おれのいちにち僕の一日


暗い暗い狭い世界で少し我慢。
しばらくするとあったかくて大好きな手がおれを抱き上げてくれる。
この人はおれを一生懸命、透明な箱から出してくれた優しくて大好きなママさん！

おれは白鳥藍良って名前があるんだけど、ママさんはおれのことをラブちゃんって呼ぶの
最初はなんで？って思ったけどラブちゃんって呼ばれるとすぐおれだってわかるから嬉しくなっちゃうんだ^^
他にもたっつん先輩や最近だとヒロくんとマヨさんが来たからもっとおうちが楽しいんだよぉ！
おまんじゅうだけどおれの弟とも仲良しなんだよ？
おしゃべりできないからよく跳ねてるけどね
あと、いっぱい紹介したい子いるけどまた今度！！

ママさんはお洋服やおしゃれをたまにおれにさせてくれるんだ！

ふかふか毛布巽に抱きしめられながら藍良は絶賛大泣き
どんなに摩ったり、揺れたりしても泣き止むような兆しがない。

「藍良さん、どうしたんですか？」
「うぅうぅ…ｸﾞｽｯ」

要も心配して藍良の好きなぬいぐるみやおもちゃを使って気を引こうとしても効果があまりない。
あまりこういうことがないため、2人は戸惑いを隠せない

「藍良、痛いところあるんですか？」
「うぅ…やぁああっ！！」

ただ泣いてイヤイヤと喚いてしまう
解決策をひたすら探すこともうすぐ1時間は経とうとしてる。熱もなければ怪我もないため余計に心配しかできない。

「…あ、もしかして」

要は寝室から一枚のタオルを持って、巽ごと包むようにすると藍良はタオルを掴んで口に寄せて咥え始める。