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    とわこ

    @towako71

    レツゴ(主にエリシュミ、シュミ右)とかレツゴストDKとか

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    とわこ

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    初エジブレ!
    前に書いたブレシュミ←エリと一応リンクしたお話。

    相手にされてないことなんて、分かってたけど。
    そんな嬉しそうなカオ、しないでよ。

    「あ、リーダー!どこ行ってたの?」
    寄宿舎の、無人の談話室でリーダーを見つけて、俺は駆け寄る。
    今日は朝から姿を見てなかった、半日ぶりのリーダー。
    気のせいか、機嫌が良さそう。
    「姿が見えないから、心配してたんだよ?」
    「俺はこどもか?ちょっと街に出て、ランチとショッピングをするくらい良いだろう」
    「何それ。誰と行ったの?おっかしーな、俺誘われてないけど?」
    俺は内心の不満を隠しておどけて言った。リーダーは笑って、「シュミットとだよ」と短く答えた。
    ……シュミット?
    「エーリッヒも一緒?」
    「いや?ふたりだけで」
    「そう。ふたりで……」
    俺は知っている。
    リーダーがシュミットに淡い想いを寄せていることを。
    いや、多分、だけどね?
    でも、なんて言うか、シュミットを見る目は違うんだなー!
    「良かったじゃん」
    思ってもないけれど、にっとわらって見せたら、リーダーは少しだけ視線を逸らした。……いや、泳がせた、と言った方がいいか。
    「何がだ?」
    「だってシュミットとデートして来たんでしょ。リーダー、シュミットのこと好きじゃん?」
    「……!なんで知って……あ、いや………」
    しまった、と口を押さえるリーダー。
    リーダーにとっては幸い、空っぽの談話室では誰も俺たちの話なんて聞いていない。良かったね、皆、日曜日だから、どっか出掛けてるみたいで。
    「見てれば分かるよ」
    俺はリーダーのこと、すっごくよく見てるんだよ?
    いつもいつも、ね。
    とは、口に出さずにおく。
    「でもシュミットはやめといた方がいんじゃね?」
    さりげなく、注意深く、俺はリーダーの表情を伺いながら、どうでもよさげな調子を装ってそう言った。
    「何故だ?」
    リーダーはやっぱり多少気分を害したみたいで、眉根がぐっと下がった。
    「いやー、だってさ。シュミットは、エーリッヒのこと好きなんじゃないの?いっつも一緒にいるじゃん?あやしーと思わない?」
    少しずつ、リーダーの疑心暗鬼を煽っていく俺。
    性格悪くてごめんね。
    でも、シュミットにリーダーを取られたくないんだ。
    黙り込んだリーダーは、俺が言葉を続けるのを待ってるみたいだった。
    だから、俺は更に酷いことを言う。
    「WGPが終わったらさ、簡単には会えなくなるんだよ。遠距離だし、俺たち訓練もあるしさ。そしたら、シュミットは、いつもそばにいて甘やかしてくれて守ってくれるエーリッヒの方が良いって思っちゃうんじゃないの?ほら、シュミット、いかにも世話焼かれ慣れてる感じだし?あーゆーのは、絶対寂しがりだよ」
    「……そうかもしれないな」
    リーダーは、はぁっと溜息を吐いた。
    ごめんね、リーダー。傷つけるようなこと言っちゃって。
    「で?お前はどう思うんだ?」
    「え?」
    突然、真っ直ぐ見つめられて俺は瞬きをした。
    「お前は、エーリッヒの方が俺よりいい男だと思うのか?」
    「いや……それは、」
    「俺がエーリッヒにみすみす負けると思うか?」
    「…………思わないよ」
    ああ、そうだよ。
    リーダーは、すごくカッコイイんだ。
    懐が深い、面倒見のいい、優しくて強くて負けん気も強い、最高にいい男。だから惚れた。
    エーリッヒにだって黙って負けてなんてない。
    「リーダーは、勝算あるんだね?シュミットのこと」
    「ああ」
    にや、とリーダーは笑って見せた。
    「今のうちに、俺がいないと駄目なくらい、俺をアイツに刻み込んでおく。そうすれば、WGPが終わっても── 離れても、アイツは俺のもののままだ」
    「どうやって」
    訊ねた声は少し上擦った。
    リーダーは肩を竦めて、「それは、今から考えるさ」と答えた。
    「だが、次のデートの約束はもう取り付けてある」
    「……さすがの行動力じゃん」
    「まあな」
    「頑張ってね、リーダー」
    俺は上手く笑えていただろうか。
    今は、良き理解者の立場でもいいから、リーダーのそばに居たかった。
    そうしていつか……『俺をリーダーに刻み込んで』『俺がいないと駄目』にする。してみせるよ、リーダー。
    それまでは、…………ちょっと切ないけど。
    リーダーの恋、見守るよ。
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