながら、絵本を読んでくれた。 背中に母の体温を感じながら絵本を見つめると、頭の上から母の柔らかな声が降ってくる。 4951 のなかDONEココイヌ。11歳〜13歳のイヌピーの話。「スター・プレイヤー」に続きますトーク・アバウト・ア・ボーイ 人間の頭を躊躇することなくぶっ叩けるようになった子どもについて話をしよう。 そんなことができるなんて、最悪なガキだって思うだろ? 俺もそう思う。 ケチのつき始めは小学生のときだった。火事で家が焼けた。 自宅は父親と母親が思い切り背伸びをして建てたローン三十八年の新築一戸建てで、そこで家族全員が仲良く暮らすことが両親の夢だった。 夢はあっけなく崩れた。まず、ローンのたっぷり残った家が、跡形もなく無くなった。次に、姉の赤音が全身に火傷を負った。同じ火傷でも、俺は比較的軽症で早々に退院したけれど、赤音は相当重症で入院したっきりになった。 最後の、「仲良く暮らす」という点についても触れておこう。 赤音がまだ生きていたとき、家族の心は一つだったと思う。皆、頻繁に病院に見舞いに行ったし、特に母親は赤音の病室に泊まり込んで、一生懸命に赤音のケアをしていた。ある意味で、赤音の病室が一つの家として機能してた。 1820 のなかDONEココイヌで、イヌピーが少年院にいる間のココの話。ココがチェスをしています。「トーク・アバウト・ア・ボーイ」11歳〜13歳のイヌピーの話とセットになります。スター・プレイヤー 学校の音楽室の片隅にチェス盤が置かれ、二人の少年がゲームをしていた。 盤面に向かう少年のうち、一人は中学生の枠を飛び越えるくらい強かった。もう一人、それより劣るもののやはり実力者である少年がいたが、この日はずっと勝負の行方の観戦に徹していた。盤面に向かう残りの一人が、この場所の新顔だった。 見物者の少年いわく、教室での休憩時間にクラスメイトとチェスの勝負をしており、勝利と共に小遣い程度の賭け金を回収していたところ、同じクラスの九井一がゲームに参加するようになったという。しかも「九井には四回の勝負うち、三回負けた」。 「レーティングがオレより二百上のオマエも勝率的に同じだろ?九井とどっちが強いのかと思ってさ」 2656 ギギ@coinupippiDONE水商売をするイヌピーの3話目。ココイヌ。早く終わらせたいけどもう少し続く。全部書き終わったら、タイトルつけてまとめる予定。その夜、乾はいつものようにボーイの仕事を熟し閉店作業を終えた。 仕事には慣れてきてはいるが、最初の頃より疲労が溜まる気がするのは酔った客に絡まれまくるからだろう。 鬱陶しいな、と思わないでも無いがまあ酔っ払いだし、この先付き合っていく訳では無いのだからと適当にあしらった。 その経験が生きているのか、昼間のバイク屋での図々しい客でも適当に捌けるようになった。 とはいえ、昼間の客より夜の酔った女たちの方が扱いが面倒ではある。 酒と閉鎖的な薄暗い空間で感覚が大胆になるのか。欲望を隠しもせず、自分の指名してる男に直接的な言葉を投げ掛ける。露骨にホテルに誘ったりしているのを見てるとちょっと引く。 それらを客の機嫌を損ねる事も無く上手く宥めている男達は凄いなと思う。 11257 のなかDONE幹部軸に至るココイヌ。ココ、イヌピー、16歳。まだ何も手にしていない子どもが欲しいと願うものについて。「バッドガールズ・ゴー・エブリウェア」の続きになります。ジャスト・キッズ 青宗がココに連れられて初めて柴の家を訪れたとき、その豪邸ぶりに驚いたものだった。セキュリティと監視カメラで警護された家で、金属製の柵付きの車庫には青宗のバイクとは桁の違う高級車がズラリと並んでいた。 新しいボスは今までのボスとは全然違う。堅牢な門を通りながらそう思うと同時に、青宗は自分の望む黒龍復活に、なぜ大寿が乗り出したのか不思議に感じたことを覚えていた。 青宗は今日、その家に一人で用事に来ていた。多忙を極めるココに対し、青宗は柚葉と八戒に対する言伝を買って出たのだった。 用事の済んだ後、柚葉が新しいフレーバーティーがあるから飲んでいくようにと青宗に言った。 八戒がさっそく文句をつけていた。「えぇー、オレ、ファンタがいい」 3091 somakusanaoDONEココイヌ春のマブ祭り投稿作品です。ダチだろ?じゃなくてマブだろ?と言ったイヌピーで、いっしょう食べていけます…ありがとうそしてありがとうそういうことでいいよな? オレとイヌピーはいちど離別している。そして今いっしょにいるということは、和解したということになるのだが、なんというか、勢いというか、ノリというか、それらしい言葉があったわけではない。唯一それらしいのは「マブだろ」だと思うのだが、イヌピーがどう解釈しているはわからない。とにかくオレたちはいっしょに暮している。それも言葉にしたわけではない。タクシーで自宅に帰ってきたときに、ほんとうはイヌピーのアパートによればよかったのだけれど、肉体的にも精神的にも疲弊しきっていて、うっかりイヌピーをお持ち帰りしてしまったのだ。オレより動いていたイヌピーも死んだような目をしていたので、とりあえず寝た。眠ったという意味だ。 1558