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    とうか

    @tsuku43_

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    夜の公園でゆるいピクニックをするレオいず
    途中までだけど眠いので明日以降に続きを書く

    #レオいず
    leoMap

    わたしとあなたのユートピア/レオいず(途中) 俯いていたかおが、自動的にうえへ持ち上がる。レオが目線のその先を追いかけると、レオのほっぺたを両手で掴んだままの泉がいて、そのまま「車出して」と言った。
    「いいけど……こんな時間に?」
     レオはさらに目を泳がせて、リビングの壁にかかっている時計を確認した。夜の、じきに日付もまわるころ。夕食や入浴も終え、寝る支度が済んだらあとは各々ベッドに入るだけ。そんなときだった。
     折りたたんでいた足をのばして、泉のほうに向き直る。次にレオの視界に飛び込んできたのは、泉の手首にかかっているランチトートだった。Knightsのロゴが入っているから、なにかのグッズなんだっけ。思い出せないが、それはなかみを伴って紺色の布がおもたそうにゆれている。
    「どこいくんだ? 買い物は、今日の夕方しなかった?」
    「んん……どうしようかな、決めてない」
    「ん?」
     車出してと言ったのはそっちのくせに、目的地が定まってないとはどういうことだ。
     泉はレオの頬を手のひらで揉みながら、「ああ。ちょっと行った先の公園は? ベンチあるでしょ。なんなら、歩いていってもいい」と言って、そのままレオのからだを引き上げた。
     結構雑なちからの入れ方をされたものだから、よろけたところを泉がすぐさま手を取って支えてくれる。さながらダンスホールで足をもつれあわせる男女のような姿勢になったのだが、もちろんそのまま踊るなんてことはなく。レオがたちあがったのを見るやいなや、泉はそのままずんずん前を進み出す。
     レオの手首あたりをつかみながら、リビングを抜け、廊下、そして玄関のドアへ手をかける。
    「え、ちょ、セナ」
    「なに?」
    「おれ、こんなかっこだし、髪もむすんでない」
    「あんたそんなの気にするようなやつだっけ」
     生地の薄いスウェットと、風呂のあとドライヤーでかわかしたまんまのオレンジの髪は、だらしなく肩口に垂れている。たしかに外出には適さない。だけれど、泉はレオの返事なんか聞いちゃいないとでも言わんばかりに、すでにつま先を靴の中に滑らせている。
    「セナもその、すっぴんのままで平気?」
    「は!? 俺の素顔が表にも出せないくらい醜いとでも!?」
    「うるさいな! おまえはいつだってきれいだよ!」
     でしょう、とくちもとを吊り上げて笑う泉だったが、やっぱりレオのことは待ってくれない。ほら、と促すみたいに腕を揺らされる。
     べつにいやだった訳ではないけど。観念したレオは、泉に続くように靴を履く。
    「ねえ、歩く? それとも車?」
    「車でいこう。夜だし、あぶないから」
    「そう。好きにして」
     だから、そちらから言っておいてそれはどういうことなんだ。
     不思議に思いながらも、レオと泉は星が浮かぶ紺色の空の下をしばらく並んで歩く。先導する泉の手が、いつの間に手首から手のひらに移動していた。レオの手指をかきわけるように、泉の手指も絡まってくる。それから泉の手首のトートバッグがまた、おもたく揺れた。
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    yukiha0410

    PROGRESS11/23に開催されるレオいずプチオンリー『ライオンキャット6』で発行予定の本の先行サンプルです。お祭りなのでチェクメ関係するとこで書けてるとこぜんぶ載せちゃう。
    【11/23ライキャ新刊先行サンプル】もしものきみと恋をする(仮)【注意】
     ※原作を読んでいることを前提として話が進みます。
     ※しかし、お話の都合上、原作改変を多分に含みます(本で最終的に理由がわかります。ある程度察しのいいかたならここだけでわかると思う)
     ※原作で想定される程度の暴力描写を含みます。
     ※原作で描かれていない部分を妄想にて補完しています。解釈を多々含みます。

     あと、書きっぱなしで見直ししてないので、かなり粗が目立ちます。



    ーーー以下本文ーーー


    プロローグ

     慌ただしく行き交う人波を掻き分けるように、申し訳程度のイルミネーションに彩られた繁華街を突っ切っていく。コートとマフラーで武装している俺を嘲笑うかのように、吹きつける北風は容赦なく全身から体温を奪っていった。どこに設置されているのか知らないが、野外スピーカーは聞き慣れた〝Trickstar〟の歌声をそこかしこにばら撒いていて、まったく落ち着きがない。SSがすぐそこまで迫っていることも、無関係ではないのだろう。リリースされてしばらく、ゆうくんの歌声を聞きたくて飽きるほど再生を繰り返したラブソングはすっかり覚えてしまっていたけれど、今は一刻も早くそれから逃れたかった。
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