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    きふゆ

    @hom1mate2

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    きふゆ

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    今年リメイクが出た某ゲームパロ。出会いのシーンをパロしたかっただけ。
    この場合の黄色はホムになる

    #新茶ぐだ♀

    某薔薇と美術館のパロな新茶ぐだ♀赤い薔薇を一輪とお気に入りのレースのハンカチを持って摩訶不思議な美術館を立香は進んでいく。薔薇の花弁が落ちる度に、鋭い痛みが走るので動く美術品から隠れながら進む。進んでいけばうつ伏せに倒れている人がいた。
    「あの……?」
    声をかけるが反応はない。小さくうめき声が立香よりもずっと年上の男の人だ。辺りに青い花弁が何枚か落ちている。しかし薔薇を持っていない。
    「もしもし……大丈夫ですか?」
    もう一度声をかけるがやっぱり反応はなくて。手に持ってキラリと光る鍵があった。
    (そういえば鍵がかかっていた部屋があったかも)
    道中に鍵がかかっている部屋を思い出す。申し訳ないなと思いながらも握っていた鍵を抜き取った。


    「いやぁ助かったヨ。お嬢さん」
    「どういたしまして。薔薇取り返すことができてよかったです」
    男に花弁を復活させた青い薔薇渡せば、男は人の良さそうな笑みで受け取った。
    「えっと私も立香って言います。おじさんは?」
    おじさんか立香の父よりも年上なのでおじいさん?とも思ったけれど前者で男に問いかける。
    「私はモリアーティ。立香君も美術館にいたかな?」
    「はい。モリアーティさん他の人にあったりは」
    「君が初めてだねぇ。動く美術品には大勢出会ったが……油断しているところコレを盗まれてしまってね」
    言いながらもモリアーティは青い薔薇を動かす。
    「腰の痛み以上の激痛のせいで動けなくなったところ君に助けられたというわけだ」
    「なるほど」
    「私の状況は大体そんなところだ。君の方は?」
    「私も追いかけられてずっと逃げて……倒れてるモリアーティさんを見つけたところです」
    立香の状況も伝えればモリアーティは頷いた。
    「そして君が私の命の恩人になるわけだ」
    「そこまでじゃあ……」
    堂々と言われると立香は照れてしまう。
    「照れることではないよ。ここからは一緒にこの美術館から脱出しようか」
    「は、はい!」
    立香が頷けばモリアーティは先に歩き出した。
    (一人じゃなくてよかった)
    モリアーティの後をついて行きながら、立香は内心安堵していた。ここまで一人でいたことは立香が思っていた以上に精神的にストレスがかかっていたらしい。ここで出会ったのが初めて知り合ったモリアーティではなく家族や友人だったら立香は泣いていたかもしれない。置いて行かれないように立香は小走りでついて行った。
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    きふゆ

    DONE以前出した新茶ぐだ♀本のその後の話。
    なんやかんやで付き合っている。元別のカルデアモリアーティとそのカルデアの夢を見ていた立香というのだけ頭に入れて貰えたら分かると思います。
    『さよなら My Ladyその後』カルデアのどこにいても香るチョコレートの匂いに霹靂する時期……バレンタインだ。毎年恒例なので大量のチョコレートを作ることにも、そのお返しとして様々な(本当に様々な)プレゼントがお返しに貰えることにも慣れてしまった。マイルームの一角のスペーズに皆に配るチョコレートは山積みになって準備済みだ。……皆とは別に用意した特別なチョコレートも用意している。一番最初に渡そうとそれだけ持ってカルデア内を歩いている。
    前回は作って自分が食べるように作ったチョコレートをモリアーティに渡す形になった。
    溶かして固めただけの簡素なチョコレートだったので今年は気合いを込めて作ったのだ。
    (緊張する……!)
    立香のカルデアに召喚されたモリアーティは少々特殊だ。立香が夢で見て過ごしたこともあるカルデアにいた記憶も所持している……らしい。立香自身モリアーティに確かめたことはないが、モリアーティがカルデアに召喚された時から……告白され付き合っている。一緒に召喚を見守っていたマシュが驚いてひと悶着あったのが良い思い出だ。
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