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    kondou_donko

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    kondou_donko

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    再会の夜に結婚するはちみつ

    R-18の部分があるのでポイピクに……
    #はちみつ卍

    再会の夜にチッ……チッ……チッ……チッ……

    時計が秒を刻む音が静かに響いている。
    窓の外はすっかり暗くなっていて、どれだけ時間が経ったかを
    想像するのは容易かった。
    さっきまで下校中の小学生の声がしてた気がしたんだけどなぁ……
    そんなことをぼんやり考えながら、ふと机の隅に追いやっていたスマホを手に取った。

    画面の真ん中に、新しいメッセージを知らせる大きめの通知。
    それをタップすると、いつものメッセージアプリが開く。

    『いま成田着いた!このままアトリエ行っていい?』

    愛しい愛しい恋人からのメッセージ。
    送信時間を見ると、30分程前だった。


    小学生の頃からずっと一緒だった、ある意味幼なじみである柴八戒と恋人同士になって、もう10年。
    中学の頃は毎日誰かと喧嘩して、殴りあって、怪我して、夜の東京を愛車で駆け抜ける、そんな時代もあったが、今では八戒は海外でも活躍するファッションモデル、俺は駆け出しのデザイナー。
    進む道は少し違ったけれど、いつか俺が作った服を着た八戒がランウェイを歩くことを夢見て、日々コツコツとデザインの勉強から細々した雑用のような仕事まで、毎日忙しなく働いている。収入は少ないが、それなりに生活はできているし、充実もしている。
    なにより、恋人である八戒の存在が自分の心を支えてくれていた。

    『OK』
    うさぎが手でマルを作っているスタンプを送信して、スマホを元の位置に戻す。
    30分前にメッセージが来てたってことは、このアトリエに着くのはあと1時間といったところだろうか…

    「準備、しとくか」

    誰もいない雑然としたアトリエでひとりつぶやくと、掛けていたメガネを外して椅子から立ち上がった。


    ーーーーーーーーーーーーーー


    「あ、タカちゃんから返事来た!」
    「珍しく早いじゃん」

    空港で柚葉が手配していた迎えの車に乗り込み、一息ついていたところへ恋人からの返事を知らせる通知音が鳴った。

    「OK」のスタンプしか表示されていないトーク画面をのぞき込み、
    「久々だってのに、相変わらず素っ気ないねぇ~三ツ谷は」と、興味なさそうに座席の背もたれを倒しながら、あくびまじりに柚葉は言った。

    「タカちゃんはいつもこうなの!」

    すでに聞いていない姉に反論しつつも、少しだけ不安になる。

    なんせ、三ツ谷と会うのは半年ぶりなのだ。

    国内でのモデル活動が評価され、柚葉の敏腕マネジメントのおかげで海外でも少しずつ仕事をもらえるようになった。
    今まで、1か月、2か月ほどの短期滞在はあったが、半年も海外に行きっぱなしなのは今回が初めてだった。
    半年の間、まめに三ツ谷とは連絡を取り合っていたが、三ツ谷も三ツ谷で忙しい。
    まだまだ駆け出しのデザイナーは、本業のほかにもやることがたくさんあるんだそうだ。
    日課にしていたテレビ電話の途中で、三ツ谷が寝落ちてしまうこともしばしばあった。
    そんな時は、電話を切らずに寝顔を堪能させてもらってたんだけど…

    半年ぶりに合うんだから、もうちょっと喜びを表してくれてもいいんじゃないの…
    そんな風に少しだけ不満に思いながら、車の運転手に三ツ谷のアトリエに向かうよう声をかけた。


    ーーーーーーーーーーーーー


    八戒から連絡があってから、1時間と少し。
    もうそろそろかな…チラっと壁の時計を横目に見ながら、電気ケトルのスイッチを入れる。
    2人分のマグカップを棚から出して、ドリップ式のコーヒーをセットし、意味もなく部屋の中をぐるりと一周する。
    正直、めちゃくちゃ落ち着かない。
    なんせ会うのは半年ぶりなのだ。
    半年間、テレビ電話やメッセージのやり取りはもちろんしていたけれど、電話を切った後はいつもさみしさが増すだけだった。

    「俺も結構アイツのこと大好きだよなぁ~…」

    思わず独り言がこぼれる。
    普段は恥ずかしくて一切デレない。ようにしている。だって俺、歳上だし。
    いつまでも八戒にとって、かっこいいタカちゃんでいたいのだ。10年経った今でも。
    でも、やっぱり半年会えないのは寂しい。八戒と電話すると、耳にダイレクトに声が流れ込んできて、
    たまらない気持ちになる。
    愛しい歳下の恋人を想いながら、1人でシたことだって数えきれないほどある。

    八戒の均整の取れた無駄のない体、長い手足、長めのまつ毛、形の良い後頭部。
    きれいで長い指が自分の体の上を滑り、優しく甘い刺激をあたえていく。

    「やべー…想像したら勃ってきた」

    はやく会いたい、会ってめいいっぱい抱きしめてもらいたい、半年の空白を埋めるようにたくさんキスをして、綺麗な体に触れて、アイツにも触れてもらいたい…
    半年前、海外に発つ前日の夜に、優しく慈しむように抱かれたことを思い出す。
    足りない、もっと、もうダメだ、ひとりでシたって、全然気持ちよくなれない…

    八戒、はやく帰ってこい…

    カチッ────

    電気ケトルから、お湯が沸いたことを知らせる音がした。
    ハッとして振り返ると、アトリエ入口のドアの向こうから、タン タン タン と、規則的な足音が聞こえてくる。
    思わずドアに向かって走った。体が勝手に動いていた。

    ガチャッ!

    勢いよくドアを開ける。
    まさか、ドアが開くなんて微塵も思っていなかった八戒が、目を丸くして立っていた。

    「……っくりしたぁ~、、俺が来てたの分かったの?」

    片手に大きなキャリーバッグ、本当に空港から直接来てくれたんだな…
    半年ぶりにしては荷物すくなくねぇ??

    なぜか、一瞬のうちにどうでもいいことが頭をよぎっていく。
    何も言葉を発さない俺を、不思議そうに見ていた八戒が、ニコっと笑って言った。

    「ただいま、タカちゃん!」

    その瞬間、俺は無意識にキャリーバッグを持っていないほうの腕をつかみ、そのままぐっと部屋の中に八戒を引っ張り込んだ。

    「わぁっ!……タカちゃん、どうしたの…」

    入口のドアが閉まると同時に、俺は目の前の恋人をギュゥッと強く抱きしめた。
    俺よりも随分高い上背。コイツ、また背伸びたか?
    頭の上から、「タカちゃん…?」と不安げな声が降ってくる。

    「おかえり、八戒。会いたかった…」

    やっとのことで発した言葉は、とても平凡なものだったけれど、一気に何かがこみ上げる感覚がして、
    勝手に涙が溢れてきた。
    泣いていることを悟られないように、より一層強く八戒を抱きしめる。

    「俺も会いたかったよ、タカちゃん。本物のタカちゃんだ~」

    嬉しそうに言う八戒に抱き着いたまま、息を吸って肺いっぱいに八戒の匂いを吸い込んだ。
    ひどく安心する匂い、それと同時に、自分の中の欲望が首をもたげ始めていることに気が付いた。

    欲しい、今すぐに

    顔を上げて、下から八戒を見つめる。
    俺の雰囲気を察知して、八戒の顔がだんだん近づいてきた。
    頬に手を添えられ、少し上を向かされる。
    そのまま八戒の唇がおりてきて、ちゅ、と俺の上唇を吸った。
    それが合図のように、ついばむようなキスからだんだん深いキスへと変わって、八戒の舌がぬるりと俺の口内に入ってきた。
    歯列をなぞり、上顎の部分をくすぐられる。

    「んっ…ふぅ…うん…ハァ、」

    勝手に声が漏れてしまう。キスってこんなに気持ちよかったっけ…
    ぼーっとする頭の片隅で、そんなことを考えながら、何度も角度を変えてお互いの口内を貪る。
    口の端がなんだかぬるい。きっと唾液が溢れてるんだ…。
    俺の唾液?いや、八戒の?もったいない…飲まないと……

    ぷはっ、と八戒が口を離した。
    2人の間につう…と唾液が糸を引く。
    もっとキスしたかった俺は八戒に不満げな目を向けるが、そんな俺の表情なんて意にも返さず、
    少し乱れた息を吐いて、「タカちゃんのちゅーほんっとサイコー…溶けそう、、」と、顔をふにゃふにゃにしながら言った。

    完全にスイッチが入った俺は、そのまま八戒を押し倒し、ベルトに手を掛ける。
    カチャカチャと音を立ててベルトを外す俺を、八戒は慌てて制止した。

    「た、タカちゃん!ダメだよ、ここ、玄関…だから!それに俺、空港から直で来たからシャワーも浴びてないし…」
    「いい」
    「え、ちょ、タカちゃん~~、」

    涙目の八戒をよそに、俺はゆるく立ち上がりかけている八戒のモノを口に含んだ。

    「あっ……まって、タカちゃ…」
    「無理。待たない」

    じゅぷ、じゅぷ、と静かなアトリエにいやらしい水音が響く。
    俺はわざと音を立てるようにしゃぶった。半年間、欲しくて欲しくてたまらなかったもの。
    久しぶりのそれは、少ししょっぱかった。
    八戒のアソコはすっかり硬くなり、透明な汁をたらたら溢れさせている。

    あー、俺もちんこイテェ…
    気が付けば、自分のモノもだいぶガチガチになっていた。たまらず、空いてる手で上下に扱く。

    「はっ…、あ、ハァ、タカちゃん、やばい…ほんと、ヤバイから、」
    「うん」
    しゃぶりながら、玉もやわやわと揉んでやる。玉おっも。めちゃくちゃ溜まってんじゃん。

    「あ!だめ、たかちゃ、でちゃう、離してっ…!」
    八戒のモノがさらに硬度を増したとき、俺は根元をギュっと強く握った。
    「え?……ハァ、ハァ、タカちゃん、」
    射精を寸でのところで止められて、困惑気味の八戒がこちらを不安そうに見ている。

    「イクなら、こん中でイケよ…」

    見せつけるように足を開いて、ガチガチにそそり立った八戒の上に跨り、ゆっくり腰を落とす。
    「あ、タカちゃん、ダメ、そんないきなり挿れたら…」
    「もう準備してあっから、はやく挿れろ」
    「!!!」


    ちゅぷ…
    先っぽからゆっくり飲み込んでいく。
    八戒とは数えきれないほどセックスしてきたけど、騎乗位やるの初めてだな…
    いつもなんだかんだ八戒に主導権握られて、どろどろにされてるもんな…
    挿入しながら他のこと考えてる余裕があるのは、さっき準備してるときに1回抜いたからだ。
    たまには俺が攻めんのも悪くないだろ。

    「ん、……あっ、は、ぅん…」
    「タカちゃん、やばい…すご…中めっちゃトロトロ…」
    「う、言うなっ……あんっ、くぅ…」
    「ねぇ、ちょっと動いていい?」
    「まだ、、だめ……」
    「お願い……」
    「きょ…うは、俺が、お前のこと、気持ちよくしてやんだから…あっ、ハァ、」

    ぐちゅ、ずちゅ、
    気持ちよすぎて、足がガクガクする。頭もボーっとしてきた。
    だんだん自分を支えられなくなってくる。
    少しずつ、動きを速めて八戒のモノを出し入れする。

    「はぁ、、きもちー…」
    「うん、きもちいね、タカちゃん…」
    「あ、あ、ンンっ、はっかい、あっ、」
    「うん?」
    「すき……」
    「うん、俺も」
    「すきだよ、はっかい…」
    「タカちゃん、それ以上煽んないでよ、ほんとヤバイから…」

    ずちゅ、どちゅっ、
    動くなって言ったのに、いつの間にか八戒が下から突き上げている。

    「あっ、アン!あぁ!…んあっ!」
    「タカちゃん、もう無理、ごめんね?」

    そう言うと、一気に視界がぐるんと反転した。
    さっきまで俺が上に乗ってたはずなんだけど、今は八戒が俺を見下ろしている。

    「タカちゃん可愛すぎて、がまんできなかった、ごめん」
    「え、なに…」

    反転するときに抜けたちんこを、もう一回俺の穴にくっつけながら、ゆっくり八戒が腰を進めてきた。

    「ハァ…ハァ、、タカちゃん、ここ擦られるの好きだもんね?」

    ゴリッ…

    八戒のが、俺の浅いところにあるしこりを擦る。

    「あぁああ!!!!」

    その瞬間、体に電流が走ったようにビクビク痙攣した。目の前がチカチカする。
    イってしまった……
    そう気が付くのに、時間はかからなかった。俺の腹の上には、自分が出した白濁がとろりと鈍く光っていた。

    「イっちゃった?ひさしぶりだもんね、気持ちよかった?」
    やさしく、汗で額に貼りついた前髪を撫でながら、八戒は微笑みかけている。
    俺はもう、話すことも億劫で、コクコクとうなずくしかできなかった。

    「タカちゃん、俺もタカちゃんの中でイキたい。いい?」

    そうだ、八戒はまだイってなかった。
    俺が気持ちよくさせてやるなんて言ったのに、結局いつものパターンだ。
    ちゅ、と軽いキスをした後に小さく頷くと、俺は自分から八戒の首に手をまわした。



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ずちゅっ、ずちゅっ、ぱちゅっ、
    「あっ!アァ!んっ、はぁっ、あ!アン!…んあっ」

    ここに来る前は、とびっきり甘やかしてやさしく抱いてあげようと思っていたのに、
    半年ぶりに再会した愛しい恋人は、唾液が溢れるような熱烈なキスをしたあと、その場で俺の息子をしゃぶりだしたんだからたまらない。
    こんなこと、10年付き合ってきて初めてだ。
    いつもだいたい俺が誘って、いーよ、シよっかって言ってくれるのがお決まりのパターンだった。
    しかもこんな、アトリエの固い床の上でなんて、ただの一度もしたことない。
    ましてやタカちゃんから跨ってきて、騎乗位なんて…
    数十分前のあの光景を思い出し、俺のちんこはまた一段と硬度を増した。

    前立腺の刺激で、1回イったタカちゃんを、もっと優しく労わってあげなきゃいけないんだろうけど、
    俺も正直余裕はない。
    ガチガチにいきり立ったちんこはもう爆発寸前だった。

    「ハァ、タカちゃん、好き。かわいい。だいすき」
    「んっ、あ、あ、お、れも…………すき」

    俺が耳元で囁く度に、きゅんきゅん締め付けてくるタカちゃん。やばい、ホントにもうやばい。

    「タカちゃん、も、イキそ…………ハァ、……イッていい?」
    「ん、あっ」

    肩まで真っ赤にして、必死に頷くタカちゃんがかわいくて、ギュッと抱きしめると、そのまま腰の動きを速くした。

    ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、
    静かなアトリエに響く、生々しい音。
    優しくしたいなんてどの口が言ってんだと思うほど、激しく腰を打ち付ける。
    もう何回イッたかわからないタカちゃんは、顔をぐちゃぐちゃにして小さい声で「あっ」とか、「うぅ」とか言っている。
    ごめんね、タカちゃん。
    もしかして、トンでるかもなぁなんて思いながらも、気持ちよすぎて止められない。

    「あぁ、タカちゃん、イクね、ん……出す、よっ……」
    「んっ、はっかい、、きす、して」

    涎でぐちゃぐちゃになってるタカちゃんにキスしながら、俺はタカちゃんの奥に吐精した。



    ーーーーーーーーーーーーー



    「あー、お湯沸かしてたン忘れてた」
    「お湯?」
    「うん、コーヒー入れようと思って準備してた」
    「あー、なるほど」

    ねぇ、タカちゃん、
    お湯を沸かしなおしてコーヒーを入れながら、八戒が声をかけてきた。

    「なに?」
    「やっぱさ、タカちゃんも寂しいって思ってくれてたんだよね?半年も離れてたこと」
    「…………そりゃぁ、まぁ……な」
    「俺、思ったんだけど」
    「うん?」
    「結婚しよう!タカちゃん!」
    「え……?け、」
    「手出して、左手」
    「こう?」
    「そ!ちょっとまってて……」

    いつの間に隠していたんだろうか、ベッド横の引き出しから、濃紺のベロア素材のケースを取り出した。
    パカっと蓋を開けると、シンプルなシルバーの指輪が2つ、並んでいる。

    「これ……」
    「そ、買ったんだ!給料3ヶ月ぶん!」
    エヘヘ、と照れ笑いをしながら、並んだ指輪のうち少し小さい方をケースから取り出すと、左手を出したまま固まっている俺の薬指に静かにはめた。

    「すごい似合ってる!やっぱシンプルなのにしてよかったー!」
    無邪気に笑う八戒の隣で、依然固まったまま、
    指輪がはめられた薬指をまじまじと見る。

    結婚、かぁ……

    「そー!結婚!法律上はまだ同性婚できないけどさ、そんなん気持ちの問題じゃん?俺らが結婚って言えば、それはもう結婚したことになんの!」

    心の中で呟いたつもりが、声に出して言ってしまっていたようだ。八戒が独自の結婚観を力説している。

    「まぁ、結婚したからって俺の海外での仕事が無くなるわけではないし、今までとあんまり変わんないかもしんないけどさ。でも、結婚って固い約束があれば、どんな事でも乗り越えられるって思うんだ。この指輪見て、愛するタカちゃんのためにもっとがんばろう!って思える。だから、」


    家族になろう、タカちゃん



    鼻の奥がツンと痛くなった。
    視界がじんわりボヤけていくのが分かる。
    俺は、それを隠すように思いっきり八戒を抱きしめた。

    空はもう、明るくなっていた。










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