等分より少しだけ【五七】学生の本分は勉学である。
しかし呪術高専という場所は特殊であり、勉学と呪術師としての任務が半々。時期によっては任務の比率が上がるわけで。そこに青い春など求めようものなら「時間は有限である」という言葉がすっぽりと似合ってしまうわけだ。
「なにしてるんです?」
簡易な単独任務を終えて教室に戻ると、灰原、夏油先輩、家入先輩、の三人が一つの机を囲って何やら真剣そうに話をしている。そこ、私の机なんですけどね。
「あ、七海お帰り!任務終わった?明日おめでとうだよ!」
「灰原、主語」
「灰原、七海はこういったものを気にしないタイプだよ。かといって悟も無関心だろうし。困ったねえ」
「夏油先輩、主語を下さい」
「七海、御愁傷様」
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