2024 トミオカ先生誕生祭 早朝五時。いつものように鳴る目覚まし時計を止め、くたびれた布団からもぞりと体を起こす。カーテンを開けても外はまだ暗く、街灯が薄く光っているのが見えるばかりだ。あまりに寒くて買ったファンヒーターのスイッチを入れて部屋の電気をつける。浴室へ行き、熱めにしたシャワーで体を清め、タオルで雑に体を拭いてから居間へと戻った。
買い置きのレンジご飯とコンビニで買ったカップ豚汁で腹を満たし、ランニングがてら六時に家を出る。今日は校門での服装指導と学校周辺の美化活動の日だから、七時には到着していなければ。
とはいっても、三十分程度で学校には到着するし、現代としては珍しく宿直制度が残っているから、早くついてもすることはない。……そうか、だったら。
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