きみのとなり（僕もサニーの隣に行きたいなあ。この並び会社から決められてるから仕方ないんだろうけど）

収録中、楽しく会話をしていてもちらちらと気にして見てしまう眩しい金髪にまた目を向ける。
自分との間にいる浮奇に近寄ったりすりすりしたりと楽しそうな姿が視界に入り、誰にも知られないように少し眉を下げた。

（隣にいれば肩を触れ合わせたり、あんな風にすりすりしたりできるのにな。…でもサニーは何も気にしてないみたいだ。まあ、会話はできるもんね。仕方ない、仕方ない…）

自分に言い聞かせながら口に含んだ水は先ほどより苦い気がしたが、ふる、と頭を振ってアルバーンは再び会話に参加したのだった。





冷房が効いた店内は、人が話す声と厨房から聞こえる調理の音で騒がしい。個室にいても声が大きい人間が何人もいるためか小声で何か言っても聞こえなさそうだなとぼんやり考えながらサニーは手元の炭酸水をあおった。

絡まったその糸もきっと願った赤になる「サニー」
「………………」
　窓から柔らかい月の光が差し込む夜半前。
　そっと呼び掛ければ、コアラのようにひっついていたその人に頭をぐりぐりと擦り付けられた。
　ついでにお腹の少し上に回された腕の圧も強くなる。
「僕、明日早いんだ。だからもうそろそろ寝なくちゃいけないんだけど……」
　何とか穏便にこの腕を解いてもらおうともう三度目になる呼び掛けをするも、一向にその願いは叶わないばかりか、また抱き締められる力だけが強くなっていく。
　本来なら願ってもない状況の筈なのだが、アルバーンはそんな今に密かなため息をついた。
　今日は平日のとある日。
　かけがえのない愛しい恋人はここ暫く連勤で、なんでもすばしっこい犯人を捕まえるのに相当苦労していたみたいだ。

你能逮捕我嗎？Alban Know是聞名全世界的怪盜，他偷到的寶物多不勝數，而且沒有一個警察或者偵探可以抓捕或知道他的下落。

而Sonny Brisko則是VSF中能力最好的警官，就連幾位知名的大盜都逃不過他的眼睛，他依靠著聰明的頭腦和敏捷的身體，總能在短時間內找到竊賊的位置並將他們逮捕。

再一次機緣巧合下，Sonny接下了逮捕Alban的任務，他立誓要將這個作惡多端的竊賊關進監牢。不過，他自己也知道想逮捕Alban並沒有那麼簡單，以前在VSF工作的前輩花了五年時間都沒能見到Alban的人影，所以VSF裡根本沒有人知道Alban長什麼樣。

於是Sonny從接到任務開始，便嘗試著從前輩們留下的筆記開始尋找線索，他仔細的翻查著，一頁接著一頁，一本接著一本，嘗試從字裡行間找到線索。就這樣，一個星期過去了，但他卻什麼關鍵線索都找不到。

両片思い｢ねぇサニー｣
｢どうしたの？アルバーン｣
｢…僕、好きな人出来たって言ったら、どうする？｣

────────────

授業が終わり、いつものようにアルバーンのクラスに行き、いつものように一緒に帰るつもりだった。強いて言うなら新しく出来たカフェに寄らないかと誘おうとしていたこと以外はただいつもと同じ放課後だった。アルバーン、この後新しく出来たカフェ行かない？そう聞こうとした時だった。

…アルバーンに好きな人が出来たらどうするかって？俺はアルバーンが大好きだ、“そういう”意味でも。だけど今までこの気持ちを伝えなかった。アルバーンとの今の関係が壊れてしまうくらいならこの気持ちは墓場まで持って行ってやろうと思ったから。だがそれとこれとは別だ。アルバーンを誰かに奪われしまうくらいならいっそ…いや…

絡まったその糸もきっと願った赤になる「サニー」
「………………」
　窓から柔らかい月の光が差し込む夜半前。
　そっと呼び掛ければ、コアラのようにひっついていたその人に頭をぐりぐりと擦り付けられた。
　ついでにお腹の少し上に回された腕の圧も強くなる。
「僕、明日早いんだ。だからもうそろそろ寝なくちゃいけないんだけど……」
　何とか穏便にこの腕を解いてもらおうともう三度目になる呼び掛けをするも、一向にその願いは叶わないばかりか、また抱き締められる力だけが強くなっていく。
　本来なら願ってもない状況の筈なのだが、アルバーンはそんな今に密かなため息をついた。
　今日は平日のとある日。
　かけがえのない愛しい恋人はここ暫く連勤で、なんでもすばしっこい犯人を捕まえるのに相当苦労していたみたいだ。