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    sabacanz

    @sabacanz

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    sabacanz

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    【R18早朝、布団でぬくもる勇尾①】
    「いつもと違う感覚を通して愛おしむ。」
    一昨日流していたものを少し書き足して、こちらにまとめました。
    もう少しだけ続きますm(_ _)m

    ある明け方、寒くて布団から出たくない尾形が、毛布を被ったまま勇作に跨る。
    まだ明け方の時間帯で外は仄暗い。
    明かりの灯らない室内、殊に毛布がかまくらの様に2人の身体に覆いかぶさっている中に在っては、互いの姿形は明確に見えない。
    (もっとも、勇作はまだ夢の中なのだが。)

    常ならば視覚が担う感覚の受容を別の感覚を通して行っていくのは、至極新鮮で興奮を覚えた。
    (目隠しすると、こんな感覚なのかもな)
    興奮含みの楽しさに押し流されるままに、尾形がやわやわと勇作の身体に指と唇を這わせて遊ぶうち、勇作自身がじわりと兆し始めてきた。

    布越しに熱を感じ取った尾形は、勇作の下着の中にそろりと手を差し入れた。途端、少し低い体温の尾形を感じ取り、勇作はぴくりと自身を震わせた。

    (ん……?何か……俺は夢を見ているの…かな?)
    (ははぁ、身体も正直だよな…)

    勇作の秘密を握る優越感と、自らの温度に反応を示す愛おしさが尾形の中で湧き上がってくる。
    勢いそのままに、亀頭先端の僅かな湿り気に触れ、更に手を進めた。するとちゅぷ、くちゅ…と、一旦身体の芯に伝わった刺激を吐き出す様に、液量が増えてきた。
    すると、温かな甘露が尾形の手の甲にたらり、と伝った。この感覚が増すにつれ、次第に手淫のうちに行為を留めるのが惜しい気がしてきた。

    (ふふ、これからどうするかな……)

    そう思案しながら布団の暗がりの中でもぞもぞと動き、次第に勇作の下半身付近迄顔を近づけた。

    勇作のお気に入りの入眠用香水と、洗剤のやわらかい香りが混ざり合い、布団のドームの中でふわふわと膨らんでいる。
    先程迄布団の外へ顔を出していた時には気づかなかったのだが、すっぽり全身で中に入ると、空気ごと心地よく鼻腔をくすぐってくるのだからたまらない。
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    sabacanz

    DONE12/11新刊の昭和の食堂パロ【端境につがう】より、Twitter用サンプルです。
    兄弟は舟i屋を改造した店舗兼住宅に住み始めた後、段々ひとに囲まれる様になってきました。
    その中で、客人を世話していたのですが……
    端境につがう【双手の揺籃-一九四九-前編】抜粋サンプル 一緒に夕食を取った二人が離れへと休みに下がった頃、明日の朝餉の支度を手短に済ませながら、百之助がぽろりと呟いた。

    「しかし勇作さん、短い間に此処はホントに賑やかになりましたな……あんたツバメだったんですかい。みぃーんな、お仲間引き連れて、ねえ?ったく、巣に籠る暇もありもせんな…」
    「えっ、あ、申し訳ございません、そんなつもりじゃないんですが……‥‥」
    「…ほお……じゃあ、確かめてみねえといけませんなあ‥…」
     調理器具をもとの位置に戻して、前掛けで手を拭く。一日使い倒してきて、すっかりくたくたになっている布地は、五分ほどしか水気を拭えない――限界だ。
    まだ水気を含んだ指先がぎゅう、と勇作のシャツを握る。その指から先―掌から、唇迄をじわり沁み込ませてしまう様に、開襟の胸部分に口付けた。すう、と息を吸い込むと、、勇作の過ごしてきた一日が、百之助の知らない分まで肺一杯に広がった。
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