忘羨 魔法使い忘機×モス羨AUある所に魏無羨という一匹の妖精がいました。
蓮咲き乱れる美しい湖の畔で魏無羨は同じ妖精種の江厭離と江澄という姉弟と仲良く暮らしておりました。
江厭離と江澄は、湖に咲く蓮を思わせる透き通った薄紫色の羽を持っていましたが、魏無羨の羽は二匹とは似ても似つかぬ、ふわふわとした桃色に大きな目玉のような模様が付いた羽をしていました。
全く別種の妖精でしたが、それでも三匹は本当の家族のように支え合って長い年月を生きていました。
魏無羨は悪戯好きでしたが、優しい心を持った力の強い妖精でしたので、困っているものたちの助けたり、ささやかな願いを叶えてあげていました。
通常、妖精が他者の願いを叶える場合代償を貰うのですが、魏無羨は代価をほんのちょっぴりしか受け取りませんでした。
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