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    とわこ

    @towako71

    レツゴ(主にエリシュミ、シュミ右)とかレツゴストDKとか

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    とわこ

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    エリシュミ落書き。

    エーリッヒに穢らわしいものを見る目で見つめられて、シュミットは身体が凍りついた。
    「あなたが僕をそんな風に思っていたなんて」
    思わずエーリッヒにキスをしてしまったシュミットを押し退けて、エーリッヒはそう言った。
    「もうあなたなんて、親友ではありません」
    「待ってくれ、エーリッヒ。すまなかった、」
    「聞きたくありません。もう僕に近づかないでください」
    「エーリッヒ!待って、」
    シュミットが伸ばした腕はエーリッヒに叩き落とされた。
    エーリッヒはシュミットに背を向ける。
    去っていく背中に向かって、シュミットは何も出来ず、ただ「エーリッヒ!エーリッヒ、待ってくれ……エーリッヒ!」と叫んで──

    「シュミット?大丈夫ですか?」
    目の前にエーリッヒが、今度は心配げな顔つきで大写しになった。
    顔を覗き込まれている。
    横になっていた身体を起こしてシュミットはエーリッヒにがばっと勢いよく抱きついた。
    「エーリッヒ、ごめん。すきになってごめん。離れたくない。行かないでくれ…すきなんだ、エーリッヒが。ごめん……」
    「……シュミット?僕はどこにも行きませんよ」
    驚いたエーリッヒの声が、シュミットの不安を打ち消した。
    「そばに居ますよ。今までも、これからも、ずっとずっと。……僕もあなたが好きですよ、シュミット」
    はにかんだ顔をしてエーリッヒが言うから、シュミットは少し甘えて
    「本当か?なら、キスしてくれ……」
    と目を閉じた。

    目が覚めると、いつもの自分の部屋だった。
    シュミットは起き上がると頭に手をやり、先程まで見ていた夢を反芻する。
    エーリッヒは結局キスをしてくれたのだろうか。
    せっかくの夢なのに、覚えていなくて、シュミットは残念に思った。
    だが、エーリッヒの口から「好き」と言う言葉が聞けたのだから、まあ良い。
    シュミットはこっそりと、「ふふ」と笑った。
    「あ。起きました?おはようございます、シュミット」
    同室のエーリッヒが、声をかけてくる。
    夢を思い出して気恥しい。
    早起きな彼は、とっくにベッドから離れていた。
    「おはよう、エーリッヒ」
    目を見れずに挨拶をすると、何故かエーリッヒはシュミットのベッドに乗り上げて来た。
    戸惑うシュミットに顔をぐっと近づけて、エーリッヒは「おはようのキスをしたいのですが……いいですか?」と訊ねた。
    「え?キス?」
    「はい。……恋人になったのですし、良いでしょう?」
    エーリッヒは嬉しそうにそう言う。
    シュミットは寝耳に水だ。
    「ま、待て。恋人?誰と誰が?」
    「寝惚けてます?僕と、あなたが。他にいないでしょう」
    言いながらもエーリッヒは、シュミットの顎を掴み、親指でシュミットの唇をなぞり、待ちきれないと言うように顔を更に近づけて来た。
    「恋人って……なんで?いつから?」
    「昨夜、告白してくれたでしょう、僕のことが好きだって」
    「昨夜……?」
    シュミットは少しずつ、頬が熱くなるのを感じた。
    まさか。
    まさか、あの夢って。
    「僕も好きです、って答えたじゃないですか。だったら、もう恋人でしょう?」
    エーリッヒはうっとり、昨夜のことを思い出しているようだ。
    「昨夜は……寝惚けていて………嘘だ、夢じゃないのか…………?」
    「夢だと思っているんですか、あなた。キスまでしたのに」
    「キス……!したのか、エーリッヒ?!」
    「しましたよ」
    エーリッヒは少し気に障った様子で、眉を顰めた。
    「覚えてないなら、じゃあこれが、僕達の初めてのキスになりますね」
    「エ、エーリッヒ」
    シュミットが止める間もなく、唇はエーリッヒの唇と重なった。
    ちゅ……と音を立て、すぐにエーリッヒは離れる。
    シュミットは真っ赤になって、固まっていた。
    「今更、好きじゃないなんて言わないですよね?」
    エーリッヒは拗ねたように訊ねた。
    シュミットは、俯きながらなんとか言葉を口にする。
    「好きだよ……エーリッヒ。お前が好きだ」
    今度は喜色満面で、エーリッヒがもう一度、シュミットの唇を塞いだ。
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