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    nemasuoyasuya

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    nemasuoyasuya

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    ※brtr♀

    報われない話
    想いを自覚した時にはもう遅かったbr
    諸々端折ってます。ちゃんと完成できるかは未定

    アネモネの涙※trがbrではない相手と結婚しています
    br目線


    「結婚したんだ、私」

    はにかみながらそう告げる彼女はいかにも今が一番幸せなのだと言わんばかりの表情をしていた。不意に感じた心臓のチクリとした痛みの理由はわからないまま私はおめでとうと彼女に伝えた。祝福の言葉に更に嬉しそうに微笑むトレーナーの顔は忘れようにも忘れることのできないものだった。


    "久々に今度会わない?"

    滅多に使用することのない携帯電話にトレーナーから電話が来たのが数日前。久しぶりに聴いたその声に何故だか妙に安心感を覚えつつ彼女と言葉を交わした。他愛のないことを話していると唐突にトレーナーの方から直接会って話したいことがあるから久々に会えないだろうかと言われその言葉に頷き、今のこの状況に至る。また何日か経ったら結婚式の招待状送るからよかったら参加してね、と陽気な声で言われてしまえば素直に肯定するしか無かった。



    式の招待状が届き数日の時が経ち、今日は結婚式の当日。彼女の門出を祝福するかの様に見事に晴れ渡った綺麗な空。今日のこの日のために滅多に着ないような服を着込み式場へと着いた。受付を済ませ指定された席に座る。親しい人とだけで式は開きたいの、と言っていただけに式場に来る人はそう多くはなかった。
    式が始まり花嫁が、もとい白いウェディングドレスを身に纏ったトレーナーはバージンロードを歩いていく。

    〜(中略)〜
    「ブライアン、これ…」
    彼女の声には答えず無言でその昔に私が使用していた蹄鉄を彼女に渡す。私と彼女の数年間の思い出が詰まった蹄鉄を。渡すその時、トレーナーの手に触れた瞬間にかつての記憶が大波のように押し寄せてきた。長い、長い年月を私たちは共に過ごしてきた。そこには多くの苦労も喜びもあって、私には彼女と過ごしてきたその日々が何よりも眩いものであった。
    「……トレーナー」
    「うん、」
    「おめでとう、幸せになってくれ」
    本当はもっと言いたかった言葉があるはずなのに頭の中は目の前の彼女と過ごした数年間の記憶でいっぱいで。
    「……ありがとう、ブライアン。本当にありがとう。」
    涙を零しながら言う彼女は今までで一番美しい顔をしていた。
    (ああ、私はずっと……)
    そして、その表情を見たその瞬間今まで気付かなかった想いを自覚した。彼女の結婚報告の時から胸がチクリと痛んでいた理由も。何故今の今までちゃんと自覚できなかったのだろうか。口から一気に溢れ出そうになる想い。だけどもう遅いのだ。必死にその想いを飲み込み彼女の手から自分の手を離す。その場にいるのが酷く苦しくなり彼女の目の前から去り人目の付かない場所へと向かった。地面に座り込み空を見上げると目頭が不意に熱くなり一粒の涙が私の頬を撫でた。
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    Replies from the creator

    nemasuoyasuya

    MAIKING事故チュー brtr♀
    とっても書きかけ
    今日も完成できそうにないので尻叩きに
    ハートにキスそういえば、"ファーストキス"はイチゴの味がするだとか昔に聞いたことがあったなとふと私の脳内に過ぎった。その当時の私はそれを本気で信じていたのは今となっては懐かしい思い出だ。と、この状況を目の前にして現実逃避するのは仕方の無いことではないだろうか。

    なんと言っても今私の唇に当たっている柔らかい感触の正体はナリタブライアンの唇なのだから。

    何がどうしてこんなことになってしまったのだろうかと時を遡ること数分前。私はここ最近のうちに溜まりに溜まっていた書類の整理を終わらせ、そこそこある書類の山を抱えて移動していた。一気に荷物を運ぼうとしたのがいけなかったのか普段なら避けて通れたはずのコンセントにひっかかってしまったらしい。すぐそばに居たブライアンの呼び声も虚しく私の体は傾いた。ブライアンはその私の体を受け止めようとするはずが上手くいかなかったらしくそのまま私と一緒に転ぶ形になってしまう。来るであろう衝撃に備えて目を強く閉じれば、その予想した痛みよりも全く違う感覚を覚えた。背後に聞こえる書類の散らばる音、ゆっくり押し倒される感覚と、唇に感じる柔らかな何か。違和感の正体を明らかにするために目を開ければ、目の前にはブライアンがいた。所謂これはと自覚したが最後思わず大声を出しそうになるのを必死に抑え、現実逃避をする迄に至る。
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