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    バイラ

    ご覧いただきありがとうございます
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    バイラ

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    どっちがどの仕事でも、膝丸がいるから髭切は本丸が好き。兄者はこういうときだけめっちゃ速くなるんです笑
    そしてすっっごくわかりにくいけど、膝丸って言ってる兄者(笑

    #刀剣乱舞
    swordDance
    #髭膝
    #髭切
    beardedMan
    #膝丸

    弟は僕の大地(初夏の小噺)僕達の顕現はその全てが審神者の霊力だけど、
    僕達の始まりは土のその奥深くから。
    溶けて固まって解けて固まって
    そうして結びつきは強くなる。


    「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
    「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
    今日の午前は僕は遠征この子は内番、
    最近やけに弟と仕事を分けられる。
    どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
    ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。

    「お前は農具当番だね」
    「…その言い方はよしてくれ兄者…」
    「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
    真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
    着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る

    「うっかり怪我などせぬようにな」
    「お前も、膝まで田んぼに埋まったりしないでよ」
    「!!」
    春先の珍事に含ませてやったら、
    ―ぁぁぁ兄者!?いやあれはその…ではなくて兄者!!―
    ふふふ、思ったとおりにジタバタどたばた。


    仕事の間は離れ離れなんて意地悪!と思ったけど
    あの子がどんな心持ちで別々の時間を過ごしているのか、それを思うと楽しくて。
    帰ったよ、とか おかえり、とか
    言って、見る弟の顔がいつもとびきりだから。
    最近やけに弟と仕事を分ける主の考えはとんと分からないけど、こんなふうにワクワクすることもあるんだな、って知れたから。
    もうちょっとだけ、この方針に付き合ってあげる。


    「弟!帰っ…」
    ぴょこっと振り返った麦わら帽子の主は、髪から履物まで白茶けた迷彩柄になっていた。

    「お前、それ……僕言ったよね」
    「う、、いやこれはその…草を取っていたら耕運機に土を巻き上げられてだな…」
    短刀は逃げられたけど、自分は間に合わなかったらしい。速いと言っても太刀だからねぇ。
    よしよしご苦労さま、って土埃をはたいてあげてたら、
    ―ぁぁぁ兄者!?ダメだ!白装束が汚れ…!―
    ふふふ、思ったとおりにジタバタどたばた。。

    「ねーぇ、弟」
    「何だ、兄者」
    お前がここ(傍ら)にいてくれるから、僕は背筋を伸ばして立っていられるんだってこと。
    いつだってそうなんだってこと。

    「、、聞きたい?」
    「!?聞きたい!聞きたいぞ!?」
    何なのだ兄者!?って、賑やかになった弟に

    「ありがとう。お前のおかげだよ、いつも」
    「え!?な、、何なの…だ…??」
    いい子いい子、って頭を撫でてあげたくなったけど
    なんだかもっともっと、甘やかしてあげたい気持ちになったから。

    「じゃあまずはお前を丸洗いしてこないとね♪」
    泥だらけの弟を両手で抱えて
    叫ぶ悲鳴に尾を引かせながら
    この子よりも速い駆け足が
    溢れる桜を舞い上げた。
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    ❤❤❤❤❤👏👏👏
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    バイラ

    MAIKING★12/25かきかけ追加
    いつもどっちか目線で書いちゃう髭膝を第三者目線で書き切ってみよう!と思ってたら秋口ぐらいからびっくりするぐらい止まっててびっくりしてるんですけど、びっくりすぎるので今度の正月休みに書き上げるのを目標に書きかけを先出しします。書きかけの更に前半をひとまずあげますm(_ _;)m
    タイトルまだ付けてない…テン泊遠征の髭膝の話遠征、戦場、万屋街。それらのどの場所でも、他本丸の男士達とかち合うことは常である。
    だから、今この遠征先で、野営中の膝丸がよその自分達を見かけたのも、どうということはないはずだった。
    …よその自分が、その兄に、両手を大木に付かされていなければ。


    弟を斥候に出して野営の仕度をしていた髭切は、簡単に組み立てられる上に丈夫で目立ちにくいからと最近本丸に備えられた現代式の天幕に、ようやく勝鬨をあげたところだった。
    簡単は簡単だけれどコツがいる、これは皆で一度稽古をしたほうがいいと主に言おう、と額の汗を拭った矢先、小枝を折る足音と共に頼れる弟の気配がした。
    「やあ、おかえり。周りはどうだった?」
    皆が皆、何十回何百回と繰り返してきた問い掛けに、聞かれた弟は何故か息を呑んで押し黙る。
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