北屋@小説
DONE【whr矢久】頭の悪い俺がふーうんじ高校に入ったらスゲーかっこいい先輩たちがいて毎日が楽しいです!2021/8/13
2021年に発行されたモブ舎弟目線矢久アンソロに寄稿したSSです。
矢久というよりモブ舎弟中心です。モブ舎弟に名前があります。
【whr矢久】頭の悪い俺がふーうんじ高校に入ったらスゲーかっこいい先輩たちがいて毎日が楽しいです! 季節は春、今日も青空。
そして俺は今日も楽しい!
「蒼天駆けゆく竜の風~♪」
校歌を歌いながらウキウキと廊下を歩く俺。
和狩が隣でため息をついた。
「お前はいつも楽しそうでいいな……」
「おう、楽しいぜ!」
「そうか…………」
「どうした? 腹痛いんか?」
「お前の将来が……いや何でもない」
俺の隣で何故か暗い顔をしているのは、中学校からの親友の和狩だ。結構頭がいいのに、馬鹿の俺に付き合って風雲児高校に入ってくれた、いい奴だ。
俺は鈍井。二ヶ月前に風雲児に入学した一年生だ。
こんなに浮かれている俺だが、入ってからずっと楽しかったわけじゃない。
俺はすごく馬鹿だ。でも不良じゃない。
だから馬鹿すぎて風雲児しか行ける高校が無いってわかった時は困った。たぶんナメられてシメられて、人生終わりなんじゃねぇか、って思ったくらいだ。
5898そして俺は今日も楽しい!
「蒼天駆けゆく竜の風~♪」
校歌を歌いながらウキウキと廊下を歩く俺。
和狩が隣でため息をついた。
「お前はいつも楽しそうでいいな……」
「おう、楽しいぜ!」
「そうか…………」
「どうした? 腹痛いんか?」
「お前の将来が……いや何でもない」
俺の隣で何故か暗い顔をしているのは、中学校からの親友の和狩だ。結構頭がいいのに、馬鹿の俺に付き合って風雲児高校に入ってくれた、いい奴だ。
俺は鈍井。二ヶ月前に風雲児に入学した一年生だ。
こんなに浮かれている俺だが、入ってからずっと楽しかったわけじゃない。
俺はすごく馬鹿だ。でも不良じゃない。
だから馬鹿すぎて風雲児しか行ける高校が無いってわかった時は困った。たぶんナメられてシメられて、人生終わりなんじゃねぇか、って思ったくらいだ。
北屋@小説
DONE【whr矢久】触らぬ神に触った日、祟り転じて明日と成す。2021年4月18日 02:44
夜後の晃り、開催おめでとうございます!!!!ありがとうございます!!!
矢久の出会い捏造話ですが、矢久というよりふーうんじコンビ小説寄りです。ラストだけ矢久です。 11019
北屋@小説
DONE【whr矢久】朝に生まれる。2020年1月8日 02:46
矢久です。未来視を使い過ぎ森晃人くんが色々大変なことになる話。
色々シリアスだけど最終的にはワーーーッとハッピーエンドです。
途中でひさもりくんが可哀想な感じの描写があります(流血・嘔吐とか) 30871
北屋@小説
DONE【whr矢久】あなたのせいでハッピーエンド。2018年12月24日 08:22
サイレントナイトイベント予告に興奮した勢いで書いた、クリスマスと無関係な矢久がちゅーしたりぎゅーしたり告白したりするハッピーストロベリーサンデーエンドな話です。
2年トリオがだいぶ仲良しで、副長が総長を好きすぎます。趣味です。
サイレントナイトのイベストを読む前に書いたので色々矛盾等があるかもしれません。 12291
ろまん
DONE【矢久】白星・風雲児の合同任務の結果に責任を感じた久森が、神ヶ原からの頼みを引き受けて矢後をGPSアプリで1週間監視することになる話です。超かっこいい武居が出てきます。バケツ通信で書き下ろされた久森回の内容に触れています。
pixivにも同じものを投稿しています。
罪滅ぼしモニタリング 特殊イーターの出現予報が出てから急遽立てられた討伐作戦は、最終段階として久森の未来視をもとに各ヒーローの配置場所が決定された。
しかし、作戦決行までのいずれかの段階で未来が変わってしまったらしい。
一体だけだと予想されていた特殊イーターがもう一体出現し、共同戦線を張っていた白星と風雲児が分断されてしまった。さらに想定外だったのは、逃げ遅れた住民が数人いたことだ。その住民達をシェルターに届けるために志藤と御鷹が途中で離脱したことで、白星の得意な連携攻撃がうまく作用せず苦戦を強いられた。無事に任務が完了したことは、不幸中の幸いだったといえる。
それらはすべて、久森が視たはずの未来では起こり得なかった出来事だった。今回の任務はイーターこそ厄介なものの、比較的楽に終わるはずだったのだから。
20156しかし、作戦決行までのいずれかの段階で未来が変わってしまったらしい。
一体だけだと予想されていた特殊イーターがもう一体出現し、共同戦線を張っていた白星と風雲児が分断されてしまった。さらに想定外だったのは、逃げ遅れた住民が数人いたことだ。その住民達をシェルターに届けるために志藤と御鷹が途中で離脱したことで、白星の得意な連携攻撃がうまく作用せず苦戦を強いられた。無事に任務が完了したことは、不幸中の幸いだったといえる。
それらはすべて、久森が視たはずの未来では起こり得なかった出来事だった。今回の任務はイーターこそ厄介なものの、比較的楽に終わるはずだったのだから。
ろまん
DONE【矢久】風雲児高校を卒業してから4年ぶりに再会した矢後と久森が、一緒に焼肉を食べたり、久森の家に行ったりして、過去から繋がる現在と未来の話をします。2人のヒーローがこれからの運命を切り拓いていくためのプロローグのような話です。
pixivにも同じものを投稿しています。
運命さえも道連れにprologue
「あれ、矢後さん……?」
呼びかけられてから咀嚼するまで数秒。その声を聞いたのがあまりにも久々で、反応が遅れた。自分を呼び止めた相手の顔を間近で見て、一気に全身の細胞が活性化していくような、妙な騒めきが体内で起こっているのを感じる。
数年前まで、この男に名前を呼ばれた瞬間反応しなければおそらく死んでいた――そんな一瞬の油断が死を招くような戦場を、二人で幾度もくぐり抜けてきた。
遠い昔のことのようにも昨日のことのようにも思えるが、しかし間違いなく過去に置いてきた人間だった――そのはずだったのだが、今、何故かこいつは目の前にいる。
「……よお、久森」
矢後がそう言うと、目の前にいる黒髪の男、久森晃人は「なかなか返事がないから、人違いしたかと思いましたよ……」と呆れ顔で呟いた。
27657「あれ、矢後さん……?」
呼びかけられてから咀嚼するまで数秒。その声を聞いたのがあまりにも久々で、反応が遅れた。自分を呼び止めた相手の顔を間近で見て、一気に全身の細胞が活性化していくような、妙な騒めきが体内で起こっているのを感じる。
数年前まで、この男に名前を呼ばれた瞬間反応しなければおそらく死んでいた――そんな一瞬の油断が死を招くような戦場を、二人で幾度もくぐり抜けてきた。
遠い昔のことのようにも昨日のことのようにも思えるが、しかし間違いなく過去に置いてきた人間だった――そのはずだったのだが、今、何故かこいつは目の前にいる。
「……よお、久森」
矢後がそう言うと、目の前にいる黒髪の男、久森晃人は「なかなか返事がないから、人違いしたかと思いましたよ……」と呆れ顔で呟いた。