Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ナチコ

    主にとらふゆ
    https://nachico-re.bsky.social

    ☆quiet follow Send AirSkeb request
    POIPOI 30

    ナチコ

    ☆quiet follow

    ペヤング半分コイラストで場地さんの部屋にRMCらしきものがあるところから「エマから借りたルートもあるかも」と勝手に妄想して色々捏造した特にオチもない血ハロ後のエマと千冬の会話

    ##千冬と**

    「エマちゃん、これ。場地さんからの預かり物」
     待ち合わせた街中の路地で、千冬は紙袋をエマに差し出した。
     エマは少しの間、動かずにその紙袋をみつめた。
     それからゆっくりした仕種で紙袋を受け取って、中を見下ろす。
     エマに向けて、千冬が小さく頭を下げた。
    「ていうか、場地さんから貸してもらってたんだ。エマちゃんのだって聞いてたから、返さなくちゃって。ごめん」
     紙袋の中身は少女漫画のコミックスが五冊ほど。
     それをたしかめて、エマが微かに笑った。
    「もう。バジ、なかなか返してこないなって思ったら、人の漫画又貸ししてたんだ」
    「……ごめん、勝手に借りてた。もうちょっと早く返すつもりだったんだけど、何度か読み返しちゃって」
    「いいよ。面白かったでしょ、これ。だからアイツも千冬に貸したんだろうし」
     そう言いながら、エマが紙袋の中からコミックスをそっと取り出す。表紙を眺めて、中身をパラパラとめくって口許を緩める。
    「全然、綺麗。折り目とか染みとか、絶対つけないよね、アイツ」
    「うん。オレにも飲み食いしながら読むなよとか、しつこく言ってさ」
    「バジって、他人のものはガンガン壊す割に、自分のものとか……友達のものとかは、大事にするから」
     そうだね、と言って千冬が目を伏せる。
     エマも千冬の顔を見られずにいる。
    「汚れてたらさ。何すんのバカって、怒れたのに」
    「そしたら逆ギレして、そのあと謝るんだろうなあ。『うっせぇな、悪かったって言ってんだろ!』って。言ってないのに」
    「すごい、目に浮かぶ」
     二人とも、過去形で話せない。
     十一月下旬、まだ――何もかも、ついこのあいだの話だ。
    「ほんと、遅くなってごめん。……返したら、終わっちゃう気がして。何が終わるのかはわかんねーけど……」
     呟いたそばから、千冬がもう悔やむような顔をして首を振る。
    「や、悪ぃ。変なこと言った」
    「いいヤツだったよね」
    「……」
    「エマたちは……ずっと、覚えてようね」
    「……うん」
    「いつか、ずっとずっと先にまた会ったら、又貸しするなバカって怒る。それで、大事に読んでくれてありがとねって言う。これ、ウチも大好きな本だし」
    「うん、すげぇ、面白かった」
    「バジ、ラストで絶対泣いたよね」
    「多分」
    「千冬も泣いた?」
     頷く代わりに、千冬は困った顔で笑う。
     エマが笑顔になった。
    「今度さ、次にバジに貸すつもりだった本、貸してあげるね。次はヒナとタケミっち経由じゃなくて、直接ウチに連絡くれていいから」
    「ありがと。オレもさ、おすすめのヤツ持ってくるよ」
    「わーい。楽しみにしてる」
     はしゃいだ様子になるエマに、千冬も今度こそ、苦笑いではない笑顔を作る。
    「あんまりこういう本の話できる子いなかったから、嬉しい。バジとたまにこっそり盛り上がってたんだよね、実は」
    「オレも。壱番隊の奴らなんかには、絶対聞かせらんねえ話だよなって思いながら」
    「ホント。バジとかアンタが少女漫画好きって知ったら、みんなひっくり返るって」
     声を上げてエマが笑う。
    「じゃ、ウチ、そろそろ行くから。またね」
    「うん、また」
     短い時間のやり取りを終えて、エマと千冬は別れる。
    「……何で終わるって思ってたんだろうな」
     まっすぐ背筋を伸ばして歩き去るエマの後ろ姿を見ながら、千冬はひとり呟いた。
     それから空を見上げて、あの人とおんなじように笑えてればいいなと思いながら、口の両端を目一杯持ち上げる。
    「そのうちオレらもそっち行ったら、一緒にまた少女漫画談義しましょうね、場地さん」
     まあゆっくり来いよと、返事が聞こえた気がした。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭💖😭🙏🙏❤😭😭😭🙏😭🙏😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭🇱🇻🇪💗💗💗💗😭😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    mmnfy/mari

    MEMOมาเขียนเก็บไว้ก่อนค่ะ เพราะคิดว่าน่าจะเขียนทุกอย่างเป็นคอมิคไม่ไหว ༎ຶ‿༎ຶ
    {🐺❄️} จุดเริ่มต้นของหนุ่มเนิร์ดและสาวแยงกี้บาจิ เคสึเกะ (17) — เนิร์ด
    มัทสึโนะ จิฟุยุ (16) — แยงกี้
    --

    .
    .
    จุดเริ่มต้นที่ทำให้สองคนนี้รู้จักกันน่ะเหรอ มันก็มาจากความเข้าใจผิดเล็ก ๆ น้อย ๆ น่ะนะ...


    มัทสึโนะ จิฟุยุ เป็นนักเรียนใหม่ของแผนกมัธยมปลายก็จริงแต่ก็มีเสียงลือเสียงเล่าอ้างว่าเธอน่ะเป็นนักเลง(แยงกี้)สาวตัวแม่
    สาวแกล ไม่ ไม่ใช่ นักเลงน่ะถูกแล้ว ถึงแม้เจ้าตัวจะไม่ค่อยชอบให้เรียกแบบนั้นก็ตามเถอะ จิฟุยุไม่ใช่พวกชอบหาเรื่องต่อยตีใครก่อนถ้าไม่จำเป็น แต่ด้วยความเป็นสาวราศีธนู การไม่ได้เป็นอันดับหนึ่งหรืออยู่เหนือใคร ก็ดูจะไม่ใช่ทางของเธอเท่าไหร่ แต่เดี๋ยวนี้ก็พยายามที่จะใจเย็นลงมากแล้วแหละ ใช่ นี่ล่ะคือใจเย็นแล้ว
    4519