夢ララァ夢を見る。
口を開かなくとも会話ができる
彼女とは生まれた時から親友で恋人だった
もういないのは分かっているから、せめて夢の中では一緒に時を過ごしたい。
ただ少しずつ、少しずつ、ララァの夢の頻度が減る。
毎日夢の中では会えていたのに、ある日ララァは夢に来てくれなかった。
毎日涙を流して目を覚ましていたのに、その日は目を覚ましてからさめざめと泣いた。
何もすることも考えることもできず、ただ横になって眠ることだけを求めた。
呼んでも返事はないし、この部屋には誰もいない。
やっと少しだけ眠れたのにやっぱりララァは来なかった。
無駄に広い部屋が怖くなって逃げ出したいのに、逃げる場所なんてどこにもなかった。