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    tsunati

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    文字書きの端くれ。ほぼ腐向けを生産。
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    tsunati

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    勢いで書いた海ハン♂。
    ハンターくんは弊里愛弟子兄貴分。

    #海ハン♂

    海を越えて来た炎 彼は海を越えて来た。猛き炎、と呼ばれる百竜の淵源を鎮めた英雄は、しかしまだどこか幼さも残るような、同い年の男だった。それが初めは面白くなくて、こいつに出来るなら俺にも出来るはずだ、と理由も無く思い込んだりもした。
     それが間違いだとわかるまで、さほど時間はかからなかった。彼はあっという間に王域三公が一角、剛纏獣ガランゴルムを下し、さらなる高みを目指して駆けて…いや、翔けている。それは才能だとか、そういうものではなくて…いやもちろんそれもあるのだろうけれど、それだけでは決してなくて、ただひたすらに彼は人を守りたいのだ、と気付いてからは、もうダメだった。
     気付けば目が、耳が、体が彼を追う。日に煌めく白銀の髪が、そこから覗く左右で違う色の双玉が、柔らかな声が、しなやかな体が…綺麗で、愛しくて、可愛くて仕方無かった。抱きたい、と、そう思うようになるまでは早かった。そこからは押して押して、押しまくって、今日ふたりで部屋飲みの約束を取り付けてある。いい酒も用意した、つまみも好みのものをこっそり準備してある。それから、その後を楽しめるように、痛くないようにするモノも。
     猛き炎とはいえ酒への耐性は並らしく、いい感じにお互いほろ酔いになってベッドへ寝転んだ。立ち上がるのが辛いから、と言えば疑うことなく大人しくしている。そこからはまあ…さり気なく体に触れてみたり、暑いなと促してインナーまで脱がせたりしていって、そして。
    「ひ、ぁ…ッ!」
    「っ、く……大丈夫、だから…そう、怖がるなよ…!」
     うつ伏せに寝かせ、腰を掴んで尻だけ高く上げさせて、慎ましやかな孔へチンポを擦り付ける。もうそこは指を三本飲み込める程に解してある、きっとそう痛くはないはずだ。いやいや、と緩く頭を振るのを無視してゆっくりと亀頭を埋めていく。纏めてあった髪が解けて散らばり、ランプを弾いて煌めいた。
    「ああ…やっぱり綺麗だな、あんたは」
     何か言おうとしたのだろう、僅かに首を捻ってこちらを向いた、その目を見ながらずぶずぶ沈めていけば、声にならない声を上げてシーツを握りしめていた。
    「う…ぁ!はぁ……あぁ……」
     気持ちいい。もうそれしか浮かばなくて、けれど決して彼をおいてきぼりにはしたくなかった。それでも力いっぱい抱きついて抱き締めて、荒い息を耳に吹き込む。
    「全部、挿入ったぜ。まだ動かないから…よくなったら、教えてくれよ」
    「う……く…ぃ、た、いぃ……」
     ハジメテだと言っていたから入念に解したつもりだが、それでもやはり痛みは与えてしまったらしい。こう…自分で言っても悲しくなるが、俺のチンポは別にデカくも太くもない、平均的なサイズだからそれが原因ではない。
    「いた、い……ぅ…」
    「…悪いけど、ここで止まってやれるほど、人間出来てねえんだ」
     せめても、と白く滑らかな肌を撫で摩り、そろそろと手を股間へと伸ばす。
    「ひッ!?」
    「ほら…気持ちいいだろ?」
    「や、あッ!」
    「ゆっくり、気持ちよくなってくれればいいよ。待ってるから」
     ゆるゆる扱くと芯を持ち始めるのがなんだか嬉しくて、丁寧にあまり乱暴にしないように気を付けながら手を動かす。少しずつ熱を含んだ吐息が漏れ始め、ああやはり男の性感を引き出すにはチンポをいじってやるのが手っ取り早いな、と少しずつ動きを速めた。
    「ヒっ、あ!あ、だめ…出る…ッ!」
    「ん…いいよ、イっちまいな」
     かり、と耳に噛みついてやれば、甘く鳴いて真っ白な精液を吐いた。残りも扱いて出させ、少し待つ。こちらもそろそろ動きたいが、もう少し落ち着くのも待ってやりたかった。
    「…なあ、動きたい。大丈夫そうか?」
    「……ぇ、う…?」
    「ちょっと…動いてみるから。ダメだったら教えてくれ」
     ぐ、と腰を押し付けるように奥をつつくと、途端に悲鳴が上がって焦る。
    「悪い!痛かったか?」
     言葉にならない声を上げるばかりの彼の表情を窺う。今にも零れ落ちそうに涙を湛えたその瞳は綺麗で…とても、美しかった。
    「……続けて、いいか?」
     くしゃりと歪んだ顔は、けれど紅色に染まって嫌がっているようには見えない。
    「……もう、止めてやれない。ゆっくり、出来るだけ、優しく…したいとは、思ってるけど」
     上手く出来なかったらごめんな、と先に謝っておいて、ずる、とチンポを引き抜いた。
    「ひ、あァあっ!や、だ…ッ!やだ、やァ……!」
     ずり、ずちゅ、濡れた粘着質な音に耳まで犯されるような心地がして、くらくらと目眩までしてくる始末だった。それくらい、気持ちがよかったのだ。



     朝まで同じベッドで熱を分け合い、肌と肌で触れ合って、囁くだけで一言も漏らさず会話が出来る、そのことがこんなにも素晴らしいだなんて、エルガドに来た時には思いもしなかった。
     ママ、親父、兄貴、爺ちゃん…俺、エルガドで上手くやっていけそうだよ。
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     それが間違いだとわかるまで、さほど時間はかからなかった。彼はあっという間に王域三公が一角、剛纏獣ガランゴルムを下し、さらなる高みを目指して駆けて…いや、翔けている。それは才能だとか、そういうものではなくて…いやもちろんそれもあるのだろうけれど、それだけでは決してなくて、ただひたすらに彼は人を守りたいのだ、と気付いてからは、もうダメだった。
     気付けば目が、耳が、体が彼を追う。日に煌めく白銀の髪が、そこから覗く左右で違う色の双玉が、柔らかな声が、しなやかな体が…綺麗で、愛しくて、可愛くて仕方無かった。抱きたい、と、そう思うようになるまでは早かった。そこからは押して押して、押しまくって、今日ふたりで部屋飲みの約束を取り付けてある。いい酒も用意した、つまみも好みのものをこっそり準備してある。それから、その後を楽しめるように、痛くないようにするモノも。
    2012

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