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    きふゆ

    @hom1mate2

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    きふゆ

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    冬木後すぐのカルデアに召喚された若モリくんと立香ちゃんの話。
    本日の脳内議題の一つでした。たぶん若モリぐだ♀に繋がる話(予定。続きは未定)

    冬木後すぐのカルデアに召喚された若モリくんと立香ちゃんの話召喚サークルに降り立った彼を見た瞬間。服装が学生服のようなスタイルだったせいもあって同い年くらいの人だと立香は思ってしまった。
    ジェームズ・モリアーティ。悪の中でも悪である……らしい彼だが、小説に詳しくない立香は「シャーロックホームズに出る悪い人」くらいの認識だった。
    レイシフト可能なカルデア唯一のマスター。だが、まだ特異点修復の度は始めたばかりで、まだまだカルデアにいるサーヴァントも少数だ。明らかに年上のサーヴァント達が多い中で召喚した初めてのエクストラサーヴァントで、見た目が同い年に見える青年。

    「よろしくお願いします。えっと、モリアーティ……くん?」

    故に立香が声をかけた第一声は、距離感がバラバラだった。これから一緒に戦ってくれる英雄なのに、友人になりたいと声をかけるように……バラバラだ。
    そんな立香に口上を述べ終えたモリアーティはじっと見て、目を細めた。笑っている。そんな目だ。立香の目の前に片手を出した。

    「握手だ」
    「あくしゅ」
    「えっ、知らないわけないよね。挨拶だけど」

    立香がオウム返しをしたのでモリアーティが驚いて説明した。

    「ううん。ちゃんと分かるよ……びっくりしただけ」

    モリアーティの手を立香は握る。

    「よろしくねモリアーティさん」
    「よろしくマスター。あれ、モリアーティくんと呼んでくれないのかな?」
    「あ、あれは……つい呼んじゃって」
    「僕は別にそう呼んでもらっても構わないよ。その方が友人みたいじゃないか」

    友人のような関係をモリアーティも望んでくれているのが、立香にはとても嬉しかった。

    「……じゃあお言葉に甘えて、モリアーティくんよろしくね」
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    ねこの

    TRAINING外の光差し込まぬノウム・カルデアであっても時計の示す通りに寝起きをする事が推奨されている。いざとなると昼夜を問わず働く羽目になるのだ。平時から無理をして心身の調子を崩す道理はない。
     比較的最近召喚されたと有ってか、それとも先日の一件が有ってか藤丸の部屋に呼ばれる事が増えた。Tシャツにハーフパンツといつでも眠れるような格好のまま、実も付かぬ話をする事が多い。同じ国の生まれ育ちではあるが、時代が隔たればまるで違う世界のようだ。藤丸が用いる携帯端末一つ取るだけでこれでどれだけ戦が変わるか知れない。そんな事はきっとここに来た英霊皆が思うことだろう。
     そういえば再臨で纏うスーツも当時のものとは少し意匠が異なっている。あれが現代風なのだろうか。記憶にあるよりも幾らか生地が薄く伸びる。戦闘がしやすい割りに、形の崩れも少なかった。
    「んじゃあ別に用立てなくても僕ってば現代に溶け込めそうって事なのかな?」
    「ああ、そうかもね。今度新宿とか行ってみる? レイシフトだからそっくりそのまま俺が知ってるのとは違うけど」
     そんな近い年代でも特異点が成立するものらしい。
    「そんな遊びに行く感覚で行って良いのか 2725