もっとおいしくなぁれ、もぐもぐ 知らない街で、空腹の中、恐ろしい化け物に襲われた探索者達は、助けてくれたおじさんの紹介の地元で評判だという食事処へと訪れていた。
大層怖い思いをしたものの、腹が減っては戦ができぬ、とはこのことで。めげずにこじゃれたダイニングバーに入っていくのであった。
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」と黒い服に黒いエプロンを身に着けた店員が聞く。
麗麗一郎 : 「3人で頼むよ」
かしこまりました、と優雅にテーブルに案内してくれた店員は、帰り際に何かに気付いたように
「お客様?額はどうされたのですか?少し血が滲まれているようですが、宜しければ当店の応急セットをお貸しいたしましょうか?」と申し出てくれる。
麗麗一郎 : 「え?ああ、ははは!これはお恥ずかしい。ありがとう、いただくよ」
思路李氏斗 : 「あっ!忘れてたわーーーっボク応急手当とか結構得意なんでっ!させてください!」
思路李氏斗 : CCB<=75 応急手当
思路李氏斗 : CCB<=75 応急手当 (1D100<=75) > 15 > スペシャル
system : [ 麗麗一郎 ] HP : 11 → 11
思路李氏斗 : 「あ、そう言えばボクもこけたんやった……どうりでなんか尻が痛いと思ったわ~」
思路李氏斗 : CCB<=75 応急手当 (1D100<=75) > 19 > 成功
system : [ 思路李氏斗 ] HP : 7 → 8
「ご注文は?」と男の店員は、ここは海辺の町で海鮮料理が有名な事またお酒の種類が沢山あることを教えてくれる。メニューから適当に食事を選び探索者達は疲れ切っており、また飲まねばやってられぬ、とばかりに酒を注文するのであった。
「ドリンクでございます」と、店員が丁寧な態度でコースターを引き注文の酒を置いて静かに礼をしてから厨房へ帰っていった。
テーブルにはライトに照らされてキラキラと光るグラスが3人分並んだ。
麗麗一郎 : 「それでは、せっかくだから乾杯しようか!」
思路李氏斗 : 「そうやねっ!」
柘伊佐 : 「うん」
思路李氏斗 : 「なにに乾杯する?」
麗麗一郎 : 「うむ、じゃあ、君たちとの素敵な出会いに!」
柘伊佐 : 「乾杯」
思路李氏斗 : 「かんぱぁ~いっ!!」
「いやぁ~~今日はほんまに大変でしたね~……」
柘伊佐 : 「変な日だったなあ……」
麗麗一郎 : 「こうして無事に帰れて良かったね、大きなけがはなかったし」
思路李氏斗 : 「ほんまにっ!しぬかとおもった!ぷはーーーっ!アルコールが染みる~~っ!」
柘伊佐 : 「でも、おいしいお酒が飲めたからラッキーだったかな」
麗麗一郎 : 「はは、気持ちのいい飲みっぷりだね!」
柘伊佐 : 「うん、お酒は好き」
思路李氏斗 : 「伊佐くんは強そうやんな。ボク、あんま強くないけど好きなんよな~」
麗麗一郎 : 「今も少し重いものを選んでいるね、飲みなれているのかな?」
柘伊佐 : 「オレ、バーやってるんだ。良かったら今度遊びに来て」
思路李氏斗 : 「えっ!そうなん??いくいく~~収録遅いときとかもあるし、仕事終わりに行きたいわ~!」
柘伊佐 : 「3時までやってるから、いつでも来ていいよ。李氏斗くんだったらサービスしてあげる」
思路李氏斗 : 「わ~いっ!やった~そういう行きつけの店?みたいなん憧れてたんよな~~……」
「それこそ、麗くんなんかそういう行きつけのお店?とかいっぱいありそう、おしゃれやし」
麗麗一郎 : 「はは、買い被りだよ。経営者の友人のところには顔も出すがね!どこも素敵なお店だから選り好みできないな」
思路李氏斗 : 「ワ……! 思ってたより強そうな答え返ってきたな……!」
麗麗一郎 : 「内装の美しいお店には目がなくてね……よければ紹介するよ、好みの雰囲気があればね!」
柘伊佐 : 「オレはお酒がおいしい所が良いな。麗ちゃん、連れてってくれる?」
麗麗一郎 : 「もちろんだとも!ワインは嗜むかな?名品の揃ったお店を紹介するよ」
思路李氏斗 : 「ワインか~!ええね~!……いや、ボク、レストランの内装なんかきにしたことないわ。なんかそういうお仕事なん?」
麗麗一郎 : 「僕は美術商をやっているんだ。伊佐くんには少し話したけれど……美術品を作家から卸す仕事だね。非常にやりがいのある仕事だよ」
思路李氏斗 : 「へ~~!絵を売ったり買ったりってことか。だから影絵とかもうまかったんやね~……ちなみに今までであった一番高い絵ってなんぼやった?」
麗麗一郎 : 「ふふ、僕も美術品の価値は妥協できないからね……!李氏斗くんが見た時にはどれほどの価値に見えただろうね。ぜひ見に行ってもらいたいよ」
思路李氏斗 : 「いやぁ……ボク、芸術とかうといからなぁ……ぴかそ……?とか……?くらいしかしらんしわからんなぁ……」
思路李氏斗 : 「ちなみにあれはボクもかけると思う。伊佐くんはわかる?そういうの」
柘伊佐 : 「んー……よくわかんない」
麗麗一郎 : 「ピカソもまた素晴らしく名高い画家のひとりだね!有名なかのユニークな作風に親しみを感じるのならきっと楽しめるだろうとも!」
思路李氏斗 : 「んふふ、麗くんとなら楽しく美術館も回れそうやなぁ」
柘伊佐 : 「うん、オレも。人の話聞くのは好き」
麗麗一郎 : 「本当かね!?嬉しいよ、ぜひ美の世界へ僕が案内しよう!」
思路李氏斗 : 「伊佐くんっ?!飲んでないんとちゃうっ??ほら!ボクが新しいのたのんだるわなっ!」
思路李氏斗 : 「麗くんは?!何がええの?!」
柘伊佐 : 「オレはモヒートにしようかな。李氏斗くん頼んでくれるの?」
思路李氏斗 : 「うん!ええで!たのんだるっ!」
麗麗一郎 : 「では僕はホワイトレディをもらおうかな。よろしく、李氏斗くん」
思路李氏斗 : 「ボクはジンバックにしよかな~。おっしゃ!店員さーーん!!!」
料理 : 「こちらは、当店自慢のメニューの新鮮なカキに、タコのマリネ、サーモンの刺身に、白身魚のフリッター、アジのバターソテーに、甘エビのオニオン揚げ、イセエビの姿焼きにございます。どうぞごゆるりとお過ごしください」と言って、所せましとばかりに料理を並べていく。
バターのおいしそうな香りに通常であれば食欲をそそられるばかりだろが、探索者は少し、うっとたじろいでしまうことだろう。
麗麗一郎 : CCB<=(11*5) 【CON】 (1D100<=55) > 46 > 成功
柘伊佐 : CCB<=65 【CON * 5】 (1D100<=65) > 83 > 失敗
思路李氏斗 : CCB<=(5*5) 【CON】 (1D100<=25) > 85 > 失敗
柘伊佐 : 「んー、ちょっと酔ってきたかも」
思路李氏斗 : 「わははっ!首までまっかっかやで~~!」
柘伊佐 : 「ホント? 自分じゃわかんない。どこらへん?」
思路李氏斗 : 「ん~~、このへんっ!ふはっ、あつっ!やけどしても~~たわぁ~~~」
柘伊佐 : 「えーやけどしちゃったの? 見せて?」
思路李氏斗 : 「ん。」
柘伊佐 : 「なでなでしてあげる」
思路李氏斗 : 「?ん? 酒が飲めん……なんで……? れいくん、なんかボクさけがのめん。。」
麗麗一郎 : 「うん?仲良く手を繋いでいるからね!飲めないだろうとも!」
思路李氏斗 : 「ほ、ほんまやぁ!!」
思路李氏斗 : [
思路李氏斗 : 「ぼく、よってんなぁ……ちょっとトイレいってくる……」
柘伊佐 : 「あー、行っちゃった」
麗麗一郎 : 「……お邪魔してしまったかな?」
柘伊佐 : 「んーん、いいよ」
麗麗一郎 : 「はは、すごい手腕だったよ、ああやって人と触れ合うのだね」
柘伊佐 : 「ふふ。麗ちゃんは? 独身?」
麗麗一郎 : 「うむ、そうだね。今まではずっと仕事ばかりしてきたから」
柘伊佐 : 「そっか。好きな人もいないの?」
麗麗一郎 : 「え、あ、はは……いや、そうだね、好きな人は……いるのだけど……」
柘伊佐 : 「いいなあ。付き合わないの? 相手既婚者とか?」
麗麗一郎 : 「え!あ、そうだね?どうだろう、その、彼も男性で……大丈夫かまだわからないから」
柘伊佐 : 「へえ、相手も男なんだ。そう……オレそういう相談だったらいつでも乗ってあげるよ。オレの店、そういう店だから。ね」
思路李氏斗 : 「えっなになになに~~~!?恋バナ……?!ボクにもきかせてきかせて……?!」
麗麗一郎 : 「わ!お、おかえり李氏斗くん」
思路李氏斗 : 「麗くん、恋……してるん……?すてきやぁ……どんな人なん??」
麗麗一郎 : 「いや、そんな!はは、いいよ僕の話は!ね!」
柘伊佐 : 「麗ちゃん照れてる」
思路李氏斗 : 「麗く~~~ん!」
思路李氏斗 : 「うりうり~~~~!はいたら楽になるで~~??」
麗麗一郎 : 「うう~ん……少し恥ずかしいのだが……」
柘伊佐 : 「無理しなくてもいいよ麗ちゃん。ね。飲もっか?」
麗麗一郎 : 「ああ、そ、そうだね?」
麗麗一郎 : CCB<=(11*4) 【CON】 (1D100<=44) > 15 > 成功
柘伊佐 : 「李氏斗くんの話も聞きたい」
思路李氏斗 : 「えっっ?!ボクのはなんもおもろないし、好きな人もおらんからな~~~。ほんまさびしーもんよ!」
「ボクなんかより、麗くんよ!どんなひとなんよ~~~みゃくは~~~~」
「ほら~~~もっと飲みって~~~」
麗麗一郎 : 「う~、そんなに聞きたいかね?」
思路李氏斗 : 「ききたいっ!!なっ!!伊佐くん!!」
柘伊佐 : 「うん」
麗麗一郎 : 「うう~ん……少しだけだよ?」
思路李氏斗 : 「うん!!!」
麗麗一郎 : 「そうだね……その子は僕の職場で雇っている子なのだよ。少し不愛想な子なのだが……そのぶん話すと素直でね、素敵な人だよ」
思路李氏斗 : 「ひひひっ!ええーー恋やーーん!ほんで?ほんで??どっか誘たりいったりしたん???」
麗麗一郎 : 「え、あ、そうだね……!仲良くは思ってくれているみたいだから。よく出かけてくれるよ、この間もね……水族館についてきてくれたのだよ」
柘伊佐 : 「へえ、水族館かあ。どこの?」
麗麗一郎 : 「品川にある水族館だよ。仕事が終わってからナイトアクアリウムにね。非常に美しいところだったよ」
柘伊佐 : CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 24 > 成功
柘伊佐 : 「……へぇ。……きっとその彼も見惚れてたと思うよ。麗ちゃんに」
思路李氏斗 : 「っはーーーーろまんちっくぅ……!」
「ってかそれはもう付き合っているのでは?」
麗麗一郎 : 「えっ!?いや、そ、そう、かな……?やっぱりちょっと、場所がデートっぽすぎた、だろうか……」
思路李氏斗 : 「それは脈ありやろ。もう。ほんで?ほかにはほかには?」
麗麗一郎 : 「脈あ……そ、そうかな!?僕もそう思いたい……っのだが……
他か。そうだね、あの子の素敵な所ならたくさんあるのだけど……難しいね、どう話せばいいのかな」
思路李氏斗 : 「見た目は??どんな感じの子???やっぱり麗くんと似てて、めっちゃお洒落なん??」
麗麗一郎 : 「ははは!あの子はファッションに頓着はないね、そこも可愛いのだけど、ふふ」
思路李氏斗 : 「そうなんや~~なんか勝手なイメージやけど、凄い上品なワンピースとか、着てるんかなって想像してたわ~」
柘伊佐 : 「ワンピース?」
麗麗一郎 : 「ははは、僕がこういう服装だからかな?いつもゆったりしたTシャツを着ているよ、あの子は」
思路李氏斗 : 「??、わんぴーす、へん?え、あれってエレガント的なあれじゃないん??もう、ちがうん?」
柘伊佐 : 「? 男の子だもんね」
麗麗一郎 : 「あっ」
思路李氏斗 : 「えっ!はよゆってや~~!!ワンピースとかいってもーたやん!そんならスーツやん!ファッション詳しくないけど。ボクもそれくらいならわかるで!」
麗麗一郎 : 「す、すまないね。言うタイミングを逃してしまって……」
思路李氏斗 : 「え!ほんで??彼氏とどこいったん??」
「あ?まだ彼氏ちゃうんか?」
麗麗一郎 : 「ま、まだ……。う、うむ、そうだね」
「ほら、僕の話はもういいから、ね?満足しただろう?」
思路李氏斗 : 「えぇねぇ~~~んふふ、恋やわ~~~……で?伊佐くんは???」
柘伊佐 : 「オレ? オレは今フリーだよ」
思路李氏斗 : 「今は???今は、ってことは……?お宅そうとうモテはる???」
柘伊佐 : 「そうでもないよ」
麗麗一郎 : 「伊佐くんはカッコいいからね。入れ墨もすごく素敵だよ、それもファッションで?」
柘伊佐 : 「うん、昔ね。入れてもらったんだ」
思路李氏斗 : 「昔?いくつぐらいのとき??」
「いたかった??」
柘伊佐 : 「二十歳くらいのときかな。痛かったけど、平気だよ。李氏斗くん興味ある?」
思路李氏斗 : 「ん~~~、ないといったらうそになるなぁ……昔興味あったんやけどね」
柘伊佐 : 「へえ? やんちゃだったんだね」
思路李氏斗 : 「んふは、やんちゃ、せやね~……ちょこっとやで?」
麗麗一郎 : 「ははは、美しき思い出だね」
思路李氏斗 : 「そういう、みんなは若い時どうやったん?」
「学生時代とか、覚えてる?」
柘伊佐 : 「オレはあんまりちゃんと学校行ってなかったからなあ。面白い話とかないよ」
麗麗一郎 : 「僕もずっと美術に心を傾けてきたからね……あまり変わった話はできないかな?」
思路李氏斗 : 「へー、じゃ、部活とかやってなかったん?」
柘伊佐 : 「うん。李氏斗くんは、スポーツやってたんでしょ?」
思路李氏斗 : 「そう! ふふん、なんやとおもう??」
麗麗一郎 : 「おや、クイズだね!なんだろう、ヒントとかはもらえないのかな?」
思路李氏斗 : 「えぇで!きゅうぎです!」
柘伊佐 : 「え~……範囲広い。じゃあ野球」
思路李氏斗 : 「ぶぶーーーっ!ばれーやで!踊らへんほうのなっ!」
「ふふんっ俺けっこうつよかったんやで~っ!リベロでなぁ~」
柘伊佐 : CCB<=45 【知識】 (1D100<=45) > 89 > 失敗
麗麗一郎 : CCB<=99 【知識】 (1D100<=99) > 97 > 成功
麗麗一郎 : 「足の筋肉を使って低い姿勢を保ち、あらゆるボールを受け止め味方の好機へ繋げる……素晴らしい!美しいね!」
思路李氏斗 : 「おっ!!くわしいやん!!今度スポーツバーとかいこうやっ!」
麗麗一郎 : 「いいね!ぜひ共にしよう!李氏斗くんの解説を隣で聞けるかもしれないとは、豪華だね!」
思路李氏斗 : 「へへへ」
柘伊佐 : 「あー、ずるい。オレも」
思路李氏斗 : 「うん!もちろんやでぇ!ぜったいな!」
先ほど注文を取りに来てくれた店員が、ラストオーダーを告げに来た。
「お客様、当店はもう30分ほどで閉店となります。ラストオーダーはございませんか?」
思路李氏斗 : 「おあ!もうそんな時間か!」
思路李氏斗 : 「楽し過ぎてあっちゅうまやったな~~~」
麗麗一郎 : 「そうだね、お冷だけもらおうか?」
柘伊佐 : 「あ、そうだ。これオレの連絡先ね」
三人ははらぺこだったお腹を満足がいくまでたっぷりと食べ、飲み。幸せな心地で帰路につくだろう。スマホに入った新しい友人のアドレスを眺めてふと微笑みながら。
柘伊佐 : 「連絡、待ってるから」
思路李氏斗 : 「ぜったいまたあそぼな~~!」
麗麗一郎 : 「うむ!ふたりとも、ごきげんよう!」