バーテン新茶とJKぐだ♀原稿だったものの冒頭。自分が場違いだと思いながら立香は店内に入った。青を基調とした店内。店内にいるお客は皆、大人の人だ。それはそうだ。ここはバーだ。高校生の立香にはまだ早すぎる。
「ね、ねぇオルタ……」
目の前をどんどんと歩いていたジャンヌオルタに声をかける。声だけじゃなくちゃんと止まって欲しいので彼女の服の裾も掴んだ。
「……何よ」
ちゃんと立ち止まってくれたジャンヌオルタは立香の方を振り返った。他人が聞けば不機嫌そうな声だが、彼女と家族である立香には怒ってないことは分かっている。
「ここ私がきてよかったの……?」
辺りをキョロキョロと見ながら小声で尋ねる。よほど不安げな表情をしていたのだろう。ジャンヌオルタはため息をついてから、自分の服の裾を掴んでいた立香の手を掴んだ。
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