【曦澄】クリスマスまで6日【腐向け】藍曦臣と姉の江厭離が会っているころ、
江晩吟は不機嫌そうに目の前で課題をこなしている友人を睨みつけていた。
「お前、俺の味方じゃないのか」
「貴方の味方ですけど、社長には逆らえませんよ。
私は、使用人のサラブレッドですから」
「っち」
この友人は、母の虞家からの使用人と江家の使用人の息子である。
それ故に、彼は使用人としての立場を十分なほどに理解していた。
「絶対にお前は俺の秘書にしてやるんだからな。そしたら、俺に逆らえない」
「楽しみにしてますね」
江家を継ぐことになんの違和感を持っていないのだな…と、友人は思う。
なんせ自分を秘書にするんだと言って聞かないのは、子供の頃からなのだ。
それなら魏無羨はどうなるんだ?と疑問に思ったけれど、隣にいると言う事を信じて疑っていなかった。
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