何もない。全てがどうでもいい。何をしても楽しくない。虚しい。こんな人生をあと何年過ごさなければならないのか。緩やかな絶望感だけが広がる。
私を蝕むこの蟠りが反抗期のような思春期特有のものであればどれ程良かったか。皆と何も変わらない普通の色恋で終わってくれたならどれ程良かったか。
傍から見ると私の出来事などその程度なのだろう。
実際、胸の蟠りを言葉にした本はあまりにも空っぽで、何もなかった。
何も得ていなかった。
それでも私はずっとありもしない「神様」に縋っていた。神様がいたから生きていられた。神様がいたから私が存在している。神様が居てくれたのなら後はどうだっていい。それはただの逃避であり、言い訳でしかない。
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