≠今生の別れ「わりぃけど俺今日でどついたれ本舗辞めるわ」
「急に辞めるってなんでや!俺は認めへんで!」
「そう言われても困るな」
「困るんわこっちや!だいたい」
「盧笙、そこまでや」
「簓!こいつ勝手に、しかも急に辞めるって言ってんねんぞ!」
「じゃあ盧笙はあの時俺が引き止めたら芸人辞めんかったか?俺と漫才続けとったか?」
「それは…」
「零、ほんまに辞めんねんな。それでいいねんな」
「あぁ」
「そうか。じゃあどついたれ本舗は今日で解散やな。新しくオオサカの代表探してくれって連絡しとくわ」
「新メンバー1人入れて続けてもいいんだぜ」
「アホかどついたれ本舗は漫才では俺と盧笙、ラップでは俺と盧笙と零の3人しかあり得へん。名前変えても同じ事や。俺はこの3人でしかチーム組みとうない。だから今日で解散や」
「でも…‼︎」
「盧笙、あかんで」
「ハハッ、ありがとうなお前ら。こんな俺を引き止めてくれて。悪くなかったぜ、お前らと組むの」
「それは僥倖。忘れんとってな、俺らのこと」
「忘れたくても忘れられねぇよ。あんだけ俺のこと好き好き言ってきたのはお前らだけだからな」
「そやなぁ、暇さえあれば言っとったからな」
「あぁ。じゃ、行くわ」
「おう、ほなね」
「ちょっ、簓!なんで止めんかったん!」
「盧笙、あかんで。お前が言ったらあかん」
「分かってる、分かってるけど!」
「俺なぁ幸せやったわぁ。だからもうええねん。それに零の事やからいつか急に現れてまた俺らの横で大口開けて笑ってそうやろ!」
「…そうやな。あいつ歩くんクッッソ遅いからまた待たされるやろうけど」
「いつまでも待ったろうやないか!しゃーないからな!」