【英智+零】プリティ5スト「君がこの時間に部屋にいるなんて珍しいね」
「おや、おかえり」
ただいまと返して鞄を定位置に置きながらちらりと横目で見る。夜に活動的になる零は、この時間たいてい仕事に行っているか寮に居ても階下でみんなと戯れているか。自室に籠っていることはあまりない。ソファに腰かけて読んでいるものは書類でも台本の類でも無さそうだから本当に単純に、今日は部屋で余暇を過ごしているということなのだろう。
コートをハンガーにかけて振り返るといつの間にかこちらを見ていた零と目が合った。
「何?」
「白鳥くんと一緒じゃなかったのかえ?」
「ユニットの子たちに用があると言って階段で分かれたよ。明日の確認だけと言っていたからすぐに戻ってくるんじゃないかな?……どうして僕が彼と一緒にいたことを知っているんだい?」
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