罪滅ぼしモニタリング 特殊イーターの出現予報が出てから急遽立てられた討伐作戦は、最終段階として久森の未来視をもとに各ヒーローの配置場所が決定された。
しかし、作戦決行までのいずれかの段階で未来が変わってしまったらしい。
一体だけだと予想されていた特殊イーターがもう一体出現し、共同戦線を張っていた白星と風雲児が分断されてしまった。さらに想定外だったのは、逃げ遅れた住民が数人いたことだ。その住民達をシェルターに届けるために志藤と御鷹が途中で離脱したことで、白星の得意な連携攻撃がうまく作用せず苦戦を強いられた。無事に任務が完了したことは、不幸中の幸いだったといえる。
それらはすべて、久森が視たはずの未来では起こり得なかった出来事だった。今回の任務はイーターこそ厄介なものの、比較的楽に終わるはずだったのだから。
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