I want to say, I love you※tr視点
ついに迎えた結婚式当日。当初から予定していた通り式は二人だけで行うささやかなもの。
私たちを祝福するかのように晴れた空は見ていてとても幸福な気持ちになれる。
こんなにも私は幸せでいいのかと思うぐらいには幸福な気持ちでいっぱいでまだバージンロードすら歩いていないというのにも関わらず胸から熱い何かが込み上げてくる。
隣に並ぶのは私が愛してやまない存在であるナリタブライアン。純白のドレスを身に纏った彼女はこの世の何よりも綺麗で正直直視ができないぐらいだ。いよいよ彼女と共にバージンロードを歩こうとするその瞬間彼女は口を開いた。
「……トレーナー、私はアンタのことを――――――。」
狡い、こんな時に言うのは本当に狡い。まだ泣いてはいけない場面なのに瞼が熱くて仕方がない。きっと口を開いたら涙も溢れてしまうだろうから私は黙ってその言葉に頷いた。私だって同じ気持ちなのだ。
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