病弱美少年シャオ捏造話この話は、私が墓まで持っていこうと思っております。本来ならば、私は口封じのために殺されてしまってもおかしくない立場でございました。しかし、将軍様の御慈悲で生かしていただいております。ええ、あの方は、数々の武勲を立てた勇猛さで尊敬されておりますが、性根のお優しい方なのです。
私は若い頃、大変名誉あることに、シャオ様のお母上の侍女しておりました。私の仕える奥様は、美しく聡明でお優しい方でございました。そして、旦那様の奥様方の中でも最も家柄がよく、ああ、私は政治のことはよく分かりませんが、そのことは旦那様にとって一番重要なことであったのだと思います。旦那様は、奥様に対して丁重に接しておられましたが、愛していたのは奥様の家柄だったのではないかと、密かに私たちは思っておりました。
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