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    Dk6G6

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    カブルーがミスルンにマッサージするだけの話

    未来永劫、貴方だけ目と目が合った瞬間、カブルーは自分が幻覚を見ているのではないかと真っ先に思った。だから瞬きを何度かしてみたけれども視界の景色は全く変わらない。一度視線を逸らし、もう一度焦点を合わせてから見ても無駄だった。数メートル先ではいつも通り泰然とした様子のミスルンが立っている。これが城や街中ならカブルーはいつも通りにこやかに声をかけただろう。
     しかし、今の彼の立っている場所が場所だ。視界を少し上に向けると、彼が出てきた店の看板が堂々と掲げられている。マッサージ屋と謳われているそこは、いわゆる夜のお店だった。歓楽街の中心地に健全なマッサージ屋などそうあるものではない。それにマッサージ屋とは書かれていても、その店の外観に張られているポスターや雰囲気を見れば、通常のそれでないことは一目瞭然だろう。そんな店からミスルンが出てきた。幻覚を疑ってもしょうがない。だって、彼に性欲などないはずだ。通常の男の知り合いがこんな店から出てきたのならカブルーは相手の性格によって軽く揶揄ったり、逆に見なかったふりをする。知り合いに性を発散しているところを見られたら、誰であれ多少気まずさは生じるだろう。でも相手はミスルンだ。羞恥心もないし、性欲もない。
     少し悩んだ後、カブルーは彼に近づいてまずは事実を確認することにした。
     
    「どうも。こんなところで偶然ですね」
    「そうだな」
    「……今、この店から出てきましたか?」

     恥ずかしさなど一切感じない平坦な声で、うん、と返された。あっさりと返された肯定に次の言葉が喉に詰まる。何て言葉をかけたらいい。性欲戻ったんですか?とか。いや、流石に直球すぎる。貴方もこんな店に来ることあるんですね、はちょっと無神経か?
     ぐるぐると考えるカブルーの視線は自然とミスルンの顔に引き寄せられた。いつもよりも気色がいい。目の下のも心なしか薄い気がするし、肌も艶めいて見える。そして頬は僅かに上気していて、今まさしくこの店でサービスを受けてきたことを示していた。そのことに何ともいえないもやつきを感じる。

    「何をそんなに戸惑っている」
    「……貴方がこの店から出てきたことに驚いているんですよ」

     ああ、と納得したような声とともにミスルンが後ろを振り返り、店の看板に視線を映した。釣られてカブルーも看板を改めて見る。普通のマッサージ屋なら到底しないであろう派手な装飾に飾られた看板は、街の明かりに照らされ怪しく輝いていた。

    「マッサージを受けにきた」
    「普通のマッサージを?」
    「そのつもりだった」

     それから彼は滔々と語った。長かったので割愛して話すと、彼は迷宮でカブルーとともに過ごした時のマッサージを気に入ったらしい。普段よりも身体が軽く感じたそうだ。魔術や薬で眠るよりはそりゃ身体にいいだろう。それに欲求がないせいで酷使しがちな彼の身体は全身がちがちに強張っていた。そんな身体なのだからマッサージはよく効くに決まってる。それで彼はそれ以降自分でマッサージを試してみたが、上手くできなかったらしい。どうせならプロにしてもらおうと休みの日にメリニのあちこちにあるマッサージ屋を巡ることが習慣になり、それで今回入ってみたのがこの如何わしいマッサージ屋だった、ということだ。
     
    「違うことは店に入って気が付いたでしょう。というか、その、ちゃんと抵抗しましたか?」

     彼が普通にマッサージを求めていたということに安心するとともに、新たな心配が湧き上がった。例え自分の目的通りの店ではないと気が付いたとしても、彼のことだからそのまま流されてしまったのでは。実際間違えてそのまま出てきたという様子ではない。嫌だという感情も抱けないまま身体を弄ばれたのではないかと不安になる。

    「特にしていない」

     最悪の返事が返ってきた。まるで頭を殴られたかのような衝撃が走り、一瞬視界が真っ暗になる。まだ彼が望んでこの店に来たのならまだ耐えられた。それは彼の欲求が戻ってきているということだ。でも特に望んでもいないのに、他人に身体を触れられ、性感を弄ばれたのなら話は別だ。しかし、店は無理強いした訳ではなく、ただお客にサービスを提供しただけなのだ。行き場のない憤りがカブルーの腹の底から湧き上がった。頭の中で言葉を考える間もなく反射的に言葉を吐く。

    「マッサージをして欲しいのなら、俺に頼めばいいじゃないですか!」

     ぱちりと驚いたようにミスルンは瞬きをした。

    「だって貴方がマッサージを気に入ったのは俺がきっかけでしょう。それなら俺にも責任があるというか……」
    「仕事で忙しいお前にいちいちそんな雑事を任せるのは申し訳ない」
    「平気ですよ。魔物や各国の外交官と渡り合うより全然楽です。仕事の後や休みでよければいつだっていいので」
    「お前にそれほど世話を焼いてもらう理由がないだろう」

     取り付く島もなく断られる。彼の言うことは正論だ。迷宮の外に出て命の危険もない今、カブルーには彼の面倒を見る必要はない。彼に復讐以外の人生を送って欲しいと言って立ち直らせたのがカブルーであっても、そこまで面倒を見ては過干渉だ。それなのに、彼を引き留めたい衝動はカブルーを突き動かした。

    「……俺以外の人間が貴方に触れて欲しくないんです」

     結局出たのはありきたりな感情論だった。我儘で幼稚な、カブルーが嫌だからという理由。そんな言葉しか絞り出せなかったのが恥ずかしい。普段はもっと口が回るのに。こんなに上手く自分の感情を言語化できなかったのはライオスを引き留めようとした以来かもしれない。

    「そうか」
     
     素っ気ない返事だった。カブルーの心からの説得が伝わった様子ではない。これ以上なんて言えば彼を納得させられるのだろう。欲求のない彼に示せれるメリットはそう多く浮かばない。
     落ち込むカブルーの手のひらに柔い熱が伝わった。見るとカブルーの手を一回り小さいミスルンの手のひらが包み込んでいた。カブルーの手の感触を確かめるように力を込めては緩められる。

    「お前の手は熱いな」
    「そ、そうですかね?貴方の体温が低いからそう感じるんじゃないですか」
    「今までいくつかマッサージを受けたが、お前の手が一等熱く感じた」

     その物言いに胸のもやつきが酷くなる。マッサージされたんですね、俺以外の人に。なんて言葉が飛び出そうになったが、冷静に考えればそれで文句をつけるのは流石に筋違いだ。端的に言えば、カブルーは嫉妬してしまっているのだ。今まで他人に身を委ねてきた彼に不満を抱き、彼に安寧を与えた人々に嫉妬している。そして今回彼が性的な意味を持った触れ合いをしてしまったことで、カブルーの嫉妬は頂点に達していた。
     でもその不満は口には出せない。だって、カブルーはミスルンにとっての何者でもない。ただ迷宮で数日をともに過ごして、その後仕事の関係で付き合いのある知り合いでしかないのだ。悔しいことに、カブルーが彼に人並み以上の好意を持つようになってしまていても、彼から返される好意はない。恋だの嫉妬だのといった甘くも苦い欲求を全て悪魔に食い尽くされてしまったので。それでも、どんなに満腹であったとしても次の日には腹が減るように、ミスルンがカブルーに少しは特別な感情を抱いてはくれないだろうかと期待していたのだ。まあ、今のところ脈はなさそうだが。

    「お前の手のひらには豆が浮かんでいるな。剣の鍛錬に励んだ証だ」
    「ありがとうございます。師匠が厳しかったので頑張ったんですよ」
    「……お前の剣筋は彼女によく似ている」

     少し目を細めて過去を思い返すように彼は呟いた。そういえば師匠兼養母のミルシリルとミスルンは同じ部隊にいたことがあったのだっけ。昔を懐かしむような口調の彼にカブルーは過去のミスルンに思いを馳せた。過去の彼は、今こうして未来の自分が短命種の男の手を握って観察していることについて何と言うのだろうか。

    「私の手よりも随分大きいな」
    「種族差ですよ。エルフは全体的に小柄じゃないですか」

     これでもカブルーはトールマンの中では小さい方だ。けれどもカブルーとミスルンの手の大きさの差は歴然だった。カブルーの手はミスルンの手をしっかり握りこめてしまう。ミスルンはカブルーの手の情報をあらゆる角度から調べるかのように丹念に観察しては、幾度となく握りしめた。
     今更だがさっきから彼は何をしているのだろう。カブルーの手をそんなに観察しても魔物のような驚きの生態を発見できるわけじゃない。研究レポートを一ページだって埋めることはできないだろう。そう思いつつも彼の奇行を黙って見つめる。現金なことに彼との意味もない触れ合いは、カブルーのもやつきを穏やかに溶かしてしまっていた。先ほどは自分の手と他人の手が比較されたことにあんなに嫉妬していたというのに、今は彼が自分の手を触れているという現実に満足してしまいそうになる。自分はこんなに単純な人間だっただろうか。

    「お前の手が一番好きだと思う」

     何の脈絡もなく、ぽつりと言葉が落とされた。その言葉がカブルーの脳に染み渡るよりも前に、カブルーの片手を宝物のように握りしめた彼はカブルーと手のひら同士をぺとりとくっつけると指の間に自身の細い指を差し込んできた。次の瞬間、ぶわりとカブルーの顔中に熱が広がった。まるで恋人同士のようなその握り方にカブルーが動揺しているのをミスルンは知らん顔で流し、その手を引っ張ってくる。

    「どこへ行くつもりですか」
    「私の屋敷だ。お前は自分以外の人間が私に触れてほしくないんだろう」

     伝わっていたのか。てっきりそのまま流されたものだと思っていた。驚きとともに胸いっぱいに喜びの感情が満たされていく。繋いだ手のひらをカブルーも強く力を込めて握りしめた。

    「言った責任はちゃんと取りますから」
    「うん。そうでないと困る」

     もうお前以外にマッサージを頼む気はないからな、という返答に胸を満たした喜びが零れないように「はい」とだけ返事をした。その声が震えてなければいいな、という願望を込めながら。

    「それでは頼んだ」

     まな板の上に載った食材のように彼はベッドの上に横になった。ただただ無防備にカブルーに身を任せている。警戒心の一切ないその姿に些か不安になった。さっき間違えて性的なサービスを受けてきたばっかりなのにこの無防備さは何だ。もうちょっと警戒して欲しい。カブルーはこの人に下心を抱いているのだから。

    「……どこを解して欲しいですか」

     ああ、恋って本当に厄介だ。さっきまで喉まで出ていた彼への文句は、このまま彼に触れたい、彼を癒したいという欲求で打ち消されてしまった。我ながらちょろすぎやしないだろうか。今後カブルー以外にマッサージを頼まないということに免じてお説教するのは今度にしてやろう。

    「肩を頼む」
    「分かりまし……かった!!?石か何かですか!?」

     ミスルンの肩は想像以上にカチカチに凝り固まっていた。まるで石を揉んでいるかのような手ごたえのなさだ。足を揉んだ時も相当凝っていたが、肩に比べれば粘土も同然だった。親指に力を込めて体重をかけてみても沈みこむ気配がない。その固さ、岩石の如し。エルフの云十年物の肩の凝りは生半可ではなかった。指圧しているこちらの指が痛いぐらいだ。

    「最近はマッサージ屋に行くことが趣味だったんですよね」

     本当にマッサージされてこれなのか。一ミリも解れていく気配を感じない。プロならこの岩のような固さの筋肉の凝りも解せるというのだろうか。

    「出来る限りのことはしてもらっていた。途中で音を上げる者もいたが」

     早まったかもしれない。今後自分一人でこの凝りに向き合わなくてはならないのだ。カブルーが生きている間はまだいいが、死んだ後はカブルーが取り付けた約束のせいで誰も彼の肩こりに向き合える人がいなくなってしまう。つうっと額に冷や汗が流れた。少々早計な発言だったのではという後悔が頭を過る。

    「……これからは就寝前にストレッチをしましょう」
    「分かった」

     強張った彼の身体を少しづつ解きほぐしていく。足で地面を踏みしめ、全身の体重を乗せるとやっと彼の身体に指が沈んでいった。グリグリと肩回りの筋肉を押し、時折揉みこんでやると次第に彼の身体からは力が抜けていく。そのことに達成感を感じて、今度は背骨に沿って彼の身体を指圧していく。

    「ふ、ぅあ……」

     不意に彼の口から小さな吐息が漏れた。そのことに反射的に指を止めると、訝し気にミスルンの黒い瞳がこちらを見つめてきた。誤魔化すように微笑んで手を動かすことを再開すると、更に「は、ぁ……」と甘さすら感じる声が漏れ聞こえる。カブルーは黙り込んだまま今度は彼の腰回りの筋肉へと指を滑らすと、彼の身体がびくんと跳ねた。

    「ぅあ、ふ、ン……」

     手のひら全体で彼の腰を包み込むように揉みこんでやると、彼はさきほどよりも気持ちよさそうな声を上げる。心なしか彼の肌は赤く紅潮し、カブルーを誘っているように見えた。
     いや、無理!!
     バッと手を挙げて彼の身体から身を引く。これは駄目だ、主にカブルーの理性が駄目になる。身を離したカブルーをミスルンが見上げてくる。その黒い瞳はさきほど見た時よりもとろんと快感に浸り、もう終わりなのかと訴えかけているようであった。普段の様子からは見られない彼の様子にごくりと唾を飲み込む。
     彼は髪の隙間から見える欠けた耳をぴくぴくと動かしながら、掠れた声で「カブルー」と呼んだ。たったそれだけでカブルーは誘蛾灯に誘われた蛾のように、ふらふらと彼の元へと近寄ってしまう。

    「もう終わりなのか」
    「いえ、まだですけど……。その、俺の理性が辛いというか」
    「そうか。なら好きにしろ」

     好きにしろって。貴方先ほどうっかり性的なサービスを受けてきたばかりでしょう。思い返すと一度は鎮火していた嫉妬心が再び巻きあがってきた。その相手も彼のこんなあられもない姿を見てこの声を聞いたのだ。いや、もっと凄い光景を見たのかもしれない。悔しい。でもここで彼の申し出にホイホイ乗っかるのは誠実さに欠ける。本能と理性がカブルーに交互に囁きかける。『彼が良いと言っているのだから、好きにしてもいいだろ』『いや、欲のない彼に無体を強いるつもりはない。ここは我慢だ』
     うんうん唸り始めたカブルーにスパン、と頬に衝撃が走った。その痛みが本能も理性も沈黙させたせいでただ目を白黒させると「正気に戻ったか」と冷静な声で彼が問うた。急に悩み始めたカブルーをおかしくなったと思ったらしい。

    「ちょっと悩んでいただけです。別に正気を失ってた訳じゃありません」
    「何をそんなに悩む必要がある」
    「貴方のことですよ。俺は常々貴方にもっと自分のことを大切にして欲しいと思っているんです。他人にそうホイホイと身を委ねてはいけません」
    「別に誰にでも身を許すわけではないが」
    「今日だっていかがわしい店にうっかり行ってたじゃないですか」
    「特に何もされてない。普通にマッサージをされただけだ」

     いや、どんな言い訳だ。そんな訳あるか、と突っ込みそうになったが、何とか言葉を引っ込めて「……どういうことですか」と彼の話を聞きだすことにした。彼は面倒になるとサラッと嘘を吐いたりもするが、この場面に限ってそんな雑な嘘を吐かないだろうという信頼によるものだ。

    「異様な薄着にされてローションをかけられた時に店を間違えたと気づいて出て行こうとしたが、店員が私の肩を掴んだ瞬間に目の色を変えて、『ここまでの肩こりは見たことがない……』と呟き普通にマッサージしてきたので為すがままにされた」
    「……そうですか」

     彼の肩こりは性的なサービスを受ける云々どころではないものだったらしい。一気に肩の力が抜ける。

    「良かったですよ。安心しました。本音を言うと他人にさっきの貴方の様子を見られていたのも嫌ですけどね」
     
     彼の快感に浸った声や紅潮して跳ねる身体を見た人がいると思うと、また胸のもやつきが酷くなる。余りにも狭量な気がするが、自分じゃ嫉妬のコントロールが上手く効かないのだ。カブルーだって恋に振り回される22歳のトールマンなのだから仕方ないだろう。

    「言っただろう、お前の手が一番好きだと」
    「ええ、そう言われましたけど……」
    「だから、お前意外だとこうはならない」

     そう言い放つと、ミスルンは目を眠たさげに瞬きした。その瞼は徐々に閉じられていき、今にも夢の世界へと旅立ちそうだ。マッサージの効果が表れたのだろう。カブルーが何か言おうと口を開く前にミスルンからは規則正しい寝息が聞こえてきた。邪な感情を封じ込め、彼の身体に布団を被せる。そして大きく息を吐きだした。耳元がじんわりと熱い。全身がマッサージを受けた後のように温もり、多幸感に満ちていた。

    「今後はもっとマッサージの勉強をしよう……」

     ついでに体質改善のためのストレッチの方法も。カブルーが死んだ後も健やかに彼が過ごせるようにしなくてはならない。何せ、彼のマッサージ師は未来永劫カブルーだけなのだから。
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    Dk6G6

    DOODLEカブルーがミスルンにマッサージするだけの話
    未来永劫、貴方だけ目と目が合った瞬間、カブルーは自分が幻覚を見ているのではないかと真っ先に思った。だから瞬きを何度かしてみたけれども視界の景色は全く変わらない。一度視線を逸らし、もう一度焦点を合わせてから見ても無駄だった。数メートル先ではいつも通り泰然とした様子のミスルンが立っている。これが城や街中ならカブルーはいつも通りにこやかに声をかけただろう。
     しかし、今の彼の立っている場所が場所だ。視界を少し上に向けると、彼が出てきた店の看板が堂々と掲げられている。マッサージ屋と謳われているそこは、いわゆる夜のお店だった。歓楽街の中心地に健全なマッサージ屋などそうあるものではない。それにマッサージ屋とは書かれていても、その店の外観に張られているポスターや雰囲気を見れば、通常のそれでないことは一目瞭然だろう。そんな店からミスルンが出てきた。幻覚を疑ってもしょうがない。だって、彼に性欲などないはずだ。通常の男の知り合いがこんな店から出てきたのならカブルーは相手の性格によって軽く揶揄ったり、逆に見なかったふりをする。知り合いに性を発散しているところを見られたら、誰であれ多少気まずさは生じるだろう。でも相手はミスルンだ。羞恥心もないし、性欲もない。
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