とわこ @towako71 レツゴ(主にエリシュミ、シュミ右)とかレツゴストDKとか ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 94
とわこ☆quiet followPAST2019年頃書いたらしきエリシュミ初夜 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow とわこDONEシュミットとミハエル様の出会い、それからエリシュミ。その日俺は、面白くもない大人たちの社交の場に出ていた。 父が主催する夜会なので、跡継ぎの俺が不在というのは都合が良くないだろうとその顔を立て、父の傍らでただ愛想を振りまき、顔と名前を覚えてもらう。 こう言ったパーティーは初めてではなかったが、何度参加しても気疲れするものだ。 「シューマッハ殿、今夜も大盛況ですなぁ」 そう言ってひとりの男が父に近づいて来た。父は顔を明るくし、それから深々と礼をした。 「ヴァイツゼッカー様!よくぞお越しくださいました」 父のこの態度を見れば、目の前のこの男性が、シューマッハより位の高い家の人間だとこどもの俺にだってすぐに分かる。だから俺も、父に倣ってゆっくりと頭を下げた。 「息子です」 13909 とわこDOODLEミハエル様の愛犬シュミットお誕生日おめでとうシュミット!の短いやつ日々、ミハエルに恋人として愛玩されているシュミット。彼は今日、誕生日を迎えた。 「君って薔薇がよく似合うよね」 ミハエルがそう言うので、今年は花束でもくれるのだろうかと、シュミットはそわっとしながら五月の陽光降り注ぐテラスのガーデンテーブルでミハエルの次の言葉を待った。 ミハエルはもったいぶるように紅茶を一口飲み、シュミットもなんとなく間をもたせるためにカップを口に運ぶ。 「薔薇の花束を贈るのって、色にも本数にも意味が込められていて、特別だよね」 「そうですね。あなたがくださるとしたら…どんな花束をくださいます?」 シュミットは密かに胸を高鳴らせながらも、平静を装って問いかけた。 ミハエルは、訊かれることが分かっていたとでも言うように微笑み、 1671 とわこDOODLE2025年シュミット誕②大人設定エリシュミ①の続きガッツリエリシュミ空港で僕は最愛のシュミットを待つ。 飛行機は遅延しているらしい。着陸予定時刻を過ぎたが、まだ到着のアナウンスはない。 仕事のために、一週間国外へ行っていたシュミット。彼が今日帰ってくる。この日を指折り数えて待っていた。 迎えなんていいよ、とシュミットは言うかもしれない……と思ったけれど、一刻も早く会いたくて空港まで来てしまった。 きっと疲れているであろう彼を早く抱きしめたい。キスをして、お疲れ様と労って甘やかしたい。 そんなことを考えていると、頬が緩んでしまう。 かなりの時間待って(それとも、僕の気持ちが一日千秋だっただけか)、ようやくシュミットの乗った飛行機が到着した。 ゲートから吐き出されてくるたくさんの人に混じっていても、僕はすぐにシュミットを見つけられる。彼の纏う空気は違う。 1965 とわこDONE2025年シュミット誕①大人設定エリシュミ四日前から俺は仕事で国外にいる。 エーリッヒと何日も遠く離れてまでする仕事は、正直それほど面白くはなくストレスが溜まるばかり。 毎日仕事のスケジュールはぎっちりだった。ランチも仕事相手と。ディナーもそうだ。それが終わったらさっさとホテルに帰って寝るだけ。 ああ、エーリッヒの淹れてくれるホットミルクがない夜の、なんと味気なくて寝苦しいことか! ──なんて。思ったところで誰にも言えるわけがない。それはそうだ、俺はもうこどもではない。 ホットミルクが飲みたければ自分で作れという話だし、それ以前にホットミルクを飲まないと眠れない、なんてこどもみたいなことも言えない。 それでも。 やっぱりエーリッヒが恋しくて。 ホットミルクを飲みながら、今日あったことを互いに話して笑い合う時間が、どれほどの癒しであることか。 1860 とわこDONE2025年ミハ様お誕生日おめでとうございます愛されリーダー!ツガイはできている!(いつものこと)夜が深まり、23時もとっくに過ぎた頃。 ミハエルはベッドには入らず、ソファにちょこんと座り、眠たい目を擦りつつ、まだ起きていた。 「眠たいなら、眠っても良いのですよ」 少し呆れたように言う隣のシュミットの腕に「イヤーッ!」と絡みついて駄々を捏ねると、シュミットは優しい溜息をつき、 「エーリッヒ、コーヒーでも」 とエーリッヒに言った。 ソファを立ったエーリッヒの背を見送り、ミハエルはシュミットの腕をまだ抱きしめたまま、上目遣いにシュミットを見る。 「あとほんの15分だもん。起きていたいよ」 「まったく。夜更かしはあまり褒められたことではないのですが」 シュミットはそう言いながらも、手にしている本ではなくミハエルに視線を向けてくれている。 1968 とわこMENU2025.01.26SPEED!!の新刊②サンプルNach dem Regenシュミットはずっとエーリッヒと共に育ってきた。いつだって、隣にエーリッヒがいた。それが当然で、これからもそうだと思っていた。 しかし、大学進学を機に二人の道がすこし歪み始めた、と、感じていた。 同じ大学ではあったが、学部が違い………そうなると、なかなか一緒にいる時間は取れない。 二人ともアイゼンヴォルフのレーサーを卒業し、今は運営としてチームと関わっていて……だから接点はもちろんあったし、シュミットにとってエーリッヒは特別だったから、エーリッヒにとっても自分は特別なのではないかと思ってはいる。しかし、エーリッヒが、大学の課題などを理由にチームの仕事を少しずつ減らし始めているのは事実で……。顔を合わせず過ごす日も、もう少なくはなかった。 907