Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    tojo_game

    @tojo_game

    イベントの展示品を置いておく場所です。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 6

    tojo_game

    ☆quiet follow

    7/29レオルクwebオンリー展示品です。
    神秘とレオルクと雪山。還る場所のこと。

    墜つ星の何たるか 黒い天幕を張ったような暗澹の森を、ざくざくと雪を踏みしめながら歩いていく男の背を追う。
     明かり一つない森だと言うのに、どちらも明かりを持たずにまるで昼のように見えているかのような迷いない足取りで進む。糸杉の枝葉の向こうには夜の空が広がっているはずだが、今は僅かな色の違いしか見られない。
     きっと雪が降っていれば、もっとくすんで明るい灰色の空だっただろうが……日中の吹き荒ぶ吹雪で満足したのか、今はほとんど風もなく、雲のひとつも空にはない。
     この空の向こうはどこまでも果てがない宇宙があるというのが身をもって感じられるほどの、黒く、流れもなく滞留しているような夜の闇。そちらへと登っていく呼気の白い煙は、ここが水中であったなら同じような泡となって水面へと向かっていったのだろう。
     底にいる、と。そう思わせるような冷たい空気があった。

     しばらく歩いていると、不意に何かの幕をくぐったようなわずかな空気の違いを肌が感じて、今まで感じていた突き刺すような寒さが鳴りを潜める。物音も遠く、壁などない広大な土地にしか見えないのに、何かの隔たりが確かにあって、今までとは別の場所だと感覚が伝えてくる。こういう場所を東では神域と呼び、北では聖域と呼び、その国に住む彼らは魂の還る場所と呼んだ。

     夕焼けの草原で最も標高の高い山、その東部。祖霊の廟。
     祖霊とはこの土地にかつて存在した自分たちのルーツだ。その魂たちが子孫である自分たちを見守る場所こそこの場所であり、死後、空にのぼり星となる王の魂以外は全ていつかここに辿り着き、彼らに導かれてあちらへ行く。そういう考えがこの国にはある。
     夕焼けの草原ではサークルオブライフの思想が今も強く根付いている。草をカモシカが食べそのカモシカをライオンが食って命が繋がれていくように、肉は生命の輪の中にあり他の何かに生かされ、そして生かしていく。
     一方その肉から抜け出した魂は空の上や山麓に向かい、子孫達を見守り、時として教え諭し、時として叱咤して、彼らが肉体を手放した時には迎えに行って抱擁する。
     いわば、この場所は草原に生きる者たちにとっては侵害することの出来ない尊い場所だ。あまり信仰に篤くないレオナさえも、この場所の神秘性を否定して荒らす気は勿論のこと、普段学園にいる時のように怠惰と適当な姿勢を見せる気すらしない。
     信じているとかいないとか、そういう話ではないのだ。存在の根幹、自分で認識出来ないような判断の土台に刻まれたその感覚は、草原以外の人間にはあまり伝わらないだろう。魔法士も非魔法士も、獣人も人間も妖精も、恐らく草原に生まれた生命は全て、同じようにこの場所をそういう所として扱っている。

    (……そもそも、神秘性を否定しようにも、ここだけは実際にそうだからな……)
     ざくざくと雪を踏みしめながら、レオナは小さく息を吐く。雪のあちらこちらに咲く花を踏まないように細心の注意を払いながら、ダウンコートの下で尻尾が揺れた。
     しばらく歩いただろうか。やがて、前を行く同行者が足を止めたことでレオナも同じように足を止めた。六歩ほど先、彼の前に小さな鳥に似た形をした白い花が咲いているのが、雪に膝をついた彼の肩越しに見える。
    「曇りなくさやけきイーグレト。慈愛深い白亜の鳥よ、貴方のいとけなき同胞を御身が前にお連れ致しました。どうか雨雲より高く悲しみより高いその空にお導き下さい」
     静かだがよく響く柔らかな声が響き、彼が深く頭を垂れるのに合わせてレオナも少しだけ頭を下げて目を伏せる。視界の中で名前も知らない白い花が雪に紛れて咲いているのを眺めていれば、不意に羽音が鼓膜を揺らした。顔を上げる。
     同じように頭を上げた同行者の前、小さな花の上に細い足を置いて、一羽の白い鳥が立っている。星の光を集めたような、青白くて僅かに瞬きを繰り返すその体。学園で見るゴーストのそれに近く、それより遥かに神々しい。祖霊だ。ダイサギかチョウサギかは分からないが、俗に言うシラサギの一種だろう。
     祖霊に向かって、同行者は何かを掬うような手つきでその両手を掲げる。祖霊はそれにくちばしの先を寄せ、何かを食べるように一度開けて一度閉じた。それから、巨大な翼を広げたところで彼が再び頭を垂れるのを見て、レオナもまた小さく会釈をする。
     羽音が遠のき、視界の花が揺れるのを眺めて数秒。よし、という声にレオナは顔を上げた。立ち上がった同行者が膝についた雪を軽く払ってから振り返り、にこりと笑う。寒さのせいか、その鼻先は赤くなっていた。
    「これでもう大丈夫。山小屋まで戻ろうか、レオナくん」
     寒いのが苦手なのにありがとうと、同じだけ寒さが苦手な男が言うのは少しだけおかしくて、レオナは肩をすくめると踵を返した。来た時と同じように、ざくざくと雪を踏みしめながら歩く。自分のつけてきた足跡を上書きするように。
     時々爪先や踵がつけられた足跡の周囲の雪を踏みつけるのは、きっと自分ではなくてもう一人の方の足跡だったのだろう。靴底で踏みしめられた雪がぎゅうと軋む音だけが、今この場所に聞こえる僅かな音だ。
     目に見えない幕をくぐるまで、二人はほとんど会話をしなかった。きっとしたって良かっただろうが、気軽に雑談に興じられるような空気ではなかったから。別に黙っていても気にしないレオナならまだしも、喋るのが好きなもう一人すら喋らないのだから、やはりあの場所は特別なのだろう。ただそれも、数多いこの場所を特別だとする理由の一つに過ぎない。

     祖霊の廟は、ただの信仰によって区別された場所ではない。その神秘性の実感は実際にこの場所に足を運んだことのある人間しか分からないだろう。
     空気の違い。音の違い。一年を通して解けることも新たに降り積もることのない一面の雪の中で咲き誇る白い花々、星のない空。
     そして何より、選ばれた人間しか辿り着くことの出来ない土地の輪郭。

     目に見えない幕をくぐる。数歩歩き、ううん、と後ろから声が聞こえて、レオナは振り返った。大きく伸びをした彼が脱力して、レオナにへらりと笑ってみせる。
    「あぁ、緊張した! いつ来てもすごい場所だね、ここは」
    「鉄で心臓が出来てるやつでも緊張なんてするんだな」
    「それは勿論! いや、私の心臓は鉄では出来ていないけれど……なんと言っても尊い方々なんだ、失礼や粗相があってはいけないだろう?」
     あっけらかんと、まるで誰もが知っているかのような身近な話題で共感を求めるように彼は言うが、ここはそんなありふれたものではない。レオナは呆れた顔をして、白い息を吐き出す。
     この場所に辿り着くことが出来るのは、この草原に生を受けたものの中でも豪運だったり超人的だったりする、いわゆる『寵愛』を授けられた者。もしくは一度死にかけて以降この世ならざる物を見ることが出来るようになった者だけ。
     歴代の王の中でも一人で辿り着けた者は片手の指で足りる数。現在存在しているのは、レオナが知っている中でも当代の祭祀長と、今目の前にいる男のただ二人。

    「本当に寒いね、骨の芯まで凍ってしまう前に小屋に入りたいものだ! 私たちの帰りを待っているスープを飲もうじゃないか」
     レオナの背をぽんと押して、早く戻ろうと催促をする。それは学園で見るのと何ら変わらない、普段通りのテンションだ。きっと彼には、学園での生活も、この場所への訪問も、同じように地に足をつけた普通の世界なのだろう。
     ここに一人で来ることの出来ないレオナには到底分からない感覚だ。そもそも、彼の見ている世界だって、きっとレオナが見ているよりずっと広く、遠くまであり、そして鮮やかなのだろう。
     レオナには見えない。あの廟へ続く道も、七つの丘を越えた先のマーキングの光も、ここに辿り着くことが出来ず、わざわざ手ずから連れてこなければならなかったという小さな命の影すらも。
    「あの雛が迎え入れてもらえてよかった。ついてきてくれてメルシー、レオナくん」
     同じような色をしたハンターグリーンがそう言って笑う。その瞳に映る世界を、その瞳に映りながらもレオナは知らない。

     ルーク・ハントは寵愛を授けられている。
     万物を見よと、命じられたがごとくに。


     辿り着いた山小屋は暖炉の火のおかげで暖かく、二人は示し合わせたかのようにまずその前に行き、手袋越しでも冷えに冷えた手足を温めた。
    「あー……トレヴィアン、最高だ……」
    「防寒魔法はもうちょい研究が進むべきだな、マイナス50℃まで防寒範囲に入れろってイデアのやつに圧力かけておくか」
    「イデアくんならやり遂げそうなものだね、それから高い山の登頂を目指す登山家の方々にも支持されそうだ」
     暖炉の前に魔法で椅子を呼び、手足を温めるついでに傍らに避けておいた鍋を再び火にかける。そのくらいである程度回復したルークは暖炉を離れると防寒具を脱ぎ、ソファにかける代わりに食器を二人分持って戻ってくる。
     お玉で鍋の中身をかき混ぜるといい匂いがして、そのぐらいでレオナも嵩張る防寒具をいくらか脱いで、適当に放り投げた。
     他にも誰か使う山小屋ならそのあたり配慮する必要があるが、ここは二人専用の山小屋だ。そのためかルークもレオナの行動を咎めることはなく、カップにスープを注いだ。
    「パンも焼いておけばよかったかな、乾パン炙ったら食べるかい?」
    「いい。どうせ夜が明けたら出るんだろ、降りてから食う」
     差し出されたカップとスプーンを受け取り、レオナはふうふうと息を吹きかけて冷ましながらスープをかき混ぜた。
     大きめに切られた肉の間でみじん切りにされた野菜が水流に乗ってちらほらと顔を覗かせるが、スプーンで取り除くのも面倒で、仕方がねぇとひとすくい口に運ぶ。
     忍ばせられた野菜は舌で潰れるほど柔らかく、それよりも肉の旨味が勝ったので許してやることにした。熱の移ったスプーンで火傷しないよう注意しながらスープを飲むレオナの隣で、同じようにカップにスープを注いで口をつけたルークがセボンと頬を押さえる。
    「ジンジャーにブラックペッパーの辛味が程よい、これは体が温まるね、我ながら良い出来だ! レオナくんのお口にもあったようで何よりだよ」
    「肉だけだったら満点だった」
    「オーララ、99点か、惜しいね」
    「自己評価が高すぎる……」
     呆れたような物言いになったが、美味いのは事実だ。ずず、とスープを啜り、レオナは尻尾を揺らした。こうしてここで暖炉を前にスープを飲み、寒さの染みた体を温めるのは何度目になるだろうか。

     元々、この山の中腹に山小屋はなかった。この近隣集落では尊い場所として信仰すら集めていた山ということもあり、元々訪れる者も少なく、山を維持するための最低限の伐採程度しか手の加えられてない場所だった。
     祖霊の廟を訪れる祭祀長やかつて居た王たちも、この山に登ること自体を禊のように受け取っていたため、一日かけて山を登り、一日かけて山を降りるのが普通だった。
     険しく、雪の解けることがない危険な山だ。しかし、あそこを訪れる者たちは誰一人として行き来の間に命を落とさず、それどころか怪我のひとつも負ったという記録が残っていない。それはまるで、祖霊たちが自分たちの寝所を訪れる子孫たちを愛おしんで守るかのように。
     つまり、今まで必要なかったのだ。こんな山小屋は。あの場所に自力で辿り着ける者たちは守られているから。それが作られたのはここ数年。たった一人、同行したいとわがままを言った男のために、この小屋は建てられた。
     そう、他でもないレオナの為に。その申し出を是非と受け取ったルークが家族に頼んで、この小屋は建てられた。
     レオナは、一人では祖霊の廟に辿り着けない。しかしルークに同行する形であの場所に足を踏み入れることは許されている。しかし一緒に行けるというだけで、行き来を守られているわけでも、『寵愛』を受けているわけでもない。だから万が一がないように、夜間の下山を避けて一泊するのがいつもの流れだった。
     一人ではあの場に辿り着けないレオナが同行する形であそこへ出向いているのも異例中の異例だが、元はと言えば異例中の異例なのはルークの方だ。
     元々、祖霊の廟は神域や聖域と呼ばれるような場所だ。軽々しく赴く場所ではなく、歴代の王や祭祀長も、それこそ戦のようなとても大きな決断を迫られた時ぐらいにしか行かなかった。王宮記録が正しいなら、その平均は一生に2回程度だ。
     しかし、ルークは1年で4回はここに来る。今回だってレオナは23回目。山小屋で泊まるのも20回目だ。一人で訪問記録の平均をぐんと上げている。
     なら何故彼はそんなにもこの場所に来るのか。学園の者たちに聞けば、彼が美を愛するからだろう、好奇心だろうと答える者がほとんどだろう。しかしそれは不正解だ。レオナは正答を知っている。知っているからこそ、同行を申し出た。

    「今日は鳥だったな」
    「ウィ、美しい翼だったね。前回の白馬の毛並みも見事だったけれど、あの白亜の翼には畏敬すら感じたよ」
     レオナの言葉に、ルークは楽しそうに頷きながら答える。辿り着けてよかった、とスープを飲む直前に呟かれた言葉をレオナの耳は拾い上げて、ぴると一度揺れた。

     全ての魂はかの地に還る。しかし稀に、そこへ辿り着けずあちらこちらで彷徨うものがいる。それは天地も分からぬ赤子であったり、何かに心を繋がれた獣であったりする。疲弊しきって沈むことしか出来ない獣も、様々な要因で縁が断ち切られ途方に暮れて立ち尽くす何かもいた。
     ルークに授けられた寵愛は彼らの姿をも映し、彼らを見つける度に、ルークは彼らを連れてこの地を訪れては祖霊達へと引き渡した。
     誰からも感謝されない、誰からも称えられない密かな善行。

     しかし、ゴーストに取り憑かれるのにも似たその行為は心身ともに大きな負担となる。今回のように赤子一人程度ならばいいが、以前、複数の魂を連れていこうとした時はなかなか大変だった。
     真っ青な顔をして、一人ではまともに立って真っ直ぐ歩くことも覚束無いような状態で、それでもあそこへ行かねばならないと言ったルークのことを、レオナは未だに覚えている。
     帰りたがっている、いきたがっている。それなのにその道が分からずに立ちほうけている。私はそこへ行ける、そこへ彼らを連れて行ける。彼らは私に手を伸ばしたんだ。一度その手を握り返したなら、最後までやり遂げなければいけない。
     私の意地だ、行かせておくれと言ったルークに肩を貸してあの場所を訪れた時から、レオナはルークと共にこの場所を訪れている。なんだかんだと理由をつけていたのは最初の数回だけ。途中からは共に行くことが当然であるような顔をして。
     何処へも行けぬ者たちを連れていく男を、それなら誰がここへ連れ戻すのか。あの青い顔が無性に不安を連れてきて、這ってでも辿りつこうとする姿に生に執着する死の気配がして、だから同行を申し出たのだと――レオナが回顧を告げることはない。

    「あそこにはどれだけいるんだ?」
    「花の数さ。基本的にはその方のルーツの獣が請け負ってくださるけれど、ヒト属だと様々かな」
    「なら、俺の時は白いライオンか」
     出来る限り野菜は入らず肉が入るようにスープのおかわりを注ぎながら言うレオナは、ルークから返事が来ないことにそちらへ目を向けた。もしかして寝ているかと思ったが、起きている。どこか神妙そうな顔をして、彼は手の中のカップを見つめていた。
    「ルーク?」
    「……いや、すまない。なんでもないんだ。そうだね、キミがあそこへ還ったなら、きっと白いライオンが出迎えることだろう」
    「なんでもないってツラで分かる嘘を吐くなんざ、嘗められたもんだなァ?」
    「…………パードン、獅子の君。ただ……」
     レオナは椅子に座り直すとぞんざいな仕草でスープをかき混ぜながらルークの言葉の続きを待った。ルークは少し言葉を選ぶように考える素振りを見せて、それから視線を上げてレオナをその瞳に映しながら、普段よりも緩慢な動きで口を開く。
    「もし……もしもだよ、キミが一人で還らず、私がキミを見つけたら……私は果たして他の方々と同じように、ここに来られるだろうかと思って」
     きっと無理だよ、と彼は困ったように笑った。
    「何かと理由をつけて、キミを見送りたくないと躊躇ってしまうかもしれない。行かないでほしいと抱き締めて、まだここにいてくれと望んでしまうかもしれない。それが残酷で我儘なことだと知っていてもね」
    「らしくもねぇ独占欲だな」
    「自覚している。……キミだけだよ。…………キミだけさ、モンクール」
     私の心臓、と呼ぶ理由を察せないレオナではなかった。世界のどこかでは、その人がいない世界で生きるぐらいなら、共に心臓を停めてしまいたいという願いに名前がつけられているらしい。それを彼に聞けば、きっとその名前が返ってくるだろう。しかし、レオナにそれを聞く気は毛頭なかった。
     ルークが思いを込めた言葉はこちらなのだ。どこぞの名も知らぬ誰かがつけた名など知ったことか。
     レオナはふんと鼻で笑って、スープを啜る。
    「なら、お前が先に死ね」
    「オーララ……それは、」
    「そうしたら、お前が俺を迎えに来ればいいだけの話だろ」
     目を瞬かせたルークに、レオナは目を逸らしながら素っ気なく言う。
    「どうせ俺は王になれないまま死ぬ。空の星にはならねぇ。それなら、俺が還る場所もお前と同じだ。問題ないだろ」
     言い終わってから大きめの肉を口に放り込む。ルークはその目を大きく見開いてレオナのことを見つめていて、暖炉の火がその瞳に映ってちろちろと輝く様が綺麗だった。
     肉を飲み込んでから、何よりも、とレオナは付け足す。
    「俺は白は好きじゃねぇんだよ」
     それが照れ隠しや誤魔化しであることは明白だった。ぱちぱちと目を瞬かせたルークがじわじわと込み上げてきたらしい笑いに息を漏らして肩を揺らすのに、レオナも無意識のうちに尻尾を揺らす。
    「金色は好きかい?」
    「白よかな」
     俺に似合うだろ、と冗談めかして言えばルークはくすくすと笑いながら頷いて、お似合いだよと答えた。今度は、自己評価が高すぎるとはレオナも言わなかった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💞👏🌠💴💗💯💯💘💯💘💯💞💞☺☺💖💖💖💖💖💖💖💞💘❤👏💖💖💖☺☺☺☺☺☺💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator