Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    hariyama_jigoku

    リス限はプロフ参照。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 51

    hariyama_jigoku

    ☆quiet follow

    グラデカ小説。一発書き。グに庇われて不貞腐れるデ。

    ##メギド

    .

     ゆらりと、琥珀色の光が床を這った。睡眠の妨げになるだろうと、強い灯りは避けられて蝋燭のか細い火ばかりが部屋を照らしている。その微かな光が、琥珀の漂うグラスを反射して水面がさらさらと揺蕩った。
     グラシャラボラスのしまい込んでいた酒を勝手に引っ張り出して、デカラビアはグラスを揺らす。ずっと、斜めに機嫌を傾けているが八つ当たりのような真似をしても溜飲は下がらない。
     他のメギドならともかく、グラシャラボラスがデカラビアを庇う価値などなかったと知らしめてやるためだ。だが利用するためならいざ知らず、なんの目的もなく他人の思考回路など知るべきではなかった。こんこんと眠る男が目を覚ましたとて、多少のことなら気にしないとされるのが脳裏に浮かぶ。
    忌々しい。
     蒸留酒の味は、余生の友と呼ぶには些か酒精が強過ぎる。穏やかに揺らぐ視界は捨て置いて、椅子から寝台へと少し身を乗り出した。いつもならうるさいぐらいに感情を乗せている顔は、ただ凪のあるばかりである。
     地に足のついていないような、己の指先に不安を感じて机に中身の入ったグラスを置いた。のし掛かるような眠気が、頭に纏わりついている。覗き込んだグラシャラボラスは、気絶したままだったから髪はそのままだ。ほどいていたらどれくらいだろうか、想像しようとしても上手くまとまらない。首をかしげると、そのまま重力に逆らうことなく頭が寝台に乗った。
     途端に眠気が、瞼を閉じにかかる。そこではたと、酒のせいかと気付いたがぷつりと意識が途切れた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🙏💖🙏💖😭👏😭💞☺🙏💖❤❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    hariyama_jigoku

    DONE鋭百小説(鋭百々)。付き合ってていちゃついてる二人。互いの無意識の話。
    侵食 ちゅ、ちゅ、とリップ音が鼓膜を舐めるように繰り返される。くらくらと、その度に指先から全身に火が点っていくようだった。無意識に腰が引けるが、腰に回された腕が程よくそれを妨げている。
     眉見の肩に手を置くと、それを合図と思ったのか殊更ゆっくり唇が合わせられた後に緩慢に離された。吐息が濡れた皮膚に当たって、妙に気恥ずかしい。口と口をくっつけていただけなのに、なんて女の子みたいなことは言わないが、一体それだけのことにどれだけ没頭していただろう。腕がするりと離れ、柔らかなベッドに手を置いて体重をかける。
     勉強会という名目だった。元より学生の多い事務所では、勉強会がよく開かれている。C.FIRSTは専ら教え役だったが、S.E.Mなど加われば話は別だ。いつしか習慣と化したそれは、ユニットの中でも緩慢に続いている。事務所に行くだけの時間がない時。例えば定期テスト中―――下手に行けばつい勉強が手に付かなくなってしまう―――とかは、互いに課題を持ち寄って百々人は秀の、眉見は百々人の問題を見る。最初は二人が眉見に遠慮したものの、受験の準備になるからと押し切られる形になった。今日もそうなる予定だったが、秀が生徒会の仕事で欠席することを知ったのがつい一時間ほど前である。今日はやめておくかと聞こうとした百々人に、眉見が自分の家に来ないかと持ち掛けて今に至る。いつもは何かと都合の良い百々人の家だったのだが、一人で来るのは―――それこそ二人が付き合い始めてから来るのは初めてだった。
    1834

    recommended works