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    バイラ

    ご覧いただきありがとうございます
    亀に失礼なほど亀更新
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    バイラ

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    文字のらくがきです😌
    時間がとれたら漫画にしたい

    #刀剣乱舞
    swordDance
    #髭膝

    秋の小噺兄者と秋の朝

    起きたらもう布団を空にしていた弟が
    庭の向こうからやって来る
    白い息を切らせて頬を赤くして運動靴が土を蹴る
    廊下で眺める僕に気付いて「兄者!」と破顔した
    朝餉の前に元気だなあと思ったら
    走る勢いのまま両腕を大きく広げて抱きつかれた
    「おはよう弟。どうしたんだい?」
    「おはよう兄者。急に寒くなったと言っていただろう。兄者に温まって貰おうと思って」
    体温をあげて来たのだ。どうだ、温かいか?
    …って
    ああもうねえ、この子は
    「すごくあったかいよ」
    心はもっとぽかぽかした



    弟丸と秋の夜

    おやすみ兄者、おやすみ弟と言いあって
    行灯を落とそうとした俺に兄者が目を丸くする
    上から下まで頭ごと動かして俺を見る
    「どうした、兄者」
    「おまえ、それで寝るのかい?」
    浴衣、半纏、…靴下。
    「…寒くて」
    昼まであんなに春の盛りのようだったのに
    日が落ちたとたん雨に北風
    冬の布団を出しそこねた
    「寝てる間に暑くてはだけて冷えてしまうよ」
    そうは思うが、寒くては寝つけない
    俺が眉尻を下げると、兄者の手がひらりと踊って
    半纏、靴下は布団の外に
    俺は、兄者の布団の内に
    腕に、胸に包み込まれて
    凍えたつまさきが優しく解かされる
    こんなに眠るのがもったいない夜はなかった
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    バイラ

    MAIKING★12/25かきかけ追加
    いつもどっちか目線で書いちゃう髭膝を第三者目線で書き切ってみよう!と思ってたら秋口ぐらいからびっくりするぐらい止まっててびっくりしてるんですけど、びっくりすぎるので今度の正月休みに書き上げるのを目標に書きかけを先出しします。書きかけの更に前半をひとまずあげますm(_ _;)m
    タイトルまだ付けてない…テン泊遠征の髭膝の話遠征、戦場、万屋街。それらのどの場所でも、他本丸の男士達とかち合うことは常である。
    だから、今この遠征先で、野営中の膝丸がよその自分達を見かけたのも、どうということはないはずだった。
    …よその自分が、その兄に、両手を大木に付かされていなければ。


    弟を斥候に出して野営の仕度をしていた髭切は、簡単に組み立てられる上に丈夫で目立ちにくいからと最近本丸に備えられた現代式の天幕に、ようやく勝鬨をあげたところだった。
    簡単は簡単だけれどコツがいる、これは皆で一度稽古をしたほうがいいと主に言おう、と額の汗を拭った矢先、小枝を折る足音と共に頼れる弟の気配がした。
    「やあ、おかえり。周りはどうだった?」
    皆が皆、何十回何百回と繰り返してきた問い掛けに、聞かれた弟は何故か息を呑んで押し黙る。
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