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    朔月🌙

    @zGxGEklPM5KupM1
    思い付いたのをほんの少し書くだけ
    今のところアルトネリコ2パロオベぐだ♀だけやで

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    朔月🌙

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    アルトネリコ2パロの記憶があるオベぐだ♀のちょっとしたお話

    不定期投稿です。すみません。

    ##オベぐだ♀

    アルトネリコ2パロの記憶があるオベぐだ♀ 置かれている物が少なく白を基調にした部屋に2人の男女がいた。
    1人は鮮やかな夕陽色の髪を持つ少女。人類最後のカルデアのマスター。立香。この部屋の主。
    もう1人は頭に星の冠を戴き宵闇の髪を持つ男。妖精王、奈落の虫。オベロン。

    しかしそれは今世でのもの。
    前世であるならばそう……焔の御子と澪の御子だ。

    「あの……オベロン」
    名前を呼んでも黙したまま。今何故こうなっているのか。
    突如発生した微小特異点を解決し任務から帰還した立香達。その知らせを聞いたのだろう。オベロンが来て…立香を腕に抱えてその場から連れ去った。

    道中どうしたのかと聞いても何も答えない。目的地である部屋に入るとオベロンは立香を抱えたままベッドへ上がり、そして横になった。立香をぎゅっと自分の腕の中に閉じ込めて。
    「夢を見たんだ」
    「?」
    「前世の夢」

    「サーヴァントは夢を見ないっていうのにさ。とっても懐かしかったよ。涙が出ちゃいそうなくらい。俺がいて、大鐘堂のみんながいて、民衆たちも。」
    けれど……きみがいない。
    I.P.D.に裏切られ俺は立香にメタファリカに必要な動力を送れなくなって。でも世界のために謳い続けなくちゃいけなくて。常に枯渇している塔の動力を使いざるをえなくなった。
    塔を守ってる神の使徒がやってきて……きみを殺され、俺の輝ける星は奪われた。
    メッセラを謳いレプレキアを使って神の使徒と戦争した。2年かけて勝利しようやく終わったと思ったら民衆からメタファリカ失敗したからと罵詈雑言。
    大鐘堂からはレプレキアを使える権限を持つ『澪の御子』を危険視され、俺はほぼ…いや、全員に裏切られた。
    もとはと言えばお前達だろ。勝手に御子にして、使命という責任押し付けて。俺が澪の御子に就任させられたのは7歳。けれどな、立香は3歳に就任させられた。それを立香から聞いたときは絶句した。3歳の幼子にこんな重責を背負わせたのかと。

    あいつら―特に上層部は人の心がない。
    俺達を道具として、ただの御子としてしか見ていない。
    正しく悪魔だ。

    ま、メタファリカ失敗した時にはもうあいつらには完全に失望していたし、立香がいなくなって俺の心はもう耐えきれなかったしな。大鐘堂を出て失踪してやったさ。
    その後色々とやったけど――

    「オベロン。」
    「なに。」
    「1人ぼっちにさせてごめんね。」
    「ほんとだよ。」
    「ねえ。」
    「なにまだあるの?」
    「……私達が死んだ後メタファリカはどうなったのかな。」
    おい。使命と責任を押し付けられて、世界のためにと消費させられた結果あんな最悪で胸糞悪い結末を迎えたさせられたのに。なんでお前は………
    「安心しろ、メタファリカは成功した。」
    「えっ?」
    「俺達が生きた464年後にな。」
    何で?ああそうだよな。お前は死んだ日までの記憶までしか持ってないもんな。
    「俺は自分の肉体を捨ててデータの体になってインフェル・ピラのデータ内に住んだんだ。きたるべき時のために…ね。だから知っている。」
    嘘は言っていない。今言った通りだ。あぁ、加えるとしたら、立香を生き返らせるため、そして世界を理想郷に造り替えるため。
    かつての俺が考えた理想郷……大切な人を喪わない、誰も傷つかない世界。肉体を捨てて精神だけの存在に昇華させるために。
    不正な方法で住んでいた。
    「そっか、そっかぁ…よかった」
    けれど俺の計画は失敗した。464年後の人間達によって。
    464年後の世界の代表と俺。賞品は勝ったほうが自分の考える理想郷を造れる権利。全力で闘ってそれで俺は負けた。
    で、あいつらはメタファリカを成功させた。
    いやまさか出きると思わなかった。人って平気で裏切るし。掌返すの上手だし。
    ほんとにわからない。彼らの偉業に拍手喝采。
    不正な方法でインフェル・ピラに住んでる俺。メタファリカが成功したら消滅するって理解していた。
    消滅する際塔の管理者に言った。
    『世界のことよろしく』とね。
    消滅することなんて怖くなかった。思い残すことなんてなかった。――やっと終わったのだから。

    「オベロン、私お風呂入りたいんだけど。」

    ああ、俺の対。俺の輝ける星。
    前世だけでなく今世までも消費されるきみ。

    「あとでいいだろ?こんなちっぽけな願いに付き合ってくれないだなんて……なんて薄情なマスターなんだ。」
    「汗や汚れまみれの身体で寝たくないの!」
    「湯槽に湯が張るまで。」
    「あと今回の任務についてのレポートも書かないと。」
    「………。」
    「………。」

    今度は絶対離さない
    世界を取り戻したその時は――
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