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    conchinco57

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    七受SYOKUSYU企画11月のお題
    お題『芋掘りに行ったら芋づるが触手だった』
    (完結)
    #芋掘りに行ったら芋づるが触手だった
    #七受触手ミン
    #七受触手ミン全部盛り
    【序文】を軸に【五七】【猪七】【悠七】【家七】と、各CP(別世界線)ルートへ続きます。
    お好きなへCPをどうぞ☺️💕

    #七受
    sevenSufferings

    芋掘りに行ったら芋づるが触手だった話【序文】『芋掘り大会のお知らせ(強制参加)』

     芋掘りなのに薔薇のキラキラとしたシール

    『絶対に来てくださいね🖤真面目な大人が居ないと不安です🖤』

     芋掘りなのにピンクの便箋にピンクのラメペン

     七海建人は深くため息をついた。釘崎が作ったという、いかにも女子高専生らしいファンシーな招待状。手作り感満載で、虎杖の話では徹夜で全員分作ったとかなんとか。スマホの通知も、さっきから参加者人数分程の回数鳴っている。七海さん来ますよね?ナナミン参加でしょ?七海、強制って文字読めるよね?七海さん来ないと不安です。七海さんなら私の招待状のセンス分かってくれますよね!うちの男子共全然褒めてくれなくて!などなどなどなど。

    「芋掘り………ですか」

     小学生の課外授業じゃあるまいし、しかし、高専主催となれば何か課題を含んだ、いわゆる一般的な芋掘りではないかもしれない。とりあえず釘崎さんの努力を無下には出来ませんね、とため息をつきながらベッドに入った。明日の朝九時半高専敷地内の芋畑。会社勤めでも付き合いというものはあったけれど流石に芋掘りはなかったなと、なんだか少し笑ってしまった。

    * * *

    「え?七海その格好で来たの?」

    「は?大人は芋掘りしないで生徒の見守りなのでは?」

    「いや、七海さん今日は全員ただの芋掘りッスよ!俺も誘って貰っちゃったし、ほんとただの親睦会的な」

     猪野くんはいつもの服でも違和感ないですねとため息。普通にいつものスーツで来てしまった。本当に普通に芋掘りするつもりだったのか。どうせ五条さんの提案なんでしょうけど。もはやため息しか出ない。

    「家入さんだっていつもの白衣じゃないですか」

    「私は救護を兼ねているからな。焼きたての芋に芋焼酎ってのもいいもんだよ」

     救護と書かれたテントの下に酒瓶が並んでいるのを見て更にため息。芋に芋焼酎って合うんだろうか。もうため息の出しすぎで肺に空気が残っていない。

    「あ!七海さん来てくれた!ほら!やっぱり私の徹夜の招待状のお陰でしょ!絶対に来てくれると思ってた!」

    「七海さんが居てくれるならとりあえず安心だな」

    「ナナミンやっぱ来てくれたんだ!あ!ナナミンって料理上手なんだよ!俺いっぱい掘るからスイートポテト作って欲しい!」

     いつも元気な一年生の圧に押され、任務に出ている二年生の分も収穫して用意しとかないと腹空かせて帰ってくるぞという圧に押され、結局芋掘り参加の流れになってしまった。隣でニヤニヤしている尊敬出来ない先輩には後で小言を目一杯言うとして、やるからには真剣に。どんな仕事もストイックにこなすのが大人というもの。これは仕事と言い聞かせながら青空の下、開始のホイッスルが鳴るのを静かに聴いた。


    「一応大会なんで、大きさと数の二部門で競うらしいッスよ。パワー系の七海さんならあっという間ですね」

    「芋を傷付けずに収穫しないと駄目でしょう。折角なら後で美味しくいただきたいですし」

     猪野くんが獬豸で一気に掘り進めようとしているのを静止し、借りたスコップでゆっくりと土を掘り返す。たまには青空の下で土いじりもいいもですねなんて思い始めて、日常の喧騒から解放される心地好さを味わっている。
    芋掘りなんてただ引っこ抜けば良いかと思っていたが、芋が千切れたりしないよう丁寧に作業していると意外と夢中になってしまう。一年生達の楽しそうな声も聞こえるし、平和。こんなに穏やかな休日なら、たまにはこうしたイベント事も良いかもしれない。

    「七海さん、あの白いスーツ全く汚れてないの凄いな。普段もそうだけど」

    「てか、芋掘ってるだけで絵になる大人って何?ズルい。私より色気あるのズルい」

    「ナナミーン!これ見て!でっかくね?でっかいよね?ち○こみたいな形してんのもあんよ!見て!」

    「悠仁、こっちのがち○こっぽいよ!ほら!特級サイズー!なんちって🖤」

     はぁ………まあ、このくらいの年頃の子は下ネタではしゃぎたいものですよね。1人は精神年齢がアレですが。あ、猪野くんもつられて変な形の芋見せてこないでいいです。いや、男子なんてそんなものなのですかね。というか、この芋なかなか手強いですね。根っこが強くてなかなか掘り出せない。形もサイズも良さそうですしこれを焼き芋にしたらとても美味しいと思うのですが。

    「七海さーん!こっちにもいいのありそうですよ!………てか!七海さん!!!ちょ!大変な事になってます!!!」

    「は?」

     そういえば集中しすぎて気にしていなかったが、さっきから体がむず痒い。袖からつるが生えて?生えてる?なぜ?
     気づけば服の中にもぞもぞと無数の芋のつるが入り込んでいる。芋のつる?いや、芋の呪霊?そんなものいるのか?というか呪力を感じなかった。これはなんなんだ?

    「あ、すまん、この畑に実験用の芋つる形触手植えてたわ。呪霊じゃないから安心しろ。あ、寄生されるととりあえず丸1日取れないから気を付けて」

    「硝子、なんでそんなもん植えてんの?」

    「あー、呪詛師とか捕まえた時のお札と縄の経費がかかりすぎるから、経費削減の為に代わりにがっちり縛れる何かを作れと言われて育ててみた。芋も食えるし、つるは縛るのに使えるしエコだろ?」

    「その芋食えるの?」

    「たぶん食べない方がいいな。七海、大丈夫か?大丈夫じゃないな」

    「………大丈夫ではないですね」

     そこ、経費削減していいんでしょうか?己の油断を恨むべきか、家入さんこんな所で実験しないでくださいと悲しくなるべきか。本当だ臍の辺りに寄生されている。あまり動くものでもないが(縄として育てられているなら固定具的な習性をもっているだろうし)、困った。伊地知くんが慌てて明日の休みの調整をしている。この芋づるは明日の午前中まで取れないということなのか。

    「本当にすまんな。まさか七海に寄生するとは。いい男は植物にも好かれるのか」

    「冗談言ってないで、なんか早く外れる方法はないのですか?動けますがつるが生えてては人前に出られません。本当に困ります」

    「あるよ、ひとつだけ」

     家入はそっと七海に耳打ちをした。「えっちな事をすれば取れる。これは縛った相手の呪力を少し頂戴して呪詛師相手でもほどかれないよう強固な縄の役割をする。本人は絶対に外せない様になっているが、そこに他の誰かの呪力を流し込めば外れる。なぜそうしたか?他の誰かの呪力が流れる状況とは助けだそうとした仲間や内部の裏切り者がいる、そいつもついでに炙り出せるからだ。なかなか天才だろ?だから呪力を流して貰え、それにはSEXが一番手っ取り早いし直ぐに取れるよ、そこそこ呪力体内に流さないと外れないからな」
     なんですかそのご都合的な感じは。と思ったが、とりあえず伊地知くんに調整していただいて、明日の昼まで家に閉じ籠ろう。害はなさそうだし。生えてるだけだし。不便はないし。やはり芋掘りなんて参加するんじゃなかったと、肺に残った最後の空気を使いきるかのように深いため息をついた。

    【続く】

    ここから各CP(R18)バージョンの続きに枝分かれします。
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