ほのぼの時空クリスマス　クリスマスイブの午後11時。オレは佐野家に呼ばれていた。
　家を抜け出しイルミネーションで輝く街をわき目もふらず走り、いちゃつくカップルや絡んでくる酔っ払いをすりぬけて大変な思いをしてたどり着いた。
　恋人たちが盛り上がる日、オレにとっては別れたヒナとよりを戻した日でもあるけど今年はクリスマスを前に破局を迎えてしまった。
　うすうすは気が付いていた。オレはヒナを性愛じゃなく親愛によりすぎた感情で愛していると。ヒナも最初はそれでよかったらしい。でもお互いその期間が長すぎてもはや戦友の感じすらあった。一旦友達に戻りましょう、となってしまったのだ。
　なので絶賛暇であることは東卍メンバーの知るところだ。
　マイキー君には内緒で、エマちゃんに呼び出されたのである。

籠鳥檻猿 古い知人から干からびた小さな猿の前脚を譲り受けた。
「猿の手」と呼ばれるそれには三つの願いを叶える事が出来るまじないがかけられており、譲り受けた老夫婦とその息子はまず手始めに家のローンの残債を支払うべく二百ポンドを授けて貰えるよう願ったが、その日は特に何も起こらなかった。
────しかし、この願いは思いも寄らない形で叶えられる事となる。
翌日、息子が勤務中機械に巻き込まれて亡くなり、息子の勤める会社はこの件を公にしないで欲しいという理由で老夫婦に補償金二百ポンドを支払いたいと申し出てきたのだ。
老夫婦は息子を埋葬した後もショックのあまり何が起きたのか分からず、十日経っても老母はすっかり生きる気力を失っていた。

【凪洁】吐真剂　　宴会厅回响着高雅的古典乐，凪姑且是身着正装，即便细节上错漏百出，过分外向的外国球员乐于靠近这名大个子，凪勉强能理解他们在开玩笑，让自己赶紧讨个老婆，免得领结歪了就出门闹笑话。

　　他向来不愿来这种人多热闹的场合，多呆一秒都是加倍地消耗体力，凪溜到一边倒上一杯美味的香槟酒，他已经23岁了——在世界各国都到了合法饮酒的年纪——行事上却还是一副高中生的做派。

　　今天是足协组织的酒会，各个队伍能坐上板凳的知名球员都来了，凪的眼神在偌大的会场里转悠，因为这里有他从前的熟人，算不上是朋友，很久没见了，加上他也不主动联络。现代社会信息爆炸，不用努力寻找，对方的新闻都能及时送到他面前，诸如小道消息，“一般女性”“热爱中”“同居疑惑”，这些容易刺伤他的用词。毕竟除去娱乐圈，他所在的体育圈也是媒体热爱爆料的领域。凪并不打算相信这些没有根据，只要给钱就能乱写的报道，但是它们还是像淡水鱼身中细小呈半透明的小刺，扎得他浑身不舒服，而这种感受，在他亲眼目击到洁世一——他的并不算朋友的故知，被一群嫩模包围的场景时，被放大到极点。